2011年8月以降のeワラント歴代上昇ランキングに変動がありました。3月9日時点で新たにブイ・テクノロジー株を対象とするeワラントが132.67倍を記録してランキング6位に登場したのです。28日で132.67倍という上昇は他の金融商品ではなかなか実現しない、eワラントならではの爆発力と言えるでしょう。
2011年8月8日〜2018年3月9日の上昇ランキング
eワラントとは?
そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。
なぜこんなことが起こるのか?の前に…
eワラントは様々な相場に間接的に投資ができる金融商品ですが、値動きは対象となっている相場よりも大きくなることがあります。また、eワラントは大きく分けて対象となっている相場が上昇するときに値上がりが期待できるコール型と、対象となっている相場が下落するときに値上がりが期待できるプット型があります。
したがって対象となっている相場に対して強気であればコール型を買う、弱気であればプット型を買って値上がりを狙い、値上がりしたところで売却することで利益を得ます。
eワラントの価格は、各銘柄に決められている権利行使価格と相場の差額(実際はこれに1ワラントあたり原資産数を乗じた額、なお、SBI証券では「1WRあたり株数」と表示)と、各銘柄の満期日までにこの差額が増えるかもしれないという期待値分の合計となっています。なお、コール型の場合は対象となっている相場が権利行使価格を超える分、プット型の場合は対象となっている相場が権利行使価格を下回る分の差額を見ます。この差額がマイナスの場合はゼロとなります。
100倍銘柄の見つけ方
冒頭のブイ・テクノロジーコール19回は満期日の直前に株価が権利行使価格を上抜けし、株価と権利行使価格の差額がゼロから急激に増加したことでランキングの価格上昇が発生したのです。
満期日の直前だったのもポイントです。満期日までの残存日数が長いほど、一般的に期待値分は高くなりますのでeワラントの価格は高めになります。満期日までの残存日数が短いほど、一般に期待値分は低くなりますのでeワラントの価格は低めになります。冒頭の銘柄は満期日までの残存日数が短かったところに株価の急騰が重なったことで驚異的な値上がりとなったのです。
冒頭の例を踏まえると、100倍になるかもしれない銘柄の主な特徴として次の点が挙げられますが、これに加えてさらに対象となっている相場の大きな値動きが発生することが必要です。
・満期日が近い(残存日数1〜2ヵ月程度)
・売気配値が1円を下回っている
注意点としては上記の銘柄は株価が権利行使価格に到達する可能性が低く、満期日の受取金額はゼロとなる可能性が高いことです。つまり投資元本の全てを失う可能性が高いハイリスク銘柄であり、投資する資金の性格や金額にはご留意ください。
100倍銘柄はどこにいる?
100倍銘柄を見つけるには大きく動きそうな相場をいち早く見つけることがポイントになりますが、どの相場がeワラントの対象になっているかを探すのは大変です。そこでeワラントの対象となっている相場のトレンドが一覧で見ることのできる、eワラント・マルチチャートをご活用ください。最新のデータはeワラント提供元のeワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」に掲載されています(https://www.ewarrant-sec.jp/?p=3206)。
マルチチャートの中からトレンドに変化の初動が見られる相場を探し、上昇トレンドの初動ならコール型、下落トレンドの初動ならプット型を選択します。100倍ほどではないものの、数割の上昇を狙うならトレンドが出ている相場に、3円から5円程度の価格のeワラントで順張り投資するのでも良いでしょう。
マルチチャート(2018年3月13日時点)
(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)
eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)
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ご注意事項
- eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
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- eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
- ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
- トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
- SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。
商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会
提供:eワラント証券