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いまさら聞けない「ボラティリティの上昇」とは?有効な戦略とは?

2018/02/16

世界的に株式市場の値動きが大きくなり、株価の水準ではなく株価の変動、いわゆるボラティリティと呼ばれる指標に注目すると、株価の暴落と共にボラティリティが急上昇しています。ボラティリティは昨年まで歴史的に見て低い水準でしたが、今後は高まっていくことが想定されます。その場合にどういった投資行動が有効となるでしょうか。

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ボラティリティとは

ボラティリティとは相場の変動の度合いを示すものであり、相場の変動が大きいことをボラティリティが高い、相場の変動が小さいことをボラティリティが低い、と言うことがあります。

ボラティリティはVIX(ヴィックス)という指標を見ることで動向を把握することができます。VIXは、シカゴ・オプション取引所がS&P500指数を対象とするオプション価格をもとに算出しているボラティリティに関する指数です。図は米国の代表的な株価指数、S&P500指数とVIXの推移です。

S&P500とVIX(1998年1月-2018年2月、週足)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

ボラティリティには過去に実現した変動率から計算されるヒストリカル・ボラティリティと、オプションの取引価格から計算されるインプライド・ボラティリティの2種類があります。VIXはオプション価格をもとにしているのでインプライド・ボラティリティと言えます。

インプライドという言葉の意味は「暗黙の」とか「暗示された」という意味で、インプライド・ボラティリティは市場参加者が予想しているボラティリティのことです。VIXが高まると、市場参加者が価格変動の拡大を予想している、VIXが低下すると、市場参加者が価格変動の縮小を予想している、と解釈できるでしょう。

昨年のVIXは歴史的に見て低い水準でしたが、今月に入って大きく上昇しました。過去にもVIXはときどき上ぶれしていたこともわかります。特に上ぶれが大きかったのは2008年の9月から10月ですが、これはリーマンショックが発生したときと重なります。このように株式市場の下落時に上昇する傾向があることからVIXは恐怖指数と呼ばれることもあります。

ボラティリティ上昇局面における投資戦略

恐怖指数と呼ばれるVIXが傾向として高まりがちとなる場合、VIXの水準が高まることで機械的に株式への投資比率を落とす投資家もいると考えられ、株価の一段安を伴う可能性があります。米国の株式市場が下落に転じれば、日本の株式市場も影響を避けることはできないでしょう。

ボラティリティはS&P500指数だけにあるものではなく、eワラントが対象としている様々な相場にも、それぞれボラティリティの水準があり、相場と共に変動しています。ボラティリティはeワラントの価格変動要因の1つになっています。

eワラント価格変動要因には相場の上昇・下落などもありますが、他の条件が変わらずにボラティリティのみが上昇するとコール型とプット型のeワラントの価格は上昇し、ボラティリティのみが下落するとコール型とプット型のeワラントの価格は下落します。

なぜボラティリティの上昇がコール型とプット型のeワラント両方にプラスに寄与するのかというと、コール型とプット型のeワラントが対象とする相場が激しく動くことによって、コール型であれば権利行使価格を大きく超える可能性が、プット型であれば権利行使価格を大きく下回る可能性が生じ、より多くの金額を受け取ることができる可能性が高まるためです。

また、図3は2016年6月から7月にかけての事例です。6月24日はEU離脱を巡る英国の国民投票でEU離脱派が勝利したことを受けて日経平均株価が大きく下落しました。6月中は下落トレンドにあり、7月12日に上昇トレンドに転換するまでの間、トレンドの中で上昇と下落が発生しています。

銘柄例

ボラティリティが大きく上昇することを想定するなら、相場の急落を伴うことを想定し、相場急落時に値上がりが見込めるプット型eワラントを保有することが有効と考えられます。

今後1週間程度の見通しでボラティリティが急上昇するという相場観なら
目先1週間という短期間であれば、権利行使価格が相場水準よりも低い銘柄を選択し、ハイリスク・ハイリターン投資をするのも一案です。
日経平均 プット 第847回(権利行使価格20,000円、満期日3/14)
ダウ・ジョーンズ工業株価平均 プット 第323回(権利行使価格23,000ドル、満期日4/11)
ハンセン指数 プット 第188回(権利行使価格28,000香港ドル、満期日5/9)

今後数カ月程度でボラティリティが急上昇するという相場観なら
目先数カ月程度の相場観なら、権利行使価格が相場水準よりも高めで、満期日がなるべく遠い銘柄を選択します。
日経平均 プット 第907回(権利行使価格23,000円、満期日7/11)
ダウ・ジョーンズ工業株価平均 プット 第326回(権利行使価格24,000ドル、満期日10/10)
ハンセン指数 プット 第191回(権利行使価格29,000香港ドル、満期日8/8)

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
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