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2017-10-19 14:20:20

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値動きの小さい相場は永続しない!?ボラティリティの上昇時に有効となる投資法とは

2017/08/10

日米共に株式市場の値動きが乏しい状況が続いています。相場の変動が大きいことをボラティリティが高い、相場の変動が小さいことをボラティリティが低い、と言うことがあります。現在のボラティリティの水準は歴史的に見て低い水準であり、いずれボラティリティは高まることが想定されますが、その場合にどういった投資行動が有効となるでしょうか。

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ボラティリティと相場の関係

図は米国の代表的な株価指数、S&P500指数とVIXの推移です。VIX(ヴィックス)とは、シカゴ・オプション取引所がS&P500指数を対象とするオプション価格をもとに算出しているボラティリティに関する指数です。つまり、VIXはS&P500指数のボラティリティを示しているといえます。

図からは現状のVIXは過去10年で最も低い水準にあることが分かりますが、VIXはときどき上ぶれしていたこともわかります。特に上ぶれが大きかったのは2008年の9月から10月ですが、これはリーマンショックが発生したときと重なります。ボラティリティは相場の下落時に高まることがありそうです。

S&P500指数とボラティリティの関係(2007年9月第1週から2017年8月第1週)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

そこで実際に図と同期間においてVIXの上下変動とS&P500指数の変動率について調べたのが次の表です。調査の結果、下表にあるとおりVIXが上昇した週は株価指数の下落を伴っていたこと、VIXが低下した週は株価指数の上昇を伴っていたことが分かりました。株式市場の下落時に上昇する傾向がある特性から、VIXを指して恐怖指数と呼ぶことがあります。

VIXの上下変動とS&P500指数の関係

 

観測数

S&P500指数週間変動率の平均

前週よりVIXが上昇した週

241

-1.43%

前週よりVIXが低下した週

277

1.49%

ボラティリティの上昇を想定するなら

ボラティリティが上昇することを想定するなら、相場の急落時に値上がりが見込めるプット型eワラントを保有することが有効であると考えられます。ボラティリティの上昇はコール型eワラントとプット型eワラントの価格を上昇させる要因となるからです。

ボラティリティはS&P500指数だけにあるものではなく、eワラントが対象としている様々な相場にも、それぞれボラティリティの水準があり、相場と共に変動しています。そして、ボラティリティはeワラントの価格変動要因の1つになっています。

eワラント価格変動要因には相場の上場・下落などもありますが、他の条件が変わらずにボラティリティのみが上昇するとコール型とプット型のeワラントの価格は上昇し、ボラティリティのみが下落するとコール型とプット型のeワラントの価格は下落します。

なぜボラティリティの上昇がコール型とプット型のeワラントにプラスに寄与するのかというと、コール型とプット型のeワラントが対象とする相場が激しく動くことによって、コール型であれば権利行使価格を大きく超える可能性が、プット型であれば権利行使価格を大きく下回る可能性が生じ、より多くの金額を受取ることができる可能性が高まるためです。

以上のことから、ボラティリティの上昇を想定するなら、相場の下落とボラティリティの上昇の両方を狙えるプット型eワラントを保有することが有効と考えられるわけです。

日経平均を対象とする場合の参考銘柄

今後1週間程度の見通しでボラティリティが上昇するという相場観なら

日経平均 プット第769回(権利行使価格19,500円、満期日2017年9月13日)など

目先1週間という短期間であれば、権利行使価格が相場水準よりも低い銘柄を選択し、ハイリスク・ハイリターン投資をするのも一案です。

今後1ヵ月以内にボラティリティが上昇するという相場観なら

日経平均 プット第775回(権利行使価格20,500円、満期日2017年9月13日)など

目先1ヵ月前後の相場観なら、権利行使価格は相場水準よりも高めの銘柄を選択します。このような銘柄は後述の時間経過による目減りの影響が比較的少ないためです。

ニアピン型とトラッカー型を利用する戦略

コール型eワラントとプット型eワラントは数日で数割の上昇ですとか、数週間で何倍にもなったりすることがある一方で、相場に何も変化がないまま時間が経過すると目減りしてしまう、というデメリットがあります。この点、ニアピン型eワラントはある条件下にある場合に時間経過による目減りはない上、コール型eワラントやプット型eワラントほどではないものの、大きな値上がり益を狙うことも可能です。

ニアピン型eワラントは各銘柄に決められているピン価格(権利行使価格)が、満期日の相場と一致すると1ワラント当たり100円で満期償還されます。ニアピンの名前の通り、ピン価格と相場がぴったり一致しなくても、日経平均を対象とするニアピン型eワラントなら上下250円、米ドル対円相場を対象とするニアピン型eワラントなら上下2円までの「ニアピン賞(乖離)」であれば満期償還金が発生します。満期償還金はピン価格に近いほど大きくなります。

ニアピン型は相場の上下よりも、相場がいかにピン価格(権利行使価格)と近いかで価格が決まりますので、満期日直前に相場がピン価格に近づくと、満期償還金の発生確率が高まって急騰することがあります。ボラティリティの上昇による相場の下落を見込むけれども、いつになるかわからないという相場観なら、プット型eワラントに代えて相場水準よりも低いピン価格のニアピンを複数保有する戦略も有効でしょう。

日経平均を対象とする場合の参考銘柄

日経平均ニアピン第1389回(ピン価格19,500円、満期日2017年9月13日)

日経平均ニアピン第1387回(ピン価格19,000円、満期日2017年9月13日)

日経平均ニアピン第1385回(ピン価格18,500円、満期日2017年9月13日)

注意点としては、相場がピン価格に近づいてニアピン型eワラントが上昇したら売却することです。相場がさらに下落して各ピン価格から離れてしまうとニアピン型eワラントの価格は下落してしまいます。

また、コール型、プット型、ニアピン型でもない、トラッカー型にはプラス5倍トラッカーとマイナス3倍トラッカーという銘柄があります。トラッカー型のeワラントの最大の特長はコール型eワラントやプット型eワラントにある時間経過による価格の目減りが無いことです。買値と売値のスプレッドがあることは他のeワラントと同じですが、相場が大きく動くまで時間がかかっても時間経過による影響がないので、短期の相場観でも長期の相場観でも利用できます。デメリットとしては、他のeワラントに比べると値動きが小さいことです。

日経平均を対象とする場合の参考銘柄

日経平均マイナス3倍トラッカー第27回(権利行使価格21,000円、満期日2017年9月13日)など

プラス5倍トラッカー、マイナス3倍トラッカーはお客様が売却できる買取価格(買気配値)が1円を下回ると相場の変動に関わらず、当該eワラントの価格は相場に連動しなくなります。これゆえ、取引価格はなるべく高い銘柄を選んだほうが良いでしょう。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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商号等 / eワラント証券株式会社
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