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FOMC議事要旨を受けて相場の潮目が変わった?今後の相場見通しと投資戦略

2017/04/10

4月5日夜間に発表された経済指標とFOMC議事要旨を受けて米ドル対円相場や日経225先物市場は大きく動きました。リスクオンムードのあった市場は一変し、「グレートローテーションの巻き戻し」を警戒すべき時期に入ってきたと言われています。本稿では4月5日夜間の市場の動きを振り返ると共に、今後の相場見通しと投資戦略について紹介しています。

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4月5日の荒れた夜間相場を振り返る

図1は米ドル対円相場の2017年4月1日から4月6日午前11時ごろまでの60分足のチャートです。4月5日の日中は110.50円前後で推移していましたが、午後9時15分に発表された米国の3月のADP民間雇用者数が市場予想の18.7万人を大きく上回る26.3万人となり、これが好感されて節目となる111.00円を突破しました。しかし午後11時に発表された米国のISM非製造業景況感指数が市場予想の57.0に対して55.2という低い数値であったことから反落しました。その後はもみ合いましたが、日本時間の4月6日午前3時に発表されたFOMC議事要旨で一変します。FRBが量的緩和政策によって膨らんだバランスシートの縮小について、今年後半に実施するという判断があることが分かり下げ足を強めました。

図1:米ドル対円相場(60分足)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

図2は日経平均先物(6月限)の2017年4月1日から4月6日午前11時ごろまでの60分足のチャートです。米ドル対円相場に連動していることが分かりますが、4月5日発表のADP民間雇用者数で米国景気の堅調さが確認できたことで米ドルの上昇と共に上昇し、一時的に19,000円台を回復しました。しかし、FOMC議事要旨を受けて米ドルと共に下落しており、値幅としては300円を超える大きなものでした。

図2:日経平均先物(6月限、60分足)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

「グレートローテーションの巻き戻し」が発生している?

これまでの株高が量的緩和によってもたらされたとすると、バランスシートの縮小、つまり金融引き締めは株安の材料と言えます。4月6日の米ドル安は株安によって引き起こされたものではないかと考えられます。その理由の一つとして、株式を売って債券を買うという動きが出てきていると考えられるからです。

図3は日米の国債利回りを年限ごとにつないだイールドカーブです。3月末と4月5日時点で比較しています。日本のイールドカーブは1年以下の短期ゾーンで上昇していますが、10年近傍の長期ゾーンではほぼ変化はありません。一方で米国については短期ゾーンで上昇し、長期ゾーンで低下しています。長期ゾーンの金利低下は長期国債の価格の上昇と表裏一体です。つまり、長期国債が買われたことを示しています。トランプ政権誕生によって債券が売られ株式が買われるという「グレートローテーション」が発生しましたが、直近では「グレートローテーションの巻き戻し」が発生し始めていると考えられます。

海外投資家が日本株に投資する場合、為替リスクをヘッジするため、日本円のショートを組み合わせることがあります。世界規模で「グレートローテーションの巻き戻し」が発生しているのであれば日本株も売られることになり、同時に日本円のショートの巻き戻しも想定されるので、円高になると考えられます。FRBのバランスシートの縮小が米ドル高の材料とならなかったのは以上のことも要因と考えられます。

図3:日米のイールドカーブ比較

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

投資戦略

「グレートローテーションの巻き戻し」はFOMCの議事要旨がきっかけではありません。3月21日の米国株式市場が大きく下げたのは記憶に新しいところですが、特段悪材料はありませんでした。単に株式を売りたい投資家が増えたということですが、この日が「グレートローテーションの巻き戻し」の初動だったかもしれません。加えて日本株に関しては北朝鮮情勢が緊迫化してきていることから、地政学的リスクを懸念した海外投資家が日本株の売りと日本円ショートの巻き戻しを活発化させる可能性があります。

以上を踏まえると、日経平均、米ドル、ダウ、韓国200種指数を対象とするプット型eワラントに妙味がありそうです。一方で金相場や防衛関連の個別株は相対的に強くなるかもしれませんのでこれらにはコール型eワラントの活用も検討できます。

参考銘柄

<数週間から数ヵ月かけてゆっくりとした下落を想定する場合>

<数日から1週間程度で急落を想定する場合>

コール型選択のポイント
コール型eワラントを選択するにあたっては、株価が満期日までに権利行使価格を超えてくるかどうか、という観点で選択します。株価が既に権利行使価格を超えている銘柄については、株価が権利行使価格を超えている分がもっと大きくなるかがポイントです。一般的に株価が権利行使価格を超える分が大きくなればコール型eワラントの価格は上昇が見込めますし(ただし、時間経過による価格の下落を考慮する必要はあります。)、小さくなれば下落します。

プット型選択のポイント
プット型eワラントを選択するにあたっては、株価が満期日までに権利行使価格を下回ってくるかどうか、という観点で選択します。プット型に関して株価が既に権利行使価格を下回っている銘柄については、株価が権利行使価格を下回る分がもっと大きくなるかがポイントです。一般的に株価が権利行使価格を下回る分が大きくなればプット型eワラントの価格は上昇が見込めますし(ただし、時間経過による価格の下落を考慮する必要はあります。)、小さくなれば下落します。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
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