SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2019-06-17 10:05:23

マーケット > レポート > eワラントを極める! >  トランプ氏の貿易政策と中国経済のゆくえ

トランプ氏の貿易政策と中国経済のゆくえ

2016/12/12

次期米国大統領のトランプ氏の政策に注目が集まっていますが、選挙期間中に中国からの輸入品に対して45%の関税をかけると発言したことは特に注目度が高いものの一つです。一方で中国の状況はどうかというと、貿易黒字は減少傾向にあるなかで、輸出における対米依存度は高まっています。仮に米国が中国からの輸入額を減らす政策を採ると中国経済への懸念が高まる可能性があるかもしれません。本稿では中国の国際収支に注目し、今後の中国経済の方向性について検証したいと思います。

申込後は即時にお取引可能!

eワラント取引 お申し込みはこちら

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

資本流入国が資本流出国に

図1は中国の国際収支の推移と内訳を見たものですが、2013年第1四半期から2014年第1四半期まで(以下「A期間」)と2014年第2四半期から2016年第2四半期(以下「B期間」)の国際収支の傾向に違いがあることが分かります。国が稼いだ額と言える経常収支はA期間もB期間もプラスですが、A期間では資本収支がプラスとなっているのに対して、B期間では資本収支がマイナスとなっています。

経常収支がプラスであるのは貿易収支がプラスであるためです。貿易収支とは輸出額から輸入額を差し引いた額のことであり、輸出額が輸入額を上回っているといわゆる貿易黒字となり、輸入額が輸出額を上回っているといわゆる貿易赤字となります。また、資本収支とは事業のための投資や資産運用のための投資などを合わせたもので、資本収支がプラスであれば中国に資金が流入していること、マイナスであれば中国から資金が流出していることを示しています。ちょっとややこしいのは外貨準備増減で、外貨準備増減がプラスというのは外貨から自国通貨に変換して外貨準備高が減ったことになりますが資金流入であり、外貨準備増減がマイナスというのは自国通貨から外貨に変換して外貨準備高が増えたことになりますが資金流出を指しています。

A期間では資本収支がプラスですので、海外から中国への投資が活発に行われていた時期といえます。貿易収支もプラスですが、貿易で得た外貨を人民元に変換したり中国から外国資産に投資した額以上に、海外からの中国への投資が大きかった時期と言えるでしょう。

一方でB期間では資本収支がマイナスに転じています。中国からの資本流出が発生していることを示していますが、この背景には中国企業による外国企業の買収が考えられるほか、保有資産を海外に持ち出そうとする動きもあったのかもしれません。資本流出によって人民元に下落圧力がかかったため、当局は貿易で得た外貨を売って人民元を買い支えることで人民元の下落圧力に耐えようとしたのかもしれませんが、下落圧力に耐え切れず2015年8月に人民元の大幅な切り下げに踏み切ったと考えられます。

図1:中国の国際収支の推移と内訳

出所:中国国家外貨管理局よりeワラント証券投資情報室作成

貿易黒字に頼る中国

図2は資本収支を直接投資とそれ以外のものに分けたものです。直接投資とは永続的権益の取得を目的として株式等であれば出資比率が10%以上の出資を言います。合弁会社や工場などを建設して進出する大掛かりな投資をイメージすれば良いでしょう。B期間では当初から資本流出が懸念されていましたが、ついに2016年第2四半期には直接投資のマイナスが拡大していることがわかります。資本流出が本格化した印象ですが、トランプ氏の当選以降はさらに資本流出が加速している可能性があります。

図2:中国の資本収支の推移と内訳

出所:中国国家外貨管理局よりeワラント証券投資情報室作成

中国にとって頼みの綱は貿易黒字です。輸出が輸入を上回っている限り外貨を獲得することができます。しかし、貿易黒字はこの数年減少傾向にあります。中国が貿易黒字であるということは、どこかの国は貿易赤字であるので、貿易赤字を続けていても耐えられる経済の強い国がないと中国は貿易黒字を維持できないでしょう。世界の中で経済が好調を維持しているのは米国であり、中国の全輸出先における対米依存度は上昇傾向にあります(図3)。

図3:中国の対米貿易収支(2014年1月〜2016年10月)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

トランプ氏のインパクト

米国依存を高める中国にとって困ったことは、トランプ氏が次期米国大統領になることです。トランプ氏は米国の労働者階級に対して、中国に対する関税を引き上げて中国に奪われた仕事を取り返すというメッセージを送り続けました。トランプ氏の支持基盤を考慮すると、トランプ氏が中国に対して何の対策も出してこないことは想定しにくいと思われます。中国にとって頼みの綱であった貿易黒字の拡大は難しいかもしれません。

来年以降に対米貿易黒字の縮小が始まるとすると、為替相場においては米ドルから人民元への換金額が減少することが想定されるので、人民元の一段安があるかもしれません。中国当局としては、中国の外貨準備高は減少しているとはいえ、まだ3兆ドルほどありますし、中国は世界最大の米国債の保有者であることから、米国債を大量に売却して米ドルを売り、人民元を買い支えることになるでしょう。仮に米国が中国に対する関税引き上げに動けば、中国当局によるさらなる米国債の売りを誘発させるかもしれません。この場合は米ドル売りだけでなく、金利上昇による株価への悪影響から、株安、米国債安、米ドル安のトリプル安になるかもしれません。

資本流出が本格化している中国においては人民元安のリスクは常にあり、そこに資本の引き上げに伴う中国株安も発生するかもしれません。11月下旬の報道によると中国政府は中国企業による対外直接投資を規制するとのことです。貿易黒字縮小と資本流出への対策と考えられます。中国の貿易黒字が縮小すると中国のGDPの縮小として影響が出てくるでしょう。また、中国企業による企業買収が減少することによって、M&A市場の主要な買い手が減ることで世界経済にも悪影響を及ぼしかねません。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

お客様サイトへログイン

SBIアナリストレポート

アナリストによる投資情報を配信

商品・サービスのご案内

  • MAXISETF売買手数料全額キャッシュバックキャンペーン
  • 【リスクヘッジに効果的!?】SBI証券で貴金属関連商品に投資しよう!

PR


ページトップへ

入金・出金・振替

ご利用にあたって

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号 加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.