SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2019-06-27 17:03:18

マーケット > レポート > eワラントを極める! > リオ五輪後に波乱がありそうと考えるなら

リオ五輪後に波乱がありそうと考えるなら

2016/07/25

開催国ブラジルの政治経済の混乱、ジカ熱の流行、治安悪化に加え、ロシアの参加資格を巡る協議などいろいろと騒がしくなっているなか、8月5日から21日までリオデジャネイロ五輪が開催されます。選手たちの頑張りを応援するのはもちろんですが、投資の観点では今回のオリンピックは要注意イベントといえそうです。

申込後は即時にお取引可能!

eワラント取引 お申し込みはこちら

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

8年ごとの五輪&新興国開催のリオ五輪は売り?

1992年バルセロナ五輪(ポンド危機、日本の不動産バブル崩壊)、2000年シドニー五輪(ITバブル崩壊)、2008年北京五輪(サブプライムバブル崩壊)と、このところ2回に1回の8年毎のオリンピックと大型経済バブルの崩壊の年が一致しています。これは10年程度の景気循環(ジュグラー循環)と連動して7年〜10年で変動を繰り返す各国株式相場の周期と、8年(2回毎)のオリンピックの周期が概ね重なっているためと推測されます。

さらに、東京五輪(1964)、ソウル五輪(1988)、北京五輪(2008)のように急激な経済成長を遂げた国が国威発揚のためにオリンピックを開催すると、その国の経済はその後しばらく低迷すると言われています。これは新興国には大型競技場や高速道路、宿泊施設などのオリンピック開催のためのインフラが不足しているため、開催に向けて特需が発生し、それが公共投資需要を先食いしてしまうことが原因とされています。

そこで気になるリオ五輪ですが、8年毎のバブル崩壊が続いている年に当たることに加えて、新興国での開催と悪い要素が重なっています。図1は1992年バルセロナ五輪から、一つおき(8年毎)のオリンピック開催国の開催日の70営業日前(約3ヵ月前)から90営業日後(約4ヵ月後)までの各国の主要株価指数の値動きを見たものです。北京五輪で株価指数を二つ採り上げているのは、上海総合指数には外国人が自由に取引できない制約があるため、香港上場の中国本土株の指数であるハンセンH株指数との値動きの違いを見る必要があると考えたからです(結果は大差なし)。

全体として開催日の3ヵ月前に既に株価は下落気味で、開催日(図中赤縦線)以降はそれが加速する傾向があるようです。また、新興国開催であった北京五輪は上海総合指数・ハンセンH株指数ともに、バルセロナやシドニー五輪よりも大きく下げています。なお、バルセロナと北京五輪は、オリンピック終了後の2ヵ月程後が底となっていました。

ここで興味深いのは、ブラジルの直近の株価の値動き(図中緑線)です。オリンピック開催70日前から下げていたところはバルセロナ、シドニー、北京と同じだったのですが、50日前を切った頃から反転上昇しています。もしこのまま上昇を続ければ「8年毎のオリンピックはバブル崩壊を呼ぶ」、「新興国のオリンピック開催は売り」という二つのジンクスを跳ね返すことになります。

図1:オリンピック前後の開催国の株価推移(8年毎)

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

デフォルト、デノミを繰り返した時期ほど悪くはないが…

図2は1981年からのブラジルのインフレ率の推移と主要イベントを見たものです。1983年にブラジルは対外債務不履行を宣言し(外貨建て債務デフォルト)、1986年〜87年には自国通貨建て債務もデフォルトしました。この結果、1988年には年率629%、1990年には年率2948%ものハイパーインフレとなりました。これに前後して1990年3月には預金封鎖が行われ、1986年から1994年までの4回のデノミで通貨単位は2兆7500万分の1になっています(これが現在のブラジルレアルです)。

1994年にドルペッグ制としたことでハイパーインフレは収まりました。しかし、経常赤字と財政赤字拡大への懸念に加えて、1997年のアジア通貨危機、1998年のロシア危機のあおりを受けて急激な外貨流出に見舞われ、1999年には破綻一歩手前となりました(ブラジル経済危機)。この時、ブラジルはIMFと米国の支援を得て乗り切りました(隣国アルゼンチンは2002年に破綻)。しかしこの債務をIMFに返済し終わったのが2007年で、まだ10年も経過していません。ここでまず気になるのが、今回のリオ五輪後に予想される景気後退で、ブラジルがデフォルトするかどうかです。

図2:ブラジルのインフレ率(%)と主要イベント

※IMFデータよりeワラント証券が作成

図3は1997年からのインフレ率と実質経済成長率の推移です。1980年代から90年代初めのハイパーインフレ時の数字と比べると小さく思えるのですが、インフレ率は2015年で9.0%と依然として高水準で、2016年も8.7%程度と予想されています。一方、実質GDPは2015年、2016年ともにマイナス3.8%で、高インフレと不景気のスタグフレーションの状況です。

では、1980年代から90年代初めのようなハイパーインフレではないので問題ないかというと、そうでもなさそうです。実際、1999年のブラジル経済危機時は緩やかなインフレとゼロ成長でしたし、世界金融危機(リーマン・ショック)直後の2009年もゼロ成長だったので、高インフレで大幅なマイナス成長の現時点はブラジルにとってかなり困難な状況といえます。

図3:2015-2016年の経済停滞は1999年よりも厳しい

※IMFデータよりeワラント証券が作成

株価と為替は既に警戒域?

図4はブラジルの代表的な株価指数であるボベスパ指数と、ブラジルレアル/米ドルレートの推移を見たものです。中国、ロシア、インドとともにBRICsとはやされた2000年代の株価上昇は著しく、2008年の世界金融危機(リーマンショック)時の株価の落ち込みもすぐに押し返しています(図中紫点線で囲った箇所)。しかし、2011年に中国特需が終わってコモディティ価格の下落が始まった頃からブラジル株はずっと下げています(図中緑線)。

ブラジルの現在の通貨レアルも似たような値動きです。レアル高がブラジルで問題視されたのは2011年半ば頃までで、そこから米ドルへの資金還流もあって2016年初めまでレアルは急落していました。直近は株価・通貨ともに戻しています。しかし、2016年も実質経済成長率はマイナス3.8%と予想されていて、オリンピック開催国にもかかわらず株価の調整はまだ続く可能性がありそうです。

図4:ブラジルの株価、通貨は2011年から既に大幅下落

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

ファットテール・イベントに備えておくなら

仮にリオ五輪後にブラジル発の大波乱があったとしても、ブラジル経済の不調は市場参加者に認識されているのでブラックスワン(発生することが想像できないイベント)ではありません。では何かと言うと、発生の可能性が高いとはいえないけれども、実際に起こった場合に相場に大きな影響を与えるファットテール・イベントとなります。ブラック・スワンならともかく、ファットテール・イベントで大きな損失をこうむっても、それは単に過小評価していたか、準備不足の結果といえます。

まず、従来のジンクスどおりになると予想するなら、8年おきの2016年で、新興国開催の今年のリオ五輪は開催後に株価が弱含みとなる可能性があることになります。さらにブラジルは過去に何度もデフォルトしていること、現在も1999年のブラジル危機時よりも実質経済成長でみて経済状況が悪いことも懸念です。この前提に立ってリオ五輪後のブラジル発のクラッシュに備えるなら、7月末に日経平均マイナス3倍トラッカー、日経平均プットやNYダウプットを購入してショックに備えておくことが有効と思われます。

一方、かつてのブラジルの経済危機時とは異なり、現在のブラジルではハイパーインフレではなく、外貨準備も十分にあるという点を考慮すれば、国家としてのブラジルのデフォルトではなく、ブラジル企業の大型倒産、ブラジル発の金融危機が欧州金融機関に波及といった展開もありそうです。この前提であれば、日経平均マイナス3倍トラッカー、日経平均プット、NYダウプットに加え、米ドルプットの買い、ユーロプットの買い、金プラス5倍トラッカーの買い、ブラジル関連企業(新日鉄住金や三井物産など)のプットの買いなどが考えられます。FXを使うなら欧州金融機関への影響を考えて、米ドルロング・ユーロショートも有効といえそうです。

なお、「ブラジル株はここ5年下げっぱなしで、政治も経済もこれ以上の混乱はない」、「資源関連以外の農業や消費はしっかりしている」、「8年おきの五輪も新興国主催も、あくまでここ数回の現象で本来は株価とは無関係なはず」と考えるのであれば、リオ五輪開催中に株価調整するようならば国内外の個別株やアメリカ上場のブラジル株ADR(米国預託証書)を粛々と買い集めることで相場観を生かした投資が実践できると考えられます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

お客様サイトへログイン

SBIアナリストレポート

アナリストによる投資情報を配信

商品・サービスのご案内

  • MAXISETF売買手数料全額キャッシュバックキャンペーン
  • 【リスクヘッジに効果的!?】SBI証券で貴金属関連商品に投資しよう!

PR


ページトップへ

入金・出金・振替

ご利用にあたって

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号 加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
SBI証券(旧SBIイー・トレード証券:ネット証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.