SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-11-03 16:35:49

マーケット > レポート > eワラントを極める! > プット・コールレシオをならして荒れ相場を乗り切る

プット・コールレシオをならして荒れ相場を乗り切る

2016/02/08

プット・コールレシオ(以下「PCレシオ」)は、eワラントのコール(原資産の上昇を予想するタイプ)とプット(原資産の下落を予想するタイプ)の売買金額の比率を見る指標で、個人投資家の相場観を客観的に見ることができると考えられています。一方、外国人投資家の売買動向が日本株の取引フローの6-7割を占め、日本株と外国株との相関が高まるにつれ、猫の目相場の様相を呈し、PCレシオも短期間に数値が大きく上下するようになっています。
この結果、PCレシオを逆張り投資シグナルとしてそのまま使うと“ダマシ”が多くなりがちです。そこで一手間かけて、移動平均を使う重要性が増していると考えられます。

申込後は即時にお取引可能!

eワラント取引 お申し込みはこちら

eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

PCレシオは逆張りシグナル?

PCレシオとは、日本株関連のeワラント(日経平均、TOPIX、国内個別株、日本株のみを対象したバスケット、但しニアピンとレバレッジトラッカーを除く)の売買金額から下記の計算式で算出したものです。

PCレシオ =(プット売買金額/コール売買金額)の5日移動平均

日本国内でのeワラントの取引はほとんどが個人投資家のフローなので、上場株や上場先物・オプションの取引フローの大部分を占めるHFT(高頻度取引)業者や、国内外の大口機関投資家、裁定取引業者などの影響を受けません。また、ショート(空売り)がないので、相場が上がると思えばコールの買い、下がると思えばプットの買いというシンプルな取引になります。また、コールやプットを売却する場合でも必ず買いから入った手仕舞いとなるので、投資家が見ている相場の方向とズレることはありません。このため、個人投資家の多くがこれから相場が上がると思えばコールの取引が増え(PCレシオは下落)、逆に下がると思えばプットの取引が増える(PCレシオは上昇)することになります。

往々にして、市場参加者が総強気に傾くと相場の天井、逆に総悲観となると相場の底となります。このため、PCレシオが極端に低下(コールの取引に集中し、過度に強気)すると売りシグナル、PCレシオが極端に上昇(プットの取引が多くなり、過度に弱気)すると買いシグナルと考えられています。

拙著「最強の『先読み』投資メソッド」(ビジネス社)では、PCレシオの毎週末の値の5週移動平均を投資シグナルに用いる方法を紹介していますが、PC レシオは特に7年〜10年単位の相場の波に上手く乗る長期投資に有効である可能性が高いと思われます。
図1は2001年6月から2016年1月までの日経平均とPCレシオの推移をみたものです。緑の点線で囲まれた時期はPCレシオが突出して高くなっている(プットの取引が多い=過度に悲観的)ところで、相場の底と重なる場合が多かったことが分かります。一方、赤い点線で囲まれたところは、PCレシオが極めて低くなっている(コールの取引が多い=過度に強気)ところで、目先の天井となっていることが多かったといえます。

図1:プット・コールレシオと日経平均の推移

図1

※ロイターデータ及び独自データよりeワラント証券が作成

PCレシオをそのまま使うとダマシが多い

PCレシオが投資シグナルに使えそうだといっても、日々の変動が大きな指標なので、そのままではやや使い勝手に難があります。図2はPCレシオを投資シグナルに使った3つの戦略と日経平均のパフォーマンスを比較したものです(配当、手数料、税金は考慮せず)。PCレシオが極めて高い数値(100-120%)となった時点(プットの売買に偏り、過度に悲観的)を買いシグナル、極めて低い数値(5-15%)になった時点(コールの売買に偏り、過度に楽観的)を手仕舞い売りのシグナルとして用い、いろいろな組み合わせによる成果を探ってみました。

その結果、この観察期間でもっとも良好なパフォーマンスとなったのが、「PCレシオが120%を超えたら買い、6%を下回ったら手仕舞う戦略」(図中紫線)でした。この戦略の場合、普通に日経平均に投資する(図中青線)よりも良好なパフォーマンスでした。しかしながら、サブプライムバブル崩壊前の2006年半ばの一時的な調整で再びポジションを採ってしまってバブル崩壊に巻き込まれたり(図中赤矢印)、2015年末の総弱気局面でポジションを採り2016年初からの更なる下げで損失を蒙ったり(図中黄色矢印)、と“ダマシ”の影響が大きく出ているようです。

さらに、その他の組み合わせで相対的にパフォーマンスが良かった「PCレシオ110%で買い7%で手仕舞う戦略」(図中茶色線)や「PCレシオ110%で買い10%で手仕舞う戦略」(図中きみどり線)では、日経平均そのもののパフォーマンスより悪い結果となっていました。これはPCレシオ自体がプットとコールの売買金額の比の5日移動平均になっていてもなお、一時的に極めて大きく動くことがあり、結果として誤ったシグナルとなっていたことによると考えられます。

図2:PCレシオをそのまま投資シグナルに使った場合

図2

※ロイターデータ及び独自データよりeワラント証券が作成

一手間加えるとPCレシオの長期投資シグナルとしての有効性が大きく向上

一時的なPCレシオの急変の影響を緩和するために、PCレシオの5日移動平均、10日移動平均、20日移動平均をとり、それぞれについて買いシグナル(PCレシオ100%-120%)、手仕舞い売りシグナル(PCレシオ5-15%)の効果的な組み合わせを探り、結果が良好であった3つの戦略のパフォーマンス推移をみたのが図3です。

最も効果的だったのは、PCレシオの20日移動平均を用い、110%で買い、9%で手仕舞い売りとした戦略(図中緑線)で、15年間で約4倍になるという高パフォーマンスでした。また、リーマンショックの期間中はキャッシュポジションで静観という、ストレスが少なく理想的ともいえるキャッシュマネジメントが容易に実現できていました。この投資戦略の最大の特徴は相場の8合目か9合目のあたりで早めに手仕舞っていることです(図中黄色矢印)。サブプライムバブル崩壊前には2005年12月に早々と手仕舞いですし、アベノミクス相場でも2013年5月のバーナンキショック直後に手仕舞いとなっていました。また、買い出動に極めて慎重という面もあります。2015年12月末のPCレシオ急騰時でも、20日移動平均を用いた戦略では買いシグナルは点灯しなかったので(図中黄色斜線矢印)、“ダマシ”の影響を受けにくいといえそうです。

「10日移動平均で113%買い、8%売りという戦略」(図中茶色線)も良好で、15年間で3.2倍となりました。一方、5日移動平均を使った場合(図中オレンジ線)になると、かなりパフォーマンスが落ちる結果でした。なお、20日移動平均(約4週間)の結果が良好であったことは、前述の「最強の『先読み』…」で有効とした5週移動平均とほぼ同程度の観察期間と考えることもできます。なお、5週移動平均ではなく20日移動平均を用いる利点は、eワラント証券ホームページの下記リンクからPCレシオデータをダウンロードして、それをもとにエクセルなどで容易に計算できることといえます。

図3:PCレシオを加工して移動平均を投資シグナルに使った場合

図3

※ロイターデータ及び独自データよりeワラント証券が作成

投資に活かすには

PCレシオはそのままでは一時的に急騰・急落して有効なシグナルとはならない“ダマシ”が多いので、長期投資の買い・手仕舞いシグナルに用いる際には20日移動平均を用いた方がよいようです。その際、過去の値動きから見ると、買いシグナルとしては109%程度、手仕舞い売りシグナルとしては9%程度を目安にすると効果的な長期逆張り投資ができそうです。これらのシグナルがでたら、保有期間が長くなるので日経平均5倍プラストラッカー、株価指数ETFといった保有コストが安く手間がかからない金融商品を利用すると効果的と思われます。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)

 eワラントの関連コンテンツ

ちょっとe(イー)銘柄の見つけかた

ご注意事項

  • eワラント、ニアピンeワラントおよびトラッカーeワラントは取引時間内であっても取引が停止されることがある等、リスクがあります。詳しい情報はホームページの「新しいウィンドウで開きます。手数料及びリスク説明:必ずお読み下さい」をご参照下さい。
  • 本資料は情報の提供を目的としており、本資料によって何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されておりますが、当社は本資料が正確、完全あるいは/且つ最新のものである事を表明するものではなく、またその責任も負いません。尚、当社及び当社の関連会社、役員、社員その他本資料の作成に携わった関係者が本資料に記された企業の証券または(オプションなどの)派生商品の買い持ちや売り持ち、及び売買を時として行うことがあり得ます。本資料に掲載されている内容の著作権は、原則としてeワラント証券に帰属します。事前に当社の書面による許可なく、本文の一部または全部を第三者へ再配布することを禁じます。
  • eワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株式(上場投資信託等を含む)・株価指数、預託証券、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動、時間経過(一部の銘柄を除き、一般に時間経過とともに価格が下落する)や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与えるので、投資元本の保証はなく、投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります(ただし、eワラントの価格が極端に低い場合には、対象原資産の値動きにほとんど反応しない場合があります)。
  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

提供:eワラント証券

ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

\景品総額1億円!?/NISA応援キャンペーン
お客さまサポート

よくあるお問合せ
・口座開設の流れ
・NISA関連のお問合せ
・パスワード関連のお問合せ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • SBI マネーアシスタント

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、
一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.