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先行き不安な米国株。クラッシュは投資シグナルで避けられるか?

2015/6/15

先進国で例外的に人口が増加している米国。経済規模、金融、先端技術、軍事力において(中国からの挑戦を受けているとはいえ)未だに圧倒的な優位にあり、米国株、米国債、米ドルは投資対象からはずすことはできません。とはいえ、FRBが年内にも政策金利の利上げに踏み切る可能性が高く、これが新興国からの投資資金引き上げと世界的な資産価格の下落を招くと言う懸念が増しています。また、ITバブル崩壊の2000年頃から世界各国の株式のクラッシュ時の相関が大きく上昇しているので、米国株投資でも世界情勢の影響を受けるようになりました。

このため、米国株でさえ、「ほったらかしの持ちっぱなし投資」ではなく、危なそうな時は現金の保有割合を増やしてやり過ごすキャッシュマネジメントの重要性が高まっています。そこで、投資シグナルを使って、何年かのうちに来るかもしれない米国株の大幅調整をやり過ごす手法について探ってみました。

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実用的な投資シグナル>相場勘?

個人投資家だけでなく、機関投資家、金融機関、マスコミ、政府関係者でさえも広義の市場参加者であるため、その時々の相場の雰囲気から無縁ではいられません。その結果、株価が上昇していて景気が良いときにはほとんどの方が強気になり、逆に各国の株式市場がクラッシュしたときには意気消沈して投資に尻込みしてしまいがちです。このため、勘や感情に左右されない投資モデルを投資判断に用いることで、パフォーマンスを向上できる可能性があります。

投資シグナルには玉石混交で多種多様なものがありますが、ここでは1)テクニカル分析を用いるもの、2)市場の変動率によって投資割合を変化させるもの、3)株式市場のアノマリーを利用するもの、のうち検証が容易なものについて米国株(S&P500)に用いた場合の効果を調べてみました。

ゴールデンクロスとデッドクロスを使う

過去13週(約3ヶ月)の移動平均と26週(約半年)の移動平均を比較して、短い期間の趨勢を表す13週移動平均が26週移動平均を上回っているときは上昇トレンドと見て買いポジションとします。逆になったら下落トレンドとみて全て売り払ってキャッシュにして待つ、という極めてシンプルながら古くから知られる手法で、トレンドに従う順張り投資になります。なお、13週移動平均が26週移動平均を下から上に抜くときを「ゴールデンクロス」、逆に上から下に抜けるときを「デッドクロス」といいます。
図1の買いポジションとなっている期間(チャート下部の棒グラフ)は、13週移動平均線(黄緑)が26週移動平均線(紫)を上回っている区間で、この手法による買いシグナルです。

図1:ゴールデンクロスとデッドクロスによる順張り投資

図1

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

このシグナルに従って投資した場合のパフォーマンスが図2です。2000年1月からの15年半程度の期間で、S&P500に投資していたら+45.2%だったのに対し、ゴールデンクロス・デッドクロスを用いた手法なら+108.8%と2倍強になっています(ともに配当・税金は考慮せず)。単純なわりに、かなり効果的に下げ局面を避けることができていたといえます。

図2:ゴールデンクロスとデットクロス順張りの投資パフォーマンス

図2

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

10%リスクコントロール戦略を使う

ゴールデンクロスやデッドクロスよりも比較的新しい手法に、市場の価格変動率の変化をみるものがあります。10%リスクコントロール戦略は、過去100日間の価格変化率の標準偏差(ヒストリカル・ボラティリティ)を計算し、それを年率換算した数値が10%より小さいとき(株式相場の値動きが小さい時)には全額投資し、10%を上回る時は10%÷実測値の割合だけ株式に投資します。例えば実測値が20%なら、10%÷20%=0.5で50%だけ投資します。
毎日計算してポジションを動かすのは現実的ではないので、ここでは週次のS&P500の変化率の過去20週(約100取引日)の標準偏差を計算し、これに52の平方根を乗じて年率換算しています(図3)。

図3の網掛け部分が投資割合で、2000年以降のITバブル崩壊後の数年間、2007年夏のパリバショックから2009年初めまでの相場が極めて軟調な時期は、ヒストリカル・ボラティリティが高く、自然と投資割合が低めになっていました。2000年からの累積リターンは2015年6月にはほとんど同じになりましたが、10%リスクコントロール戦略(オレンジ線)は多くの期間でS&P500(青線)を上回り、特にリーマンショック直後の資産保全にはかなり効果的だったといえます。

図3:米国株投資に10%リスクコントロール戦略を使ったら?

図3

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

半年効果のアノマリーを使う

英国の株式投資格言では、「Sell in May and go away, and buy again on St Ledger Day」(5月に売り払って市場から去れ、そして9月の第二土曜日の頃に再び買え)というものがあり、米国版では「Sell in May and go away, and do not come back till Halloween.」(5月に売り払って去れ、そして10月末のハロウィンまで市場に戻ってくるな)と1ヶ月遅くなっています。これは5月から9月(米国では10月)までは相場が軟調になることが多いアノマリーについて述べた投資格言で、「半年効果」または「ハロウィン効果」と呼ばれています。日本でも近年このアノマリーに着目する投資家が増えているものの、2014年や2015年5月の日本株の値動きを見て、「半年効果はもうなくなった」という声も散見されます。
一方、米国株、ドイツ株などを見ると昨年も2015年の5月のパフォーマンスを見ても、半年効果は残っているように見えます。
図4は2000年から直近までのS&P500の週次リターンの各月毎の平均です。これを見ると、最近は1月のリターンが平均して悪化していることが分かります。また、米国株では(日本株と違って)10月のリターンが良いので、英国版の9月末に投資を再開するアノマリー投資も良さそうに思えます。そこで、従来型の「11月に買って4月に売る半年投資」に加えて、「10月に買って12月に売却し、2月に再び買って4月末売却する半年投資の修正版(「半年投資(改)」)も一案と思われます。

図4:S&P500の各月における平均週次リターン
(2000.1.6-2015.6.5、配当・税金を除く)

図4

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

各種投資シグナルのパフォーマンス比較(例)

図5は今回採り上げた「ゴールデンクロス・デッドクロスを使った順張り投資」、「10%リスクコントロール戦略」、「11月から4月だけ投資する半年(ハロウィン)投資」、「10月から12月と、2月から4月だけ投資する半年投資(改)」に加え、テクニカル分析と経済指標を組み合わせて使う例として私が独自に作成した「DOI model for US shares ver1.0(詳しくは別の回で説明)」のパフォーマンス比較です。どれもS&P500にほったらかし投資をしているよりも、クラッシュ時の損失が少なくなっているので、その分ストレスが少ない投資ができています。また、従来からよく知られた手法であるにもかかわらず、「ゴールデンクロス・デッドクロスを使った順張り投資」(茶線)や「11月から4月だけ投資する半年(ハロウィン)投資」(オレンジ線)のパフォーマンスが、S&P500にずっと投資しているよりも良い点も注目されます。

なお、「10月から12月と、2月から4月だけ投資する半年投資(改)」(灰色線)「DOI model for US shares ver1.0」(小豆色線)はともに驚異的なリターンとなっていますが、二つとも新しく、“こなれていない”ので、 数年程度は有効性を確認するために限定的な利用としておいた方がよいと思われます。

また、実際の投資にあたっては、米国株投資に向けている資金の一部を流動性の高いS&P500連動ETF(SPDRなど)やS&P500連動投資信託などで、投資シグナルを使って運用することなどが考えられます。

(eワラントを使うなら)

S&P500と並んで米国の代表的な株価指数で、相関が極めて高いダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)に対してeワラントが発行されています。このため、権利行使価格が低く満期までの残存期間が長いコールを使うことで、時間経過の影響がほとんどなく、低コストで損失限定の米国株レバレッジ運用ができます。具体的には、NYダウ290回コール(権利行使価格16000ドル、満期日2016年2月17日)やNYダウ291回コール(権利行使価格16500ドル、満期日2016年3月9日)などを上記のような買いシグナルが出ている期間だけ保有することで、手軽な投資シグナル運用となります。

図5:米国株に各種投資シグナルで投資していたら

図5

※ロイターデータよりeワラント証券が作成

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 チーフ・オペレーティング・オフィサー 土居雅紹(どい まさつぐ)

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