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深堀り!注目セクター【VOL.8 電気機器(その2)】株式市場の波乱で投資チャンスも!成長期待大きい「電子部品」

2015/9/30
投資調査部 鈴木英之

「深堀り!注目セクター」も第8回目を迎えました。注目しているセクターはあるけど、そのセクターの将来性がよくわからない上、どの銘柄を買ったらよいかわからない。そう感じる投資家の方は少なくないと思います。そこで、「日本株投資戦略」の鈴木が月に2回(原則15日と月の最終営業日)、注目セクター(業種)の深堀りレポートを配信しています。注目セクターは、SBI証券で保有金額の多い銘柄を参考に選びました。前回の「電気機器(その1)」に続き、今回は「電気機器(その2)」とし、成熟化が指摘される電子機器業界の中で「例外的」に成長が期待される「電子部品」を中心に投資ポイントに迫りたいと思います。

アップルやサムスン電子など、海外大手メーカーとの激しい競争を展開し、収益の減少が心配される「電気機器」業界ですが、この業界を「セットメーカー」と「電子部品」に分けた場合、利益成長面で心配されるのは前者で、後者はいまだ強い国際競争力を有しており、成長余力が大きいと評価されています。スマートフォンやタブレット向け市場のみならず、今後はIoT(モノとモノをつなぐインターネット)の分野や、自動車向け分野での成長が期待されています。

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【「電子部品」のアウトライン】日本企業が世界をけん引する分野〜高シェア企業が多いのが特徴

前回は、「電気機器」、特に「大手電機」について「深堀り」ました。東証業種としての「電気機器」は、東証一部の全時価総額の10.7%(図1)を占め、158社が上場しています。この業界で売上高上位を占める企業のうち、日立製作所(6501)と東芝(6502)、三菱電機(6503)、NEC(6701)、富士通(6702)の5社は「総合電機」と言われ、企業間での取引を中心に多方面で事業展開をしています。これに対し、ソニー(6758)やパナソニック(6752)、シャープ(6753)などは消費者が取引の中心となってきたため、「民生用電機」と称され、実に様々な製品を消費者に供給しています。株式市場では一般的に、総合電機5社と民生用電機3社を合わせ、「大手電機8社」と呼んでいます。

しかし、売上高が大きいこれらの「大手電機8社」は、その「多様性」が、必ずしも市場から高い評価を得ている訳ではなく、時価総額の面では、上位独占という状態にはなっていません。様々な種類の製品を取り扱っているものの、個々の市場が輸送用機器などに比べて大きい訳ではなく、多くの場合、多品種少量生産を余儀なくされ、利益成長が心配される要因になっています。これに対し、近年「電気機器」の時価総額上位企業にランクインし、特定分野で高いシェアを有する企業が多いのが、今回ご紹介する「電子部品」です。なお、半導体も広い意味では電子部品の一種ですので、一般的にはその関連企業(製造装置は除く)も含まれています。

図1:「電気機器」は時価総額で第2位の主力業種

  • ※2015/9/28現在のBloombergデータを用いて、SBI証券が作成。

「電子部品」の時価総額は、上位10社の合計だけでも「電気機器」の4分の1程度を占め、「不動産」や「建設」並みの規模に達しています。表1は、そうした「電子部品」の時価総額上位10社をご紹介したものです。

電子情報技術産業協会の集計によると、2014年に世界で生産された電子部品の金額は円換算で約21.5兆円で、うち日本企業の生産額は38%弱となっています。パソコンやスマートフォン・タブレット、薄型テレビなど完成品の分野では、選択と集中にたけた海外企業(アップル、サムスン電子など)が圧倒的に強いのが現実ですが、電子部品分野ではまだまだ、日本企業が強い競争力を有しています。

例えば、あらゆる電子機器に使われ、電気を一時的に蓄える役割を果たすコンデンサ。日本企業の世界シェアは主力分野でおおむね4〜5割に達しています。その代表的な企業である村田製作所(6981)は、積層セラミックコンデンサの市場で35%のシェアを占めています。高い技術力で高機能スマホ向け市場などにも対応しており、同社の製品を搭載する企業は増加傾向にあります。なお、この分野では太陽誘電(6976)や、TDK(6762)も上位を争っています。

この他、FA用センサーで圧倒的な強みをもつキーエンス(6861)、ブラシレスモーターで世界シェア5割弱、HDD用スピンドルモーターで世界シェア80%の日本電産(6594)、車載用マイコンで市場シェア4割を握るルネサスエレクトロニクス(6723)など、得意分野で活躍する企業が多いのが「電子部品」の特徴です。

独立系メーカーが多く、創業者精神に富み、早くから海外展開してきたというのが、これらの企業の多くに共通した点で、強みでもあります。例えば、日本電産の創業者であり、現在も会長兼社長の永守氏は、そのカリスマ的個性と積極的なM&A戦略で知られています。半導体メーカー(半導体分野)の多くが、総合電機の一分野としてスタートし、その競争力を失ったのとは好対照をなしていると言えるでしょう。

表1:「電子部品」の時価総額上位10社〜「電気機器」の中での地位も向上

取引 チャート コード 銘柄名 株価
(円)
時価総額
(百万円)
構成比
※注
現買信買 チャート 6981 村田製作所 15,175.0 3,418,375 5.8%
現買信買 チャート 6861 キーエンス 50,950.0 3,097,858 5.3%
現買信買 チャート 6594 日本電産 7,871.0 2,340,204 4.0%
現買信買 チャート 6971 京セラ 5,307.0 2,004,022 3.4%
現買信買 チャート 6723 ルネサスエレクトロニクス 601.0 1,001,942 1.7%
現買信買 チャート 6762 TDK 6,500.0 842,339 1.4%
現買信買 チャート 6770 アルプス電気 3,230.0 612,770 1.0%
現買信買 チャート 6963 ローム 5,180.0 587,412 1.0%
現買信買 チャート 6806 ヒロセ電機 12,670.0 507,063 0.9%
現買信買 チャート 6592 マブチモーター 5,030.0 356,766 0.6%
電子部品上位10社 14,768,750 2.8%
電気機器158社 (東証1,887社) 56,245,196 10.7%
  • ※2015/9/29現在のBloombergデータを用いて、SBI証券が作成。「構成比」は、各銘柄の時価総額が「電気機器」の中で何%を占めているかを示している。「電子部品上位10社」および「電気機器」の構成比は、東証一部全体に占める比率。
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【「電子部品」の現状を深堀り!】スマートフォン(タブレット)向け、車載向けが中核分野〜今後は「IoT」が成長領域に

「電子部品」業界の現状を現在の中核的市場である「スマートフォン・タブレット向け市場」と「車載向け市場」のアウトラインをご紹介したいと思います。また、今後拡大が期待されている「IoT市場」についても触れておきたいと思います。

スマホ(タブレット)向け電子部品

携帯電話の世界出荷台数は2012年に約16億台で、うち従来型が12億台、スマートフォンが4億台超という内訳でした。しかし、現在従来型の出荷台数は6億台に半減し、スマートフォンが12億台と逆転しています。2019年にはこれが19億台前後まで拡大するとの見方があり、スマートフォン市場の拡大は続いています。
ただ、先進国での普及は一巡し、今後は中国をはじめとする新興国での拡大が、市場の成長をけん引する見込みで、完成品メーカーはそれへの対応がカギになりそうです。現在、スマートフォン生産・販売で世界首位はサムスン電子、第2位はアップルですが、第3位以下には、国内市場で強い中国の華為技術(ファーウェイ)等も台頭しており、競争は激しさを増しそうです。

これにパネルや部品を納めるメーカーは、納入先である完成品メーカーの勢力の浮き沈みから影響を受けそうです。ただ、新興国でもハイエンド製品の拡大は進むと見られ、それに対応できる電子部品メーカーは幅広い完成品メーカーに納入することで、収益拡大を実現できそうです。

なお、アップルが9/25から新型アイフォーンの販売を開始し、最初3日間で過去最高ペースの出荷となった模様です。新型アイフォーンではタッチパネルやメモリのコストが上昇しているとの分析があります。今後、年末にかけアイフォーンの商戦は本格化するとみられますが、関連する部品メーカーへの注目が集まる可能性は十分ありそうです。

図2:おもなスマートフォン(日本)関連企業

完成品メーカー

サムスン(韓)
アップル(米)
華為技術(中)
LG電子
レノボ・グループ(中)

パネル・組立て・部品など

タッチパネル
(組立・部材)
SMK、日写印、グンゼ、旭硝子、
日本電気硝子、日東電工、東レ、三菱樹脂、
日立化成、リンテック
液晶パネル
(組立・部材)
ジャパンディスプレイ、日東電工、住友化学、
シャープ、富士フィルム、クラレ、東レ
バックライト
(組立・部材)
KIMOTO、豊田合成、住友化学、信越化学、
三菱化学、三菱レ

半導体

プロセッサー クアルコム(米)、TI(米)、NVIDIA(米)、
ARM(英・コア)
フラッシュメモリ サムスン電子(韓)、東芝、
サンディスク(米)
DRAM サムスン電子(韓)、マイクロン(米)
 

 

セラミック
コンデンサー
村田製、TDK、太陽誘電、サムスン電子(韓)
CMOS
センサー
ソニー、サムスン電子(韓)
水晶振動子 東京電波、日電波、リバーエレテック、
大真空
無線LANモジュール 村田製
  • ※報道・各種資料等をもとにSBI証券が作成。なお、電子部品納入企業には「電気機器」業界以外の企業もあります。

車載向け電子部品

自動車市場で今後重要な課題になり、逆にビジネスチャンスにもなると考えられるのが、「環境対応」及び「安全対応」です。前者は、各国の二酸化炭素排出量規制にどう対応するかということであり、その重要な解として普及が見込まれているハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)などへの対応です。後者は、各国で導入が強化されている自動ブレーキやその先にある自動走行などへの対応です。いずれにせよ、自動車の電装化は今後加速する見込みで、電子部品メーカーが活躍する場面が増えてきそうです。

自動車で電装化が進むということは、それだけモーター搭載量が増えることを意味するので日本電産(6594)のビジネスチャンスが拡大しそうです。同社は、事故のない車を目指す運転支援システムでの貢献が見込まれますが、日立マクセル(6810)やアルプス電気(6770)なども関連企業と考えられます。また、自動車の燃費効率をあげるためには、炭素素材(東レ)など材料面での取り組みもありますが、ニチコン(6997)や日本ケミコン(6997)などの技術も貢献してきそうです。

なお、半導体分野ではルネサスエレクトロニクス(6723)が車載向け市場で世界首位のシェアを有しており、今後の自動車電装化の流れが追い風になりそうです。

IoT(Internet Of Things)

IoTとは「モノが情報端末を介してインターネットに繋がることで、離れたモノの状態や周囲の情報を得たり、インターネット経由で離れたモノの操作を行えるようになること」を指しています。魔法瓶をインターネットでつなぎ、電源のオン、給湯、保温中などの使用状況をチェックすれば、離れた所に住んでいる親を見守れるといった具合です。図3は、こうしたインターネットにつながるモノが、今後5年で5倍になる見通しを示したもので、IoT市場の成長性を示していると考えられます。別の調査では2020年には500億台の機器がインターネットでつながるとの分析・予想もあり、今後市場で注目される可能性は大きそうです。

主要プレーヤーとしては、生産現場(工場)の効率化で活躍余地が大きい三菱電機(6503)やオムロン(6645)の他、日立(6501)、NEC(6701)、富士通(6702)など、総合的にITを駆使できる企業が有望です。電子部品分野では、通信向けに強い村田製作所(6981)や、マイコンで大手のルネサスエレクトロニクス(6723)にとり、活躍余地が大きそうです。

図3:インターネットに接続されるモノの個数

  • ※ガートナーの公表データよりSBI証券作成。予想は同社。

表2:IoTで需要拡大が見込まれる機能

センサー
  • 音声、温度、圧力、加速度、光、などの情報を測る機能
計算機能
  • センサーからの情報をデジタル化する機能(アナログ半導体)
  • 計算機能(マイコン)
通信機能
  • 近距離無線通信機能(コネクティビティ半導体)
  • Wi-Fi、Bluetooth、NFC、ZigBeeなどの通信規格がある。
  • ※各種資料をもとにSBI証券が作成。
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【「電子部品」の今後を深堀り!】株市場の波乱で投資チャンスも!日本の製造業をけん引する電子部品

これまでご説明してきたように、電子部品メーカーの多くは強い国際競争力を有し、企業としても魅力に富んでいるように思われます。さらに、今後成長が期待される複数の市場を抱えていることもプラス材料となりそうです。株式市場が波乱となり、不安定な株価推移が続く今こそが、このセクターの投資チャンスと言えるかもしれません。

最後に「電子部品セクター」から5銘柄をご紹介することで「今後を深堀り」してみたいと思います。表1で示した「電子部品」時価総額上位銘柄の上位3社に加え、今回のレポートで複数個所に紹介されたルネサスエレクトロニクス(6723)、9/28現在、市場予想営業利益が会社予想を25%弱上回っているアルプス電気(6770)をピックアップしました。

取引 チャート コード 銘柄名 投資のポイント
現買信買 チャート 6981 村田製作所 携帯電話(スマートフォン)向けに強い我が国を代表する電子部品メーカーの1社です。主力の積層セラミックコンデンサでは世界シェア35%を有します。アップルの新型アイフォーン発売で再び注目される可能性が大きい上、IoT市場拡大の恩恵も受けそうです。市場では今期30%の営業増益を予想。9/30現在、株価は年初来高値から約30%下げている上、予想PERも18倍割れまで低下し、投資魅力が増してきたと考えられます。
現買信買 チャート 6861 キーエンス FA用センサーで首位を誇っています。売上営業利益率が50%を超えるという非常に高い収益力が強みです。40以上の国々で10万社を超える企業と取引しているグローバル企業です。生産の大部分を外部に委託しています。
IoT分野では、当社が得意とする生産現場の改善が有望分野で、自動運転支援ではセンサー技術がカギになりそうです。総じて今後の活躍領域は大きいと期待されます。
現買信買 チャート 6594 日本電産 HDD用モーターで高い市場占有率を誇っています。ただ、HDD市場に不透明感が残る上、今後車載市場の成長が見込まれることから、成長の軸足を後者に移しつつあるようです。永守会長兼社長のカリスマ性や、積極的なM&A戦略も成長要因と考えられます。市場コンセンサスでは今期3割、来期2割と高い営業増益率が予想されています。株価も年初来高値から28%下げ、投資チャンスとなりつつあるようです。
現買信買 チャート 6723 ルネサスエレクトロニクス 多くの電子機器に使われるマイコンの大手企業です。NECの半導体子会社としてスタートし、その後日立や三菱電機の半導体分野を統合して現在に至っています。「多品種少量生産」がアダになり業績低迷に苦しみ、現在は産業革新機構が大株主を務めています。しかし、業績は回復傾向です。車載用マイコンでは世界シェア4割を占める上、Iot分野でも活躍が期待される領域が多く、今後は投資妙味が増してくる可能性がありそうです。
現買信買 チャート 6770 アルプス電気 総合電子部品大手です。最近は、アップルのスマホ向けに使われている手振れ補正機器が成長を牽引し、株式市場では「アップル関連」の一角を占める存在です。もっとも、当社本体の売上高の半分超は車載向けで占められ、子会社アルパインは、カーナビ、カーオーディオの大手となっています。実は、車載向け市場が成長のカギを握る会社と言えそうです。今期の会社予想営業利益は微増程度ですが、市場は2割超の増益を見込んでいます。
  • ※報道、各社資料をもとにSBI証券が作成。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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