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2024-04-28 08:51:40

マーケット > レポート > ストラテジストのつぶやき〜ETFで広がる投資戦略〜 米国債の投資魅力が高まる理由

米国債の投資魅力が高まる理由

2023/4/7
提供:野村アセットマネジメント

1米10年国債利回りはピークを打った?

米10年国債利回りは昨秋の4%超でピークを打った可能性がある

下図は、Bloombergの米国債インデックスと米10年国債利回りの推移です。過去10年程度を振り返ると、米国債インデックスは2020年夏頃までは順調なパフォーマンス推移でしたが、その後、急速にパフォーマンスが悪化し、2022年秋にかけて大幅に下落しました(ピークからボトムまで約18%下落)。

パフォーマンスが悪化した原因は、金融緩和などの弊害で欧米諸国でインフレが大きく高進し、そのインフレを抑え込むために欧米の中央銀行が大幅な利上げに動いたためであることはご案内の通りです。しかし、そのインフレに関しては、エネルギーや中古車などの財のインフレを中心にピークアウト感が見られており、インフレ自体は峠を越えたように考えています。

そうした経済状況の変化を反映し、米国債利回りはピークアウトしているものと考えていますが、足元では、インフレのピークアウトに加えて、新たな材料が米国債利回りの低下圧力となってきたと考えています。

米国債インデックスと米10年国債利回りの推移

期間:2013年1月4日〜2023年3月24日、週次
米国債インデックスはBloomberg US Treasury Indexを使用

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

2米利上げは最終局面へ

FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーによる利上げ予想も最終局面へ

下図は、米政策金利であるFFレート(中間値)とその予想(FOMCメンバーによる)、および、米2年、10年国債利回りの推移です。FRB(米連邦準備制度理事会)は昨年3月から利上げを開始し、今年3月までの全FOMC(9回)で利上げを実行しており、累計の利上げ幅は4.75%となっています。また、今年3月のFOMCで公表されたFOMCメンバーによる今後の利上げ見通しですが、下図のように利上げはあと1回(0.25%)、そして、来年には利下げに転じる予想となっており、米利上げが最終局面を迎えていると見ています。

こうした状況を受けてか、米国債利回りは2年も10年も足元で高原状態となっており、これまでの上昇基調からは大きな変化が見られます。債券投資は利回りの上昇が止まればプラスのリターンが期待できることから、米国債利回りの上昇が止まった可能性がある現状は、投資魅力が高まっていると考えています。

FFレート(中間値)、米2年、10年国債利回りの推移

期間:2020年12月31日〜2023年3月27日、日次
FFレート:フェデラル・ファンド金利(米政策金利)

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

3米銀は貸出に消極的にならざるを得ない

米銀行は大きな含み損を抱えており、今後は貸出が保守的になることが想定される

下図は、米主要銀行の資産内容等の推移で、集まった預金がどのように運用されているかを見ています。ご覧のように、コロナ禍に預金等がじわじわと増加する中、金利が極端に低かった2020〜21年に、「満期保有債券等」へ大幅に振り向けていた(総資産に対する比率が6%程度から16%程度へ急増)ことがわかります。この状況を平たく解説すると、「コロナ禍のカネ余りや低金利で運用先に困った銀行が”低利回り債券を満期保有する”という戦略をとった」と考えられます。『満期保有債券』とは、満期償還まで保有する条件で簿価評価できる債券です。

2020〜21年に購入した債券はその後の金利上昇で含み損を抱えることになりますが、簿価評価できるため銀行財務に大きな影響は出ません。しかし、預金が流出し、これらを売却しなければならなくなると時価評価を迫られ、銀行財務に多大な悪影響をもたらします。3月に破綻した米地方銀行はこの悪影響にさらされて破綻しました。

大手銀行がこの状況であり、当社調査によれば米銀全体でも同様の傾向が見られるため、米銀全体でも大きな含み損を抱えていることが想定されます。その大きな含み損がある限り、今後の銀行経営は保守的にならざるを得ず、貸出抑制を通じて米景気を冷やす可能性はかなり高くなったと見ています。米景気減速はインフレ抑制につながり、米利上げの抑制、あるいは、将来的な利下げ期待が持てます。米国債の投資魅力がますます高まりそうです。

米主要銀行の総預金、満期保有債券、総資産等の推移

期間:2018年〜2022年、年次
数値は、JPモルガン・チェース&Co.、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴの3行合計値

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

記載されている個別の銘柄については、参考情報を提供することを目的としており、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

関連銘柄

コード 銘柄名
2647 NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信
2648 NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信

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  • 「Bloomberg®」は、Bloomberg Finance L.P.および、同インデックスの管理者であるBloomberg Index Services Limitedをはじめとする関連会社(以下、総称して「ブルームバーグ」)の商標およびサービスマークです。ブルームバーグまたはブルームバーグのライセンサーは、ブルームバーグ・インデックスに対する一切の独占的権利を有しています。
野村アセットマネジメント
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本レポートは、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成した参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。本レポートは市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。本レポートは信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。本レポートに示された意見等は、本レポート作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。なお、本レポート中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申し込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
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