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2022-08-13 00:07:34

マーケット > レポート > ストラテジストのつぶやき〜ETFで広がる投資戦略〜4-6月期決算を受けて相場が底入れすると考える3つの理由

4-6月期決算を受けて相場が底入れすると考える3つの理由

2022/6/1
提供:野村アセットマネジメント

1米インフレ加速への恐怖はピークを越えた

昨年から続いている米インフレ加速は概ねピークアウトしたようです

資源・エネルギー価格高騰、サプライチェーン(供給網)の混乱による部品不足、超低金利による住宅バブル、コロナ後に労働者が市場に十分に戻らないことに伴う労働需給の引き締まりと賃金上昇等、多種多様な要因により、米国では昨年からインフレが加速、CPI(消費者物価)ベースでは前年比で+8%を超えるなど、「インフレ加速はどこまで続くのか?」という恐怖が市場に蔓延していました。

下図は、米CPIの項目別寄与度の推移を見たものです。米国では、元々はサービス価格が安定的なインフレをもたらしていましたが、エネルギー価格が高騰し、供給網混乱で新車生産が滞った影響で中古車価格(財部門)がインフレを押し上げ、昨年後半からは食品価格もやや上昇率が高まるなどして、インフレが加速してきました。しかし、中古車価格やエネルギー価格の上昇にピークアウト感が出てきたことでインフレ加速も峠を越えてきたように見えます。

CPI最大の構成項目である住居費が押し上げる格好でサービス(除く食品・エネルギー)がじりじり上昇しており、一定のインフレ水準は続きそうではありますが、「インフレはどこまで加速するのか?」という恐怖感は収まりつつあるように思います。

米CPIの項目別寄与度の推移

期間:2018年1月〜2022年4月、月次

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

2米利上げ加速はほぼ織り込んだ

今後もFRBによる利上げは継続するものの、市場金利である債券利回りへの影響は限定的か?

今年3月にFRB(米連邦準備制度理事会)は2018年12月以来の利上げに動き、5月には0.5%の追加利上げを実施、パウエルFRB議長は今後2回のFOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%利上げを繰り返すことも明言しています。そして、その先も利上げを続け、FF金利先物相場からは、今年最後に予定されている12月のFOMCまでに合計2.5%の利上げが行なわれると予想されています。

マーケットはこうしたFRBの積極的な利上げを恐れてきましたが、米国債市場に目を移すと、利上げに敏感とされる米2年国債は昨秋頃から利回り上昇が始まり、今春までに2.5%程度の上昇を見せるなど、すでに今年いっぱいの利上げを概ね織り込んでいました。したがって、今後もFRBによる利上げは続くでしょうが、米国債利回りの上昇は限定的になると思われます。

これまで、マーケットは米利上げ加速への恐怖感に襲われていましたが、利上げは続くものの米国債利回りの上昇が抑えられれば、今後はこうした恐怖はフェードアウトし、市場の関心は別の要素に移っていくと思われます。

米国債利回りとFFレートの推移

期間:2021年4月1日〜2022年5月24日、日次
※ 米10年国債、米2年国債は、Bloomberg Generic
※ FFレートは、フェデラルファンド金利・目標上限値(米政策金利)

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

3米国企業の業績悪化を織り込む最終段階へ

2022年以降も米国企業の業績は拡大するのか

米インフレ加速や米利上げ加速への恐怖がフェードアウトしつつあることを確認しましたが、最後に、米国企業の業績動向を見てみましょう。

下図は、S&P500株価指数のEPS(1株当たり利益)の推移です。2021年は大きく業績改善が進み、2022年以降も成長が続くとの予想になっています。しかし、足元での米小売企業の決算発表を見ていると、インフレや供給網の混乱によるコスト増の悪影響を受けており、この状況はしばらく続くといった説明で、業績が伸び悩む企業が出始めています。こうした要因は個社要因ではないので、幅広い企業に波及し、全般的な業績悪化につながる可能性が高まり、株式市場は大きな調整局面を強いられています。

しかし、冷静に考えてみれば、この業績悪化への恐怖は昨秋以降から続く様々な恐怖の最終局面ではないかとも考えられます。インフレ加速への恐怖が和らぎ、利上げ加速も織り込み済みで、業績悪化が織り込まれさえすれば、これ以上の大きな悪材料は出ないのではないかと思います。今後に控える4-6月期の決算が相場底入れのきっかけになるのではないかと考えており、そろそろ相場に対する思考を楽観的に切り替えても良いタイミングかもしれないと見ております。

S&P500株価指数のEPSの推移

期間:2000年〜2024年、年次
2022〜2024年はBloomberg集計のコンセンサス予想

(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成

記載されている個別の銘柄については、参考情報を提供することを目的としており、特定銘柄の売買などの推奨、また価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。

関連銘柄

コード 銘柄名
2554 NEXT FUNDSブルームバーグ米国投資適格社債(1-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信
2633 NEXT FUNDS S&P 500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信
2634 NEXT FUNDS S&P 500指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信
2647 NEXT FUNDSブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信
2648 NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス(為替ヘッジあり)連動型上場投信

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野村アセットマネジメント
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  • 本レポートは、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成した参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。本レポートは市場全般の推奨や証券市場等の動向の上昇または下落を示唆するものではありません。本レポートは信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。本レポートに示された意見等は、本レポート作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。なお、本レポート中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申し込みにあたっては、投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
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