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2022-06-26 22:47:31

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マザーズ指数は底入れも!?〜反転に備える「評価不足」銘柄は?

2022/6/15
投資情報部 鈴木 英之

東証マザーズ指数の下落が続いています。世界的なインフレ・金利上昇懸念の再燃を背景に、グローバルな株式市場全般でリスク許容度が低下していることが、株価下落の要因であると考えられます。

ただ、インフレ・金利上昇懸念が株安の背景であるならば、東証マザーズ指数の下落率が他の指数より大きくなっても不思議ではないはずです。しかし、足元の同指数の下落率は相対的に小さくなっています。これは、東証マザーズ指数が底入れする兆しなのかもしれません。そもそも、グロース市場でも、金利上昇に弱いとは言い切れない銘柄も散見されます。今回の「新興株ウィークリー」では、そのような「評価不足」の銘柄の抽出を試みたいと思います。

新興株ウィークリー新しいウィンドウで開きます。※YouTubeに遷移します。

執筆者のプロフィール
SBI証券 投資情報部長 鈴木 英之
・出身 東京(下町)生まれ埼玉育ち
・趣味 ハロプロ(牧野真莉愛推し)の応援と旅行(のりテツ)
・特技 どこでもいつでも寝れます
・好きな食べ物 サイゼリヤのごはん
・よくいくところ 京都
ラジオNIKKEI(月曜日)、中部経済新聞(水曜日)、ストックボイス(木曜日)、ダイヤモンドZAIなど、定期的寄稿も多数。

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1底入れは近い?〜インフレ・金利上昇懸念再燃でも底堅い東証マザーズ指数

6/7(火)〜6/14(火)の東証マザーズ指数は1.0%下落しました。ただ、同期間の日経平均株価(-4.7%)やTOPIX(-3.5%)よりも、下落率は小さくなりました。

同期間に、米10年国債利回りは2.98%から3.47%まで急上昇し、S&P500指数は10.2%も下げました。6/10(金)に5月の米消費者物価指数が発表され、物価上昇率が市場予想を上回り、インフレ・金利上昇懸念が再燃したことが背景です。こうした流れを受けて、日本株全般も連れ安となりましたが、東証マザーズ指数の下げは相対的に限定的でした。

東証マザーズ指数が大きく下げてきた要因は、世界的な金利上昇傾向が、グロース銘柄への逆風となってきたからです。しかし、米長期金利が足元、これだけ急上昇したにもかかわらず、東証マザーズ指数があまり下げなかったことで、東証グロース市場はかなり、金利上昇傾向を織り込んできたとの印象が強まってきました。東証マザーズ指数はチャート的にも、5/12(木)の取引時間中安値620ポイントを維持する形で推移しており、底固さが増しつつあるように思われます。

東証マザーズ指数の底入れは近いかもしれません。

こうした中、東証グロース市場時価総額トップのビジョナル(4194)は6/7(火)〜6/14(火)に3.0%上昇しました。6/13(月)の大引け後に2022年7月期・第3四半期の決算発表を行い、通期の業績予想について上方修正しました。株価はそれを好感して6/14(火)は大きく反発しました。

Vtuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLOR(5032)は上場初日の6/8(水)に値が付かず、6/9(木)に上場初値4,810円(公開価格1,530円に対して3.1倍)を付けました。新規上場銘柄の東証マザーズ指数組み入れは上場日の翌月末となることもあり、現状では図表2の掲載対象ではありませんが、時価総額はビジョナル(4194)とグロース市場のトップを争う状況となっています。6/14(火)大引け後に好決算を発表し、6/15(水)も大幅高となっています。

図表1 日経平均株価と東証マザーズ指数の推移

  • ※SBI証券チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※2021/9/30終値を1として指数化。 期間:2021/9/30〜2022/6/14

図表2 主な東証マザーズ指数構成銘柄の値動き

コード 銘柄名 株価(6/14) 週間 年初来
4194 ビジョナル 5,900 3.0% -39.2%
4478 フリー 3,165 9.6% -50.2%
4485 JTOWER 5,450 -0.9% -43.5%
4565 そーせいグループ 1,105 -3.2% -42.0%
7342 ウェルスナビ 1,927 -4.1% -5.7%
4180 Appier Group 789 1.0% -40.8%
6027 弁護士ドットコム 3,895 2.4% -36.0%
4071 プラスアルファ・コンサルティング 2,012 1.3% -36.7%
4480 メドレー 2,489 -6.4% 4.9%
3479 ティーケーピー 1,606 -7.3% 16.5%
【ご参考】 日経平均株価 26,629.86 -4.7% -7.5%
  TOPIX 1,878.45 -3.5% -5.7%
  東証マザーズ指数 654.76 -1.0% -33.7%
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
  • ※銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
  • ※東証マザーズ指数構成銘柄の時価総額上位10銘柄について、6/14時点での各種騰落率を掲載。
  • ※新規上場銘柄は東証マザーズ指数への組み入れ後に掲載開始となります。
  • ※「週間」は2022/6/7〜2022/6/14の騰落率。
  • ※個別銘柄の「年初来」は昨年末株価と6/14時点の株価比較。
  • ※指数の「年初来」は株価による単純計算。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

図表3 6/7(火)〜6/14(火)で株価上昇が大きかった東証マザーズ指数構成銘柄

コード 銘柄名 株価(6/14) 週間 年初来
4431 スマレジ 1,066 17.0% -50.3%
4880 セルソース 3,805 15.8% -29.9%
7157 ライフネット生命保険 696 11.2% -24.0%
4168 ヤプリ 1,595 11.0% -57.0%
4169 ENECHANGE 689 11.0% -65.4%
4268 エッジテクノロジー 1,107 10.8% -
4068 ベイシス 3,215 10.0% -34.1%
4772 ストリームメディアコーポレーション 165 10.0% 13.0%
4478 フリー 3,165 9.6% -50.2%
4374 ROBOT PAYMENT 1,630 9.3% -44.1%
  • ※Bloombergデータを用いてSBI証券が作成。
  • ※銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
  • ※東証マザーズ指数構成銘柄(前月末時価総額100億円以上)において、週間の株価上昇率が大きい上位10銘柄を掲載。
  • ※新規上場銘柄は東証マザーズ指数への組み入れ後に掲載開始となります。
  • ※「週間」は2022/6/7〜2022/6/14の騰落率。
  • ※個別銘柄の「年初来」は昨年末株価と6/14時点の株価比較。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

2反転に備える「評価不足」銘柄は?

前項でご説明したように、インフレ・金利上昇懸念が株安の背景であるならば、東証マザーズ指数の下落率が他の指数より大きくなっても不思議ではないはずです。しかし、足元の同指数の下落率は相対的に小さくなっており、これは東証マザーズ指数が底入れする兆しなのかもしれません。そもそも、グロース市場でも、金利上昇に弱いとは言い切れない銘柄も散見されます。今回の「新興株ウィークリー」では、そのような「評価不足」の銘柄の抽出を試みたいと思います。

スクリーニング条件は以下の通りです。

(1)東証グロース市場上場
(2)今期会社予想営業利益が増益予想
(3)今期会社予想1株配当が増加予想
(4)直近20営業日の平均出来高が1万株超
(5)会社予想PERが20倍未満

図表4の銘柄は、これらの条件をすべて満たしており、増益・増配予想にもかかわらず、新興銘柄としては予想PERが低いため、「評価不足」となっています。

■博展(2173)
当社はイベント等の企画・制作を行う会社です。新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた業態とみられ、2021年3月期には最終赤字に転じていました。しかし、その後は業績回復局面にあるようです。出来高はそれほど膨らみにくい銘柄ですが、6/15(水)はやや出来高を増やしつつ、株価が上昇しています。

■イノベーション(3970)
当社の主力事業は「オンラインメディア事業」で、勤怠管理システムや会計システムなど法人向けIT製品の比較・請求サイトである「ITトレンド」や、セミナー動画を集めた「bizplay」の運営などを行っています。過去3期大幅増収・増益が続いており、今期も増収・増益の計画です。資金需要は高いようですが、2022年3月期に初配当を実施し、株主還元にも積極的に取り組む方針です。

■Jストリーム(4308)
当社は、トランス・コスモス(持株比率44.6%・2021年9月末)傘下の企業で、インターネット動画配信ソフトを使い、インターネット上で映像や音声などのコンテンツを配信しています。主要顧客は放送局やアーティスト事務所、製薬会社、銀行・証券・保険他となっています。前期は、新型コロナウイルス感染拡大後に動画配信需要が急増した反動もあり、減収・減益になりました。ただ、放送局の同時配信開始等、市場環境の大きな変化を背景に動画配信ビジネスは成長が期待できそうです。

図表4 増益・増配予想にもかかわらず、新興銘柄としては予想PERが低い8銘柄

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄 株価(6/14) 今期会社予想営業増益率 予想配当利回り 予想PER(倍)
2173 2173 2173 2173 博展 620 31.4% 3.23% 10.11
2986 2986 2986 2986 LAホールディングス 2,313 8.8% 6.05% 5.66
3970 3970 3970 3970 イノベーション 2,234 6.7% 1.75% 11.45
4308 4308 4308 4308 Jストリーム 719 1.2% 2.23% 13.55
6069 6069 6069 6069 トレンダーズ 1,346 43.2% 1.63% 16.87
6554 6554 6554 6554 エスユーエス 712 208.4% 1.40% 14.81
7361 7361 7361 7361 ヒューマンクリエイションホールディングス 2,169 10.9% 2.31% 13.35
7792 7792 7792 7792 コラントッテ 728 40.9% 2.20% 10.65
  • ※Bloomberg、会社公表データをもとにSBI証券が作成。
  • ※予想配当利回り、予想PERも会社予想ベース。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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