CROSS TALK

デジタル・リテール

国内最大のオンライン証券サービスの最前線!

SBI証券の中心となるリテールビジネスの業務内容、そのやりがいや働き方を紐解きつつ、これまで成長してきた秘訣、「ゼロ革命」を経た変化、これから目指していく姿をお話してもらいました。

Member

対談メンバー

デジタル・リテール


販売・マーケティング

松田さん

2023年入社

デジタル・リテール

商品・サービス開発

長谷川さん

2015年入社

デジタル・リテール


専務取締役

小川さん

2013年入社

 Chapter 01

若手からメイン商品のプロモーション、お客さまの声と自身の感性を大事に

小川

さっそくだけど、松田さんはどんな業務をやってるの?

松田

主に3つありまして、1つ目が開発案件系でいくつか開発案件を担当させていただいているのと、2つ目は日々のプロモーション活動で、国内株式を中心に施策の考案やプロモーション活動をやっています。最後に、日々のルーティン業務として、Webサイトに掲載されるランキングの更新やお客さまへのメルマガ配信など取引促進の業務を行っています。

小川

インターネットというデジタルチャネルの業務だけど、我々の掲げる「顧客中心主義」での経営を実現するために、顔が見えないお客さまに対して、どういったことに気をつけて、商品・サービスを作ったり、プロモーションをしたりしている?

松田

そうですね。実際にお客さまの顔が見えないっていうのは、日々のコンテンツ制作やプロモーションを進めていく中でも課題だと認識していて、その中でも拾える部分を大切にしたいと思っています。


私がいつも気をつけていることとして、お客さまから届けていただいたリクエストやSNSの投稿を見て、商品やプロモーションに対して、どんな声を発信してるか、感度高くチェックしています。


私自身がまだ若手なので、若年層・投資初心者の感性については、ベテランの先輩方よりもちょっと近しい感覚を持っているのかなと思うので、その目線も強く意識しています。

小川

お客さまからの声という外の情報と、自分の感性をすごく大事にしているんだね。
2年目だけれども、大きな開発案件や我々のメインプロダクトである日本株に携わっていることに対して、モチベーションとかどう感じているの?

松田

自分が主担当者として任せていただけるんだ、という驚きはあって、もちろんプレッシャーというか、責任感も感じつつも、きっと他の会社に就職していたら、こういう経験ってまだできてなかっただろうなと思うことは多いです。だからこそ、期待していただいている分、その気持ちに応えようっていう意味で、モチベーションにつながっています。

小川

進めていく上で、きっと困ったり悩んだりすることがあると思うけど、そんな時はどうしてる?
職場の雰囲気とか、先輩やチームで聞きやすい雰囲気で、教えてもらえる環境になっているかな。

松田

そこが、私がこの会社に入社してから本当に一番いいなと感じるポイントで、周りの方々も本当に優しくて聞きやすい方ばかりで、皆さん結構お忙しいイメージではあるんですけれど、ちゃんと聞いた時に、しっかりとその悩みを一緒に解決してくれる。

聞いたことへの答えだけを渡すんじゃなくて、私自身に答えを考えさせるように、親身になって相談に乗ってくださいます。

一緒に考えてくださるので、その部分では不安はありません。何かわからないことがあれば、先輩に相談しながら一緒に進めていこうと思えることが、案件を進めていく中で、安心につながっているのかなと思います。

小川

なるほど、ものすごく素敵な職場に聞こえるなぁ(笑)、よかったよかった。
就活で証券会社を受けようと思ったきっかけは何だったの?

松田

自分が大学生の時に初めて口座を開設したのがSBI証券でした。その時は私も投資が怖かったので、ポイント投資を使っていました。そもそもポイントを使ったオンライン取引って当時は限られた証券会社しかできなくて、その時に「若い人でも自発的に、そして少額から投資できるっていいな」と思って、口座を持っていたSBI証券の選考を受けることを決意しました。

面接って、決まったテンプレートの質問があって、それに対して学生側も対策して回答を持ってくることがほとんどだと思うんですけど、SBI証券の方って「本当にこれって面接に関係あるのかな?」みたいな、人間性を掘り下げてくださる質問が多かったです。

そこで、表面上の自分ではなくて、中身を見ていただいてるんだなって思って、この会社に入社したいなと感じたことが最終的な決め手でした。

 Chapter 02

「人に困ってほしくない」という原動力が、システム要件に活かされている

小川

次は、長谷川さんに話をしてもらおうかな。いま10年目になるんだね。僕が入社して11年半で、長谷川さんが入社した頃は経営企画の部長をやっていたかな。いまの業務内容は、システム開発を伴う案件の推進がメインだよね?

長谷川

はい、お客さま向け・社内業務向けいずれかのシステムに関する開発案件について、ユーザーやビジネス側の立場から、どういった機能が必要か集約し、設計書とまでは言わないですけど、システム側にこういうものを作ってほしいと具体的に要求して、最終的には作られたシステムをお客さまなり社員さんなりに提供するまで、プロジェクト全体を推進・サポートしています。

小川

最初の配属が今でいうカスタマーサービスセンターで、お客さまの声を直接聞くコールセンター部門に配属になった後、自ら手を挙げて今の部署に来たと思うんだけれども、そのコールセンター部門にいたこと、そこで学んだことは、今どういう風に活かされてるかな?

長谷川

ネット証券は基本的にお客さまと接することが無いビジネスですが、唯一、当時コールセンターのみがお客さまと接する場というところで、正直自分の想定以上に、お客さまはお困りになっているんだと感じました。

お客さまが困るポイントに気づけるようになった、そして、お客さま対応するために、商品・サービスに関する知識を幅広く深く身に付けられた。周囲の社員さんもそうですし、お客さまにも育ててもらったと思っています。

実際、いまの開発案件の仕事でどう活かしたかと言うと、やっぱりお客さま目線をもって取り組むことです。お客さまが使いづらくなっていないか?という意識で取り組んでいくと、悪いところが見えてくることがあります。

機能を考えるときにより良くする方向には考えやすいんですけど、ユーザーが分かりづらいポイントまで想像するように意識しています。社内業務用のシステムでも、ユーザーとなる社員さんの働き方・使い方を想像するようにしています。このあたりの意識は、コールセンターにいたから培われた発想かなと思ってます。

小川

なるほどね。仕事を見ていると、今までやったことない新しいことを自らやっていこうとしていて、前例もないから自分で調べて学んで、それをサービスとして実現しているとね。結構勉強することも必要だと思うんだけど、その辺の苦労はなかった?

長谷川

正直あまり人に見せたくはなくて、気をつけていたのですが、やっぱり最先端を進んでいこうとするこの会社において、参考になる前例があまり無いことが多いです。他社がやってるものに追いついてやる場合だと、見て分かる節もあるんですけど。

案件によっては、事前のインプットが必要になるケースもありますが、勉強というよりは、お客さまの声で求められてるものは何だっけ?とか、この導線で遷移していくといいかな?とか、本当にゼロからフラットに考えていくようにしています。

小川

それができるのは、なぜかな?

長谷川

ユーザーとなるお客さまや社員さんが、「どうすればいいんだろう」って悩む姿になってほしくないと思うと、やっぱり要件をしっかり整理して、それをシステム開発に関わる皆さんに詳しく伝えられるように、誰よりも詳細を理解しておくように心がけています。

小川

うん、なるほど。要は、人に困ってほしくない、お客さまに困ってほしくないから、自分で勉強することは全然苦にならないわけだね。

 Chapter 03

「ゼロ革命」を経て、「SBI証券」の認知がさらに広がっていく

小川

我々、2023年の秋から「ゼロ革命」(オンラインでの国内株式売買手数料の無料化含む、各種取引手数料の無料化)で、手数料を基本的に無料にして、多くのお客さまにとっての投資環境をアップデートして、投資の大衆化・民主化をうたってビジネスをやってきたけれども、SBI証券がこの「ゼロ革命」をやったこと、2人はどう感じてる?

長谷川

革新的としか言いようがないです。証券会社の根本的な収益をゼロにすると、お客さまからすれば諸経費が無いので大変素晴らしいことですけど、社員目線だと、手数料ゼロになっちゃうんだみたいな不安感はもちろんありましたね。

会社全体として打ち出していますけど、やっぱり違う手段で収益を伸ばしていくことで、投資家の方々に負担をかけないという考えは理解できるので、普通の証券会社と違う目線で、会社に貢献していかないといけないなと感じてます。

松田

配属してから割とすぐ「ゼロ革命」が始まって、日々のミーティングやプロモーションの考案において、その失った分の収益をどう補っていくのか考えることは、結構大変な部分も多いんだなと、先輩方の話を聞いていて感じていました。

それでも、お客さまにとってすごく意味のあることだなと思っています。実際に、「ゼロ革命」が始まってから、私の知り合いでもSBI証券で口座開設してくれた人が何人かいて、その理由がやっぱり「手数料が無料になったから、ちょっと株式取引にチャレンジしてみたい」という内容だったんですよ。

そこではじめて、社外の意見を直接聞いて、本当に「ゼロ革命」から投資を始めてくださる方がいるんだということを実感できました。そういう意味で、業界の中でも先駆けて、SBI証券が手数料を無料化したことによって、投資に対する世間のハードルや見方もちょっと変わったのかな、私みたいな人が投資を始めやすくなったんじゃないかな、とポジティブに思います。

小川

「ゼロ革命」も一周年を迎えるにあたって、SBI証券では実は初めての取り組みとなるテレビCMも始まるね。より多くの客さまに「ゼロ革命」を知っていただこうということで、会社として追い風になってくると思うんだけど、どう感じてる?

長谷川

もともと入社した時に、それこそCMなんてやるとは思っていなかったですよ。SBI証券のCMなんか見たこともないし、キャラクターや芸能人をPRに使ったことも全然なかったので、それだけでも画期的と言いますか、新しい方向に行ってるんだなと思います。

ただ、会社としての芯はブレてないはずなので、これで会社の認知度が上がって、SBI証券は手数料が無料だということはもちろん、証券会社と言えばSBI証券、という認識が社会に広がっていくことを想像すると、ワクワクします。

松田

私も、すごくワクワクしてます。プライベートでSBI証券の広告で見かけたとき、社外の方がSBI証券の名前を口にしているときに、改めて認知度が上がってることを感じることができるので、CMを通じて、私が働いている会社、そして作っているものが、お客さまに見ていただけて広まっていくことを期待しています。

小川

SBI証券自体、業界を引っ張るというより、インターネットで後から伸びてきた会社なので、大手が証券会社そのものを世間にプロモーションしてきた。

Web広告を中心に効率的なマーケティング戦略を取ってきたところから、テレビCMを始めて、ブランディングを進めていくということは、証券業界自体の変化を知らしめることにもつながって、まさに証券会社と言えばSBI証券というイメージに持っていける可能性がある。

業界を引っ張っていくぞという強い意思の表れでもあるし、証券業界ナンバーワンを目指していくことが本格的になってきたフェーズだと思うので、誇りを持ってがんばっていこう。

最後に、2人から何か聞いてみたいこととかある?何でもいいよ。

松田

小川さんは、幅広いお仕事をされててお忙しいと思うんですけど、その中でどのように頭を切り替えているんですか? ちょっと想像がつかなくて…。

小川

切り替えてる認識はあまり無いかもな。不思議と、打ち合わせでその人の顔を見ると、案件を思い出すんだよね。ミーティングには何か目的があり、何か判断や相談の期待があるから、その人との会話だと思って一つ一つ向き合ってる。

あと、知ったかぶりで判断を間違わないように、分からないときはちゃんと説明してもらうし、ちゃんとメモも取る、思い立ったらその場で解決する。そういう地道なタスク管理の積み重ねかな。

松田

人の顔を見ただけで、案件が思い浮かぶんですね!

長谷川

私も徐々にマネジメントする立場になってきていて質問なのですが、チームや意見をまとめたりするために心がけていることは何かありますか?

小川

コミュニケーションのやり方はもちろんそれぞれの会話の中で気をつける。意見の対立があったときは、両方の意見を尊重した上で、最終的な責任を僕が持つから僕がジャッジする。

SBI証券では、マネジメント層が自ら動いて急いで走る感じがあって、そういう意味では仕事をたくさんさせてもらって自ら動くことで、古臭いかもしれないけど、そういう背中を見せることで、みんながついてきてくれる。「小川が言うんだったら、やってやるか」と思ってくれる仲間がいるから、仕事も早く進むし、お客さんに良いものを提供できるんだろうなと考えているので、楽はしない(笑)

長谷川

マネジメントで部下に業務を任せて、自分が動かなくなることに、ちょっともどかしいところがあって、自分も動いてなんぼ、その背中を追う方がなんとなく気持ちよさもあるし、部下も納得できるかなと思ってたので、小川さんが走り回ってる姿は、自分のやってること、考えてることを静かに肯定してくれているようで、良かったです。

小川

これが成り立つのは、実はSBI証券だからこそだね。会社が同じルーティーンを繰り返していたら、基本的に組織はピラミッド型になっていくんだけど、SBI証券の場合、お客さまの規模もサービスも拡大していくので、横にやることが増えていくんだよね。

そうすると、任せることでは済まなくて、自分で次に手を広げないと前に進まないから、新しい提携の話や既存の提携先さんとの交渉とかは、現場を回しているメンバーではなく僕自身がやらないと難しい。

結局、会社を大きくすればするほど、経営層が忙しくなっていくことは当たり前で、逆に拡大が止まっちゃったら面白くないし、僕自身もルーティーンになっちゃって良くない。今のスタイルを継続するために、共に会社を成長させていきましょう。