本方針は、当社が今後さらなる「顧客中心主義」の徹底を図るための、お客さまへのお約束です。具体的には、以下のとおり6つの方針とアクションプランを定め、定期的に取組み状況をご報告いたします。なお、当社は、金融庁が2017年3月30日に公表した「顧客本位の業務運営に関する原則」の7つの原則すべてを採択しております。
SBI証券の業務運営方針
- 方針1 お客さまの最善の利益の追求
- 方針2 利益相反の適切な管理
- 方針3 手数料等の明確化
- 方針4 重要な情報の分かりやすい提供
- 方針5 お客さまにふさわしいサービスの提供
- 方針6 従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
本方針とSBIグループ5つの経営理念との関係
理念1 正しい倫理的価値観を持つ
「法律に触れないか」、「儲かるか」ではなく、それをすることが社会正義に照らして正しいかどうかを判断基準として事業を行う。
- 方針1 お客さまの最善の利益の追求
- 方針2 利益相反の適切な管理
- 方針3 手数料等の明確化
- 方針4 重要な情報の分かりやすい提供
取組み
- お客さまの利益を第一とした、グループ内外を問わない投資商品の提供
- WEBサイト等での手数料や投資成績の分かりやすい表示
- 投資初心者向けの専用サイトやYouTubeチャンネルなど、投資初心者をはじめとするすべてのお客さまを意識したサイト構築や情報提供
理念2 金融イノベーターたれ
革新的技術を導入し、より顧客便益性を高める金融商品やサービスを提供することで、従来の金融のあり方に変革を与える。
- 方針1お客さまの最善の利益の追求
- 方針5お客さまにふさわしいサービスの提供
取組み
- 業界最低水準の手数料、多数のノーロード投信の取扱い
- SOR、J-Netクロスなどの最良執行サービスの提供
- 9ヶ国の外国株式、2,600本超の投資信託、IPO取扱いなど豊富な商品ラインナップ
- スマートフォンアプリなど、お客さまの取引スタイルに合わせた取引チャネルの拡充
- セキュリティ・トークン(ST)の取扱い
- オープンアライアンス戦略によるマルチポイントサービスの提供
- ゼロ革命実施による取引手数料の無料化
- 生成AIを活用した投資情報サービスの提供
- オルタナティブ資産およびオルタナティブ戦略を取り入れた商品の提供を通じた、多様な投資機会の創出
理念3 新産業クリエーターを目指す
21世紀の中核的産業の創造および育成を担うリーディング・カンパニーとなる。
- 方針5お客さまにふさわしいサービスの提供
取組み
- IPOを通じた新産業/新領域への幅広い投資機会の提供
- ロボアドバイザーをはじめとする、FinTech企業との提携によるサービス提供
- ブロックチェーンなど新技術の実用化に向けた積極的な取組み
- AI運用のROBOPROファンドの提供
- STセカンダリ取引の提供
理念4 セルフエボリューションの継続
「創意工夫」と「自己変革」により経済環境の変化に柔軟に適応すべく、自己進化し続ける。
- 方針1お客さまの最善の利益の追求
- 方針6従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
取組み
- システム子会社SBIシンプレクス・ソリューションズ株式会社による、堅牢な内製システムの実現
- ホールセールビジネスの拡大による、法人顧客への良質なサービスの提供
- お客さまの取引状況によらない従業員向け業績評価・報酬体系の採用
- オンライン取引システムのAWS(アマゾン ウェブ サービス)クラウドへの移行
理念5社会的責任を全うする
SBIグループ各社は、社会の一構成要素としての社会性を認識し、さまざまなステークホルダー(利害関係者)の要請に応えつつ、社会の維持・発展に貢献していく。
- 方針1お客さまの最善の利益の追求
- 方針6従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
取組み
- iDeCo、NISAなど、投資家の裾野拡大に向けた新制度への積極的な対応
- 地域金融機関との提携による地方創生への取組み
- 投資家と企業を繋ぐ金融仲介機能を発揮し、金融・資本市場、延いては実体経済・社会の持続的な発展に貢献
- ポイントサービスの拡充で投資をより身近にする取り組み
方針1 お客さまの最善の利益の追求
当社は、お客さまの最善の利益を第一として行動することが、お客さまに信頼いただける企業として事業を持続していくために不可欠であると考えております。
そのためにも、SBIグループの経営理念のもと、高度な専門性と職業倫理を保持し、お客さまに対して誠実・公正に業務を行い、お客さま本位の良質な商品・サービスを提供するよう努めます。また、お客さまの最善の利益のもとで自らの安定した経営基盤が確保されるような企業文化とビジネスモデルを追求いたします。
アクションプラン
- お客さまの最善の利益を図るサービスを提供できるよう、社内体制の整備を行います。
- 社員の高度の専門性と職業倫理の保持のため、研修制度の充実を図ります。
具体的な取組み
方針2利益相反の適切な管理
当社は、お客さまと当社との間で発生する利益相反について正確に把握し、適切な管理を行うことが、お客さまの利益を守るために重要であると考えます。
例えば、当社はSBIグループの一員として、グループ企業の商品・サービスを提供する場合がありますが、その際にもお客さまの利益を第一に考え、発生する利益相反を適切に管理いたします。また、利益相反管理のための具体的な対応方針をあらかじめ策定いたします。
※当社の利益相反管理に関する方針については、こちらをご覧ください。
アクションプラン
- 上記のような利益相反の可能性のある商品・サービスについて、お客さまへ分かりやすい情報提供を行います。
- 利益相反が適切に管理されるよう、社内の管理体制の高度化を図ります。
具体的な取組み
方針3手数料等の明確化
当社は、商品・サービスの提供に付随してお客さまに負担いただく手数料等について、ご理解をいただいた上で安心してお取引いただくことが、お客さまの信頼を獲得するために重要であると考えております。
そのために、名目を問わずお客さまが負担する手数料その他の費用の詳細を、当該手数料等がどのようなサービスの対価に関するものかを含め、お客さまにご理解いただけるよう積極的に情報提供いたします。
【お客さまが負担する手数料その他の費用とその対価について】
お客さまが負担する手数料その他の費用として、一部の金融商品の売買手数料や投資信託の信託報酬、
投資情報コンテンツのご利用料金等をいただいております。その対価として、サービス品質の維持・向上や新サービスの提供等があり、システム開発費用、人件費、取引関係費等にあてております。そのうえでお客さまの最善の利益を追求した業界最低水準の手数料・諸費用を設定させていただいております。お客さまが負担する手数料その他の費用の詳細は、契約締結前交付書面や目論見書、重要情報シート等からご確認いただくことができます。
アクションプラン
- 各商品・サービスの手数料について、お客さまへ分かりやすい情報提供を行います。
具体的な取組み
方針4 重要な情報の分かりやすい提供
当社は、お客さまがそれぞれの商品・サービスの重要な情報についてご理解いただいた上で、ご自身にとって最善と思われる投資判断ができる環境を提供することが使命であると考えております。
そのためにも、上記方針2で示した利益相反の具体的内容のほか、金融商品・サービスの販売・推奨等に係る重要な情報について、お客さまにご理解いただくことができるよう、赤字や太字、文言の冒頭に「【重要】」を付ける等の工夫を行うことで明確、平易かつ誠実な情報提供を行ってまいります。上記の情報提供においては、各種商品・サービスの基本的なリターン、損失その他のリスク、取引条件、販売対象として想定するお客さまの属性、サービスの選定理由を特に重要な情報と考え、重点的に情報提供を行います。
また、重要度の高い情報は特に強調して表記する、複雑またはリスクの高い商品についてはより丁寧な情報を提供する、複数商品をパッケージ販売する場合は個別に購入する場合との比較の情報を提供するなど、お客さまにとって真に必要な情報を提供できるよう工夫に努めます。
アクションプラン
- 商品毎に、重要な情報を明確化し、お客さまへ分かりやすい情報提供を行います。
- 重要な情報の他にも、お客さまの投資判断に役立つ情報提供を積極的に行います。
具体的な取組み
方針5お客さまにふさわしいサービスの提供
当社は、お客さまの資産状況、取引経験、知識及び取引目的・ニーズを踏まえ、お客さま一人ひとりにとって最もふさわしい商品・サービスの提供に努めます。商品・サービスの組成・販売にあたっては、どのような属性のお客さまを販売対象とするかを特定・公表し、そのようなお客さまにとって当該商品が本当に適切か否かを当社の勧誘方針に従い慎重に審査します。
具体的には、お客さまにふさわしい商品・サービスの提供に努めるため、口座開設時に投資に関するご質問にご回答いただくほか、お客さまの誕生月を起点にログイン後のWEBサイトに通知を配信し、登録情報等に変更がないか定期的に確認すること等により、お客さま情報の最新化に努めております。
また、商品の複雑さやリスク等の金融商品の特性等に応じて、製販全体としてお客さまの最善の利益を実現するため、金融商品の組成に携わる金融事業者に対し、金融商品を実際に購入した顧客属性に関する情報や、金融商品に係る顧客の反応や販売状況に関する情報を提供するなど、金融商品の組成に携わる金融事業者との連携を図ります。加えて、プロダクトガバナンスの実効性を確保するために金融商品の組成に携わる金融事業者においてどのような取り組みが行われているかの把握に努め、必要に応じて、金融商品の組成に携わる金融事業者や商品の選定等に活用いたします。
アクションプラン
- お客さまへの商品提供が適切に行われるよう、審査体制の高度化を図ります。
- お客さまの運用成績に大きな影響を与える要素の一つとしてコストを重視し、低廉かつ多彩な商品ラインナップを提供いたします。
- 組成会社と販売会社間での情報連携を商品選定や販売体制の見直しに活用し、自社の取組みを継続的に検証いたします。
具体的な取組み
方針6 従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
当社は、お客さまの最善の利益を追求するためには、従業員一人ひとりが、お客さまの最善の利益の追求を意識し、行動できるような社内体制の構築が不可欠であると考えます。
SBIグループ5つの経営理念を通して顧客中心主義を徹底する企業文化の構築を目指します。
当社では、お客さまの取引状況に応じた報酬・業績評価体系は採用しておりません。研修制度等の充実を図ることで従業員によるお客さまの公正な取扱い、利益相反の適切な管理の確保に努めます。
アクションプラン
- 顧客中心主義に基づく業務運営について、従業員への研修等で周知徹底を図ります。