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2024-04-29 08:00:23

金は堅調な米雇用統計で上げ一服

2024/2/5
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米地銀や中東情勢の行方も焦点

1月29日の週のニューヨーク金市場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月利下げを否定したが、米国債の利回り低下を受けて堅調となり、中心限月となる4月限は1月12日以来の高値2,083.2ドルを付けた。ただ1月の米雇用統計で労働市場の堅調が示されると、上げ一服となった。米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが決定された。利下げにオープンな姿勢が示されたが、声明では利下げを急いでいないことが示唆された。米FRB議長は会見で「3月利下げは基本シナリオではない」と述べた。米FRBのボウマン理事は2日、まだ利下げを検討すべき時期ではないと述べた。政策金利の引き下げが早過ぎた場合、長期的にインフレ率を2%に戻すために、将来にさらなる政策金利引き上げが必要になりかねないとした。
1月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は10万7,000人増加した。事前予想の14万5,000人増を大幅に下回った。米新規失業保険申請件数は9,000件増の22万4,000件となり、事前予想の21万2,000件を上回った。米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価急落による地銀ショックもあり、米10年債利回りは前週末の4.16%から3.86%まで低下した。一方、1月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比35万3,000人増と、事前予想の18万人増を大幅に上回った。失業率は3.7%と前月から横ばい。時間当たり平均賃金は前月比0.6%上昇と、前月の0.4%上昇から加速し、2022年3月以来の大幅な伸びとなった。CMEのフェドウォッチでは、3月も金利据え置きとの見方が強い。
米地銀ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価が急落した。第4四半期決算が予想外の赤字となり、配当を引き下げた。昨年破綻した米地銀シグネチャー・バンクから一部を取得したNYCBは、貸し出しリスクに対応するためにキャッシュを積み上げた。投資家は、商業用不動産ローンに対するエクスポージャーが大きい他の米地銀も敬遠し、ニュージャージー州を本拠とするバレー・ナショナル・バンクコープの株価も急落した。地銀ショックが再燃するのかどうか当面の焦点である。
ヨルダンの米軍基地への攻撃で米兵3人が死亡したことに対し、米政府は1日、イラクとシリアにある複数のイラン関連施設に対する数日間にわたる攻撃計画を承認した。米軍は2日、イラン革命防衛隊のほか、イランが支援する武装組織に関連するイラクとシリアの85カ所を超える標的を空爆した。ただ米軍はイラン国内を攻撃しておらず、米国防総省はイランとの戦争は望んでいないと表明した。また米英軍は3日、イエメンにある親イラン武装組織フーシ派の関連施設13拠点、計36の標的に対して攻撃した。イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉も伝えられており、中東情勢の行方も確認したい。
2月2日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比4.32トン減の851.73トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月30日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは14万7,791枚となり、前週の16万9,474枚から縮小した。今回は手じまい売りが2万1,878枚、買い戻しが195枚入って2万1,683枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは中国経済の先行き懸念や予想以上の米雇用統計が圧迫

ニューヨーク・プラチナ4月限は、週初に買い戻されたが、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や中国経済の先行き懸念を受けて戻りを売られた。また予想以上の米雇用統計も圧迫要因となり、1月26日以来の安値899.2ドルを付けた。香港の高等法院(高裁)は29日、中国不動産開発大手、中国恒大集団の清算を命じた。長期的には中国経済にプラスになるとみられているが、同社は3,000億ドルの負債を抱えており、中国経済に打撃を与えることが懸念されている。清算は困難なプロセスとなる公算が大きいとみられており、今後の行方を確認したい。当面は中国の春節休暇(10〜17日)を控えており、様子を見ることになりそうだ。
プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、30日のロンドンで12.21トン(前週末12.21トン)、2日のニューヨークで31.72トン(同31.44トン)、1日の南アで11.79トン(同11.80トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月30日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは1万1,549枚となり、前週の8,341枚から拡大した。

ニューヨーク金は底堅い値動きも持高調整が続く

ニューヨーク金4月限は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が3月利下げを否定したが、米国債の利回り低下を受けて1月12日以来の高値2,083.2ドルを付けた。ただ1月の米雇用統計で労働市場の堅調が示されると、上げ一服となった。200日移動平均線(2日2,028.12ドル)が支持線となり、堅調な値動きとなった。ただ米FRBの利下げ期待は行き過ぎとの見方もあり、ニューヨーク市場で大口投機家は戻り場面で利食い売りに動き、持高調整が進んでいる。CMEのフェドウォッチでは利下げ開始は5月との見方が強まっており、レンジ相場を形成した。

2月5日からの週の注目ポイント

5日 中国財新サービス業購買担当者景況指数(1月) ☆☆
独生産者物価指数(12月) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(1月確報) ☆☆
ユーロ圏購買担当者総合景況指数(1月確報) ☆☆
ユーロ圏生産者物価指数(12月) ☆☆
米ISM非製造業景況指数(1月) ☆☆☆
6日 ニュージーランド休場
オーストラリア準備銀行政策金利発表 ☆☆☆
独製造業受注(12月) ☆☆
ユーロ圏小売売上高(12月) ☆☆
7日 独鉱工業生産指数(12月) ☆☆
米貿易収支(12月) ☆☆
8日 国際収支・経常収支(12月) ☆☆
中国消費者物価指数(1月) ☆☆
中国生産者物価指数(1月) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米卸売在庫(12月確報)
9日 独消費者物価指数(1月確報) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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