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2022-05-20 19:29:26

金はインフレ懸念でETFに押し目買い

2022/1/24
提供:ミンカブ・ジ・インフォノイド

金は米FOMCで金融政策の見通しを確認

1月17日の週のニューヨーク金市場は、インフレ懸念やリスク回避の株安を受けて堅調となった。中心限月となる2月限は昨年11月22日以来の高値1,848.5ドルを付けた。各国の消費者物価指数(CPI)の大幅な伸びを受けてインフレ懸念が高まり、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げの見方から米国債の利回りが一段と上昇した。米10年債利回りは2020年1月以来となる1.88%を付けた。利上げ観測による国債利回りの上昇は金の圧迫要因だが、今回はインフレリスクが強材料になった。21日の調整局面で金ETF(上場投信)にまとまった押し目買いが入っており、引き続き買われると、1,850ドルの節目や昨年11月の高値1,881.9ドルを試す可能性が出てくる。今週は25〜26日に米連邦公開市場委員会(FOMC)がある。CMEのフェドウォッチによると、米短期金利先物市場でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準(現在0〜0.25%)は、3月の0.25〜0.50%の確率が88.7%(1カ月前53.6%)、4月の0.50〜0.75%の確率が54.9%(1カ月前19.4%)となっている。3月の0.50%利上げの見方に対して緩やかな利上げ見通しであり、極端にタカ派の内容にならなければインフレリスクに対する見方が後退する可能性がある。

12月の英消費者物価指数(CPI)は前年比5.4%上昇と約30年ぶりの大幅上昇となった。ベイリー総裁はエネルギー価格の上昇などに言及し、インフレ圧力が予想よりも長期的に継続する可能性について懸念していると述べており、2月3日の金融政策委員会で追加利上げが決定される可能性がある。ユーロ圏のCPI改定値は同5.0%上昇と過去最大の伸びを記録し、一部の政策当局者が金融政策引き締めに向けた門戸を開いておくべきと主張した。ただラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁はエネルギー価格が安定する見込みであり、物価を押し上げている産業界のボトルネックも緩和されると予想している。インフレの動向と各国の金融政策の見通しも確認したい。

イエメンの反政府武装勢力であるフーシ派がアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでドローン(無人機)と弾道ミサイルで行った攻撃により、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の貯蔵施設付近で燃料タンクが爆発し3人が死亡した。サウジアラビア主導の連合軍はそれに対する報復措置としとて、フーシ派が支配する同国の首都サヌアを空爆して14人が死亡した。原油市場で強材料視されており、中東でのテロ活動が続くのかどうかも焦点である。一方、ブリンケン米国務長官とロシアのラブロフ外相は21日、ウクライナ情勢を巡りスイスのジュネーブで会談し、大きな突破口は見いだせなかったものの、米国はロシアが求めている安全保障について来週回答する方針を示し、両国は軍事紛争に発展する恐れのある危機解決に向け協議を継続する方向で一致した。

1月21日のニューヨークの金ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比32.24トン増の1,008.45トンとなった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見通しが強いが、インフレ懸念を受けて押し目買いが入った。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月18日時点のニューヨーク金の大口投機家の買い越しは19万4,207枚となり、前週の19万9,737枚から縮小した。今回は新規買いが426枚、新規売りが5,956枚出て5,530枚買い越し幅を縮小した。

プラチナは原油高や金急伸が支援

ニューヨーク・プラチナ4月限は、原油高や金急伸を受けて堅調となり、昨年11月19日以来の高値1,057.5ドルを付けた。原油高などを受けてインフレ懸念が高まったことや金急伸が支援要因になった。またジョンソン英首相が新型コロナウイルスとの共生を模索し、イングランドで導入した規制強化策を終了すると発表した。オミクロン変異株の新規感染者が減少し、感染拡大の波がピークを迎えている。米国の一部地域でも新規感染者が減少しており、感染拡大の行方と景気見通しを確認したい。

プラチナETF(上場投信)の現物保有高は、1月20日のロンドンで16.45トン(前週末16.47トン)、ニューヨークで36.60トン(同36.75トン)、南アで13.06トン(同13.01トン)となった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉明細報告によると、1月18日時点のニューヨーク・プラチナの大口投機家の買い越しは7,229枚となり、前週の5,289枚から拡大した。

ニューヨーク金は戻り高値を突破

ニューヨーク金は戻り高値を突破 ニューヨーク金2月限は、インフレ懸念の高まりやリスク回避の株安を受けて堅調となり、昨年11月22日以来の高値1,848.5ドルを付けた。3日の戻り高値1,833.0ドルを突破し、テクニカル面で強気である。米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げの見方が出ており、25〜26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策の見通しを確認したい。一方、ロシアのウクライナ侵攻に対する懸念やサウジアラビアのフーシ派空爆を受けて原油が2014年10月来の高値を付け、高インフレが続くとみられている。原油の動向も当面の焦点である。

1月24日からの週の注目ポイント

24日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数(1月速報) ☆☆
ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数(1月速報) ☆☆
25日 独ifo景況感指数(1月) ☆☆
米S&Pケース・シラー住宅価格指数(11月) ☆☆
米消費者信頼感指数(1月) ☆☆
米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目 ☆☆
26日 オーストラリア休場
米卸売在庫 2021年12月速報値(商務省)
米新築住宅販売 2021年12月(商務省) ☆☆☆
カナダ銀行政策金利発表 ☆☆☆
米FOMC声明文発表 ☆☆☆
27日 米国内総生産(10-12月期速報値) ☆☆☆
米耐久財受注(12月速報値) ☆☆
米新規失業保険申請件数 ☆☆
米中古住宅販売仮契約指数(12月) ☆☆
28日 米個人所得・支出(12月) ☆☆☆
米雇用コスト指数(10-12月期) ☆☆☆
米ミシガン大消費者信頼感指数(1月確報値) ☆☆

※重要度を3段階で表示

金(現物1oz.あたり)日足 6ヵ月

<参照>SBI証券>マーケットデータより

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