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週刊日本株式アウトルック

月末安のアノマリーに加え、米中景気指標の強弱感も材料に

2021/8/27
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

来週の株式見通し(2021/8/30〜9/3)

来週(2021/8/30〜9/3)の日経平均株価の予想レンジは27,300円-27,900円。東京株式市場は9月相場入りとなる。政局の不透明感や新型コロナウィルス・デルタ株感染が企業の生産活動に打撃を与えかねない状況に加え、米中の景況感の見極めなど手控え要因は多い。月末安のアノマリーが続く中、週前半は手控えムード一色か。後半に関しても9月FOMC(米連邦公開市場委員会)でのテーパリング開始時期決定への判断材料となる米8月雇用統計の発表を週末に控え、東証1部の売買代金は2兆円を割り込む場面もありそうだ。

ここ近年、8月相場が低迷すると、9月相場はもみ合い上放れや上昇したケースが多い。昨年は8月に上昇したため9月は比較的小動きだったが、2017年から3年間は堅調に推移した経緯がある。そういった点で今年は以下のポイントが重要となる。
まずは、図表1の東証一部の騰落レシオである。騰落レシオは値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率で、一般的には25日間の平均で示す。120%以上で天井圏に近く、70%以下で底値圏と判断するが、期間がより長い75日平均と併用すると違った見方ができる。最近の傾向では25日平均が80%を割れるとまもなく上昇に転じる傾向にあるが、75日平均を明確に上回れずにいる。もみ合い相場ならではの現象で、指標面での弱さが継続しているといえよう。ただ、8/26はTOPIXがマイナスの中でも値上がり銘柄数が1,200を超え、75日平均の92.4%に対し、25日平均は100%を超えた。過去、25日平均が75日平均を明確に上回れば、相場基調が強くなることが繰り返されている。指数がさえない中でも物色の広がりが継続するかが先高期待を強める要素となる。
次に、図表2の価格帯別の累積売買代金の推移である。年初来、TOPIXベースで1,950P〜1,960Pの価格帯は約66兆円の商いをこなした上値の壁であり、そこに近くなると戻り売り圧力が強くなることが推測できる。直近では8/13に1,956Pで戻り高値をつけており、超えることができれば逆に一段高が見込まれる。

国内の経済指標では、7月鉱工業生産(8/31)、4-6月期法人企業統計(9/1)に注目。海外では、中国8月製造業PMI、中国8月非製造業PMI、米8月消費者信頼感指数(8/31)、中国8月財新製造業PMI、米8月ADP全米雇用リポート、米8月ISM製造業景気指数(9/1)、米8月雇用統計、米8月ISM非製造業指数(9/3)など重要指標が多数ある。

図表1:TOPIXと騰落レシオ(2018/4/12-2021/8/26)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成
図表2:TOPIXと東証1部の価格帯別累積売買代金(2021/1/4-8/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

日経平均株価(図表3)は25日移動平均線(27,656円 8/26)上で底堅く推移している。一方、上昇基調が続く200日移動平均線(28,199円 同)、ないしは8/12高値(28,279円)を上回るまでは自律反発の域を脱しえない。
RSI(9日)も42.9%→44.2%(8/26)と上昇基調にあるが、強弱の分れ目となる50%を下回っており、現時点ではあや戻しの範疇である。

月足では、12カ月移動平均線(27,276円 8/25)以上を回復している。8月末の終値ベースで同線上を維持できるかどうか。月末終値で下回ると、9月以降の上値抵抗水準に変化しかねない。
一方、TOPIX(東証株価指数)は12カ月移動平均線上で三角もち合いを形成中。一つのトレンドの高値圏で三角もち合いを形成する場合、一段高につながるケースが多い。日本株に対して再び強気ムードが出てくるときは、TOPIXが主導することになるだろう。

図表3:日経平均株価の日足チャート(2021/1/4-2021/8/26)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

主要な国内経済指標の発表では、7月商業動態統計(8/30)、7月失業率、7月有効求人倍率、7月鉱工業生産(8/31)、4-6月期法人企業統計、8月新車販売台数(9/1)がある。

企業決算では、DyDo、東和フード(8/30)、トリケミカル、菱洋エレク、ラクーンHD(8/31)、伊藤園、内田洋、ウチダエスコ(9/1)、アインHD、泉州電、アルチザ、不二電機(9/2)、カナモト、ハイレックス、日駐、ポールHD、ロックフィール、ファースト住、モロゾフ(9/3)などが発表を予定している。

一方、海外の経済指標の発表では、中国8月製造業PMI、中国8月非製造業PMI、米6月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米8月消費者信頼感指数(8/31)、中国8月財新製造業PMI、ユーロ圏7月失業率、米8月ADP全米雇用リポート、米8月ISM製造業景気指数(9/1)、米7月貿易収支、米7月製造業受注(9/2)、米8月雇用統計、米8月ISM非製造業指数(9/3)がある。

来週の注目銘柄!(8/30〜9/3)

銘柄
コード

銘柄名

目標株価(円)

ロスカット
株価(円)

注目ポイント

3902

2,100

1,500

医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。同社は直近で2021年12月期通期の連結営業利益予想を従来の12.0億円から14.0億円(前期比22.3%増)に上方修正すると発表した。データ利活用サービスが好調なことや、営業活動のリモート化による経費の減少などが寄与。株価は材料出尽くしによって売り方向で反応しているものの、業績拡大基調が続く見通しは濃く、短期的には下げ止まった後、下値を拾う動きが活発化するとみる。高ROE体質も注目を集めやすいとみて、今がエントリーするいいタイミングと考える。ターゲットは2,100円、ロスカットは1,500円

3983

4,500

3,100

自社開発ERPソフト提供。直近では株価が急落後、急速に持ち直すといった激しい値動きを見せている。ただ、株価は長期的に見れば2018年から右肩上がりを継続しており、増収増益の基調を背景に今後も業績拡大に向けた期待は高まりやすく、中期的には再度堅調な推移を見せると考える。足元では米社が提供するサービスで、国内総代理店を務める「Semrush」の日本国内登録アカウント数が好調に伸びており、材料も豊富だ。これらを踏まえ、今後も資金は向かいやすいと予想する。ターゲットは4,500円、ロスカットは3,100円

4666

2,700

1,900

24時間無人時間貸し駐車場タイムズを運営。株価は6月に急落後、売り買い交錯の展開を見せている。ただ、直近では国内大手証券が目標株価を引き上げ。前期は赤字計上となったものの、6月に株価が急落したことで目先は値ごろ感が強く、今後は下値拾いの買いが優勢になる可能性が高いと考える。ターゲットは2,700円、ロスカットは1,900円

6035

16,000

11,000

企業のIRとSR(株主情報)に特化したコンサル業務、株主判明調査に強み。1Q(4-6月)の連結営業利益は14.3億円(前年同期比6.4%増)だった。通期計画に対する進ちょく率は23.9%。既存・新規顧客の受託が継続的に増加したほか、企業支配権争奪やアクティビスト対応などのPA業務とFA業務の大型プロジェクトにおいても高水準な受託ペースを継続した。株価は進ちょくがやや遅れていることもあって下落。しかし、東証の市場改革やコーポレートガバナンス・コードの普及の中で需要は長期的に伸びる見通しであり、また直近ではSMBC信託銀行と業務提携すると報じられるといった材料もあり、再度資金流入が期待できそうだ。ターゲットは16,000円、ロスカットは11,000円

6920

27,000

19,000

半導体マスク欠陥検査装置が柱。2022年6月期通期の連結営業利益は270.0億円(前期比3.6%増)を見込む。「ASTIS」製品の売り上げ計上が本格化するとみており、初期ロットによるコスト高から、粗利率の一時的な低下を見込んでいる。また、積極的な研究開発投資を行う方針から、小幅増益にとどまるもよう。ただ、前期の営業利益は260.7億円(前の期比73.1%増)となるなど基本的に業績拡大の基調の中で先行投資により一時増益が鈍るという状況であり、長期的にはポジティブである。足元では依然として半導体需要が旺盛であり、事業環境も良好だ。徐々に買いの勢いが強まると考える。ターゲットは27,000円、ロスカットは19,000円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・8/25現在、東証1部上場で時価総額が500億円以上、PBRが5.0倍以上、信用倍率が15.0倍程度以下(8/20現在)、株価が5日移動平均線を上回っている中から、業績面、話題性、成長性などを総合的に考慮してピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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