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「ポスト・コロナ」を意識し始めた東京株式市場

2020/4/14

投資情報部 鈴木英之

4/14(火)の東京株式市場では、日経平均株価が600円弱も上昇しました。これにより、節目となる3/25(水)高値を更新したため、形としては「底入れ」が確認され、当面の株価は安定度を増してくることが期待されます。

このように、株価が底入れ色濃厚になってきた背景には、世界的に新型コロナウイルスの新規感染者増加数がピークアウトの様相を強めてきたことがあげられます。今回の「225の『ココがPOINT!』」では改めて、新型コロナウイルスの新規感染者動向について詳細をチェックしてみたいと思います。

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1米株高が追い風

4月第2週(4/6〜4/10)の東京株式市場は総じて堅調に推移しました。この週の米国株はS&P500でみると、1974年以来の大幅高(週足ベース)となり、それが強い追い風になりました。

米国株が大幅高した理由は、(1)4/5(日)に米NY州のクオモ知事が、新型コロナウイルスによる同州の死者数が前日比で初めて減少したと述べるなど、欧米全般で同ウイルスの新規感染者数の増加速度に鈍化の兆しがみえてきたこと、(2)反企業的な主張が目立っていたサンダース氏が米民主党の大統領選挙候補者争い選びから撤退したこと、(3)原油が減産の方向に転じたこと等があげられます。

日本では、安倍首相が緊急事態宣言と約108兆円の経済対策を決断したと伝えられ、ようやく事態打開への期待が高まり、4/7(火)には政府から正式に緊急事態宣言発令のはこびとなりました。ただ、経済対策のスピードや規模感について、国民の不満も大きく、営業自粛問題等については国と地方自治体の間に意見不一致等もみられました。日本の新型コロナウイルス新規感染者数が足元で大きく増えていることもあり、株価反発の頭が抑えられる場面もありました。結局、4月第2週の日経平均株価終値は19,498円50銭となり、前週末比1,678円31銭(9.4%)の上昇(週足ベースでは反発)となりました。

4月第3週の東京株式市場は売り先行後、買い直される展開になっています。新型コロナウイルスの感染拡大継続や安倍政権の政策に対する不透明感があり、4/13(月)の日経平均株価は455円10銭安となりました。しかし、その日の米国株式市場で半導体関連株やネット株が買われたこともあり、それを受けた4/14(火)の日経平均株価は大幅に切り返す展開になっています。

表1 日経平均株価の値動きとその背景(2020/4/6〜2020/4/14)

   日経平均株価 日米株式市場等の動き
終値 前日比
4/6(月) 18,576.30 +756.11 NY州の死者が初めて減少したこと、日本の緊急事態宣言間近の報道受け買いが先行
4/7(火) 18,950.18 +373.88 新型コロナウイルスへの不安が後退し、NYダウ(4/6)が1,627ドル高 
4/8(水) 19,353.24 +403.06 4営業日続伸。欧米で新型コロナ感染者数増加に鈍化の兆し。  
4/9(木) 19,345.77 -7.47 米新型コロナ入院患者数減少でNYダウ(4/8)が779ドル高も、国内感染者急増。
4/10(金) 19,498.50 +152.73 FRBによる大規模な金融支援策を好感し、NYダウ(4/9)が285ドル高 
4/13(月) 19,043.40 -455.10 新型コロナウイルスの国内感染拡大が加速。中国でも再び3桁の増加。 
4/14(火) 19,638.81 +595.41 米半導体株高が追い風。業績悪化のソフトバンクが売り先行後切り返す。 
  • ※日経平均株価データ、各種資料をもとにSBI証券が作成。

図1 日経平均株価(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールをもとにSBI証券が作成。データは2020/4/14取引時間中。

図2 NYダウ(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。データは米国時間2020/4/13現在。

図3 ドル・円相場(日足)と主要移動平均線・おもな出来事

  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。データは2020/4/14取引時間中。

表2 当面の重要スケジュール

月日(曜日) 国・地域 予定内容 ポイント
4/14(火) 日本 ★決算発表〜東宝、吉野家HD
  中国 3月貿易統計
  米国 ☆決算発表〜J&J、JPモルガン 米決算発表シーズンが開始
4/15(水) 日本 3月訪日外客数 2月は1,085千人(前年同月比58.3%減)
  韓国 総選挙 ムン・ジェイン政権の中間評価的位置づけ
  北朝鮮 故金日成主席誕生日
  米国 3月小売売上高 米個人消費の動向は?
  米国 4月NY連銀製造業景気指数 米国で最も厳しいとみられる地域の景況感
  米国 3月鉱工業生産・設備稼働率
  米国 ☆決算発表〜バンカメ、シティG、GS他
  - G20財務相・中銀総裁会議(電話会議)
4/16(木) 米国 3月住宅着工件数 労働市場の悪化が逆風に
  米国 4月フィラデルフィア製造業景況指数  
4/17(金) 中国 1〜3月期GDP 市場は前年比5%台の減少を想定
  中国 3月工業生産
  中国 3月都市部固定資産投資
  - IMF・世銀春季総会
  米国 ☆決算発表〜モルガン・スタンレー  
4/20(月) 日本 3月貿易統計
  米国 ☆決算発表〜IBM
4/21(火) 米国 3月中古住宅販売件数 米住宅市場の趨勢は?
  米国 ☆決算発表〜ネットフリックス、TI  
4/23(木) 日本 ★決算発表〜中外薬、ディスコ、キヤノン
  - ラマダン イスラム世界「断食月」に
  米国 ☆決算発表〜インテル  
4/24(金) 日本 ★決算発表〜アドバンテスト、野村
  ドイツ 4月Ifo景況感指数 約7千社のドイツ企業に景況感をアンケート
  米国 3月耐久財受注 米設備投資の先行指標
  米国 ☆決算発表〜アマゾン、アメックス、ボーイング、FB  

表3 日米欧中央銀行会議の結果発表予定日(月日は現地時間)

  2020年
日銀金融政策決定会合 4/28(火)、6/16(火)、7/22(水)、9/17(木)、10/29(木)、12/18(金)
FOMC(米連邦公開市場委員会) 4/29(水)、6/10(水)、7/29(水)、9/16(水)、11/5(木)、12/16(水)
ECB(欧州中銀)理事会・金融政策会合 4/30(木)、6/4(木)、7/16(木)、9/10(木)、10/29(木)、12/10(木)
  • ※各種報道、日米欧中銀WEBサイト等をもとにSBI証券が作成。「予想」は市場コンセンサス。データは当レポート作成日現在。予定は予告なく変更される場合があります。なお、ECB理事会は金融政策の議論・決定を行う会合の日程のみ掲載しました。日付は日本時間(ただし、表3 の中央銀行会議の結果発表日程は現地時間)を基準に記載しています。

2【ココがPOINT!】「ポスト・コロナ」を意識し始めた東京株式市場

図4は世界の新型コロナウイルス新規感染者数および増加率を日次で追ったものです。増加率はすでに3/21(土)にピークを打っており、増加数もピークアウトが期待されるところです。新規感染者数は一時、4/3(金)がピークになったかと思われましたが、残念ながら4/10(金)にピークを更新してしまい、ピークアウトとはなりませんでした。しかし、米国で新型コロナウイルスの入院患者数が減少に転じていると報じられており、同国のピークアウトが鮮明になってくれば、世界的にもピークアウトの確認が期待できそうです。

このように、新型コロナウイルスの新規感染者増加率がピークアウトしてくれば、同増加数もピークアウトしてくる傾向にあるのですが、表4からご理解いただけるように、日本の増加率は非常に高水準です。したがって、当面は高水準の新規感染者増加数を覚悟した方が良く、あまり明るいニュースは出てこないかもしれません。その意味で、緊急事態宣言による外出制限の効果が期待される、ここ1〜2週間がヤマ場になりそうです。

ちなみに、新型コロナウイルスの感染者数は、その検査基準等、国ごとにバラツキが多く、単純比較は難しいのが現実です。日本の検査数は少な過ぎるという批判もありますが、それが医療崩壊を防いでいる側面もあり、一概に良し悪しは決められないとの見方が多いように思われます。

検査数に対し、死者数は信頼性が高いと言われますが、我が国の死者数の少なさは特筆される所です。死者数の少なさの要因として手洗いやマスク着用の習慣が浸透していることや、水回りの多さなど、多くの指摘が出ていますが、そうしたプラスの習慣については今後も維持しながら、今後いかに感染者数増加を減速させていけるかが大きなカギになりそうです。

なお、足元では死者数の抑制で成功してきたドイツなどで、致死率(感染者数に対する死亡者数の比率)の上昇がみられ、医療制度の維持が困難になっているようにみられる点は要注意かもしれません。

全体的には、株式市場は、新型コロナウイルスの新規感染者数のピークアウトを経て、落ち着きを取り戻し、次第に経済の底入れ・回復をテーマとする相場にシフトしていきそうです。

図4 新型コロナウイルスの新規感染者数およびその増加率(世界)

  • ※報道等をもとにSBI証券が作成

表4 新型コロナウイルスの感染者数と死者数

地域・国    人口(百万人) 感染者数・死亡者数の推移(人) 増加率 増加率
1月末 2月末 3/15 3/31 4/13 3/15〜3/31 3/31〜4/13
世界 感染者数 7,582 9,847 67,185 166,983 802,201 1,833,652 380.4% 128.6%
死亡者数 213 1,527 6,474 37,990 114,861 486.8% 202.3%
致死率   2.2% 2.3% 3.9% 4.7% 6.3%    
中国 感染者数 1,390 9,847 79,251 80,844 81,518 82,160 0.8% 0.8%
死亡者数 213 2,835 3,199 3,305 3,341 3.3% 1.1%
致死率   2.2% 3.6% 4.0% 4.1% 4.1%    
日本 感染者数 126 17 239 780 1,953 7,255 150.4% 271.5%
死亡者数 0 5 22 56 102 154.5% 82.1%
致死率   0.0% 2.1% 2.8% 2.9% 1.4%    
韓国 感染者数 52 11 3,150 8,162 9,786 10,537 19.9% 7.7%
死亡者数 0 17 75 162 217 116.0% 34.0%
致死率   0.0% 0.5% 0.9% 1.7% 2.1%    
イラン 感染者数 84 0 593 13,983 44,606 73,303 219.0% 64.3%
死亡者数 0 43 724 2,898 4,585 300.3% 58.2%
致死率   0.0% 7.3% 5.2% 6.5% 6.3%    
イタリア 感染者数 62 2 888 24,747 101,739 156,363 311.1% 53.7%
死亡者数 0 21 1,809 11,591 19,901 540.7% 71.7%
致死率   0.0% 2.4% 7.3% 11.4% 12.7%    
スペイン 感染者数 50 0 45 5,753 85,195 166,019 1380.9% 94.9%
死亡者数 0 0 136 7,340 16,972 5297.1% 131.2%
致死率   0.0% 0.0% 2.4% 8.6% 10.2%    
ドイツ 感染者数 80 5 57 3,795 61,913 123,016 1531.4% 98.7%
死亡者数 0 0 8 583 2,799 7187.5% 380.1%
致死率   0.0% 0.0% 0.2% 0.9% 2.3%    
フランス 感染者数 68 6 100 4,499 44,601 95,474 891.4% 114.1%
死亡者数 0 2 91 3,024 14,393 3223.1% 376.0%
致死率   0.0% 2.0% 2.0% 6.8% 15.1%    
米国 感染者数 332 7 68 3,499 188,172 581,679 5277.9% 209.1%
死亡者数 0 1 63 3,873 23,529 6047.6% 507.5%
致死率   0.0% 1.5% 1.8% 2.1% 4.0%    
英国 感染者数 66 2 23 1,400 22,412 85,177 1500.9% 280.1%
死亡者数 0 0 35 1,411 10,629 3931.4% 653.3%
    0.0% 0.0% 2.5% 6.3% 12.5%    
  • ※報道等をもとにSBI証券が作成。死亡率は人口に対する比率。数字は後日、修正されることがあります。
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