2025-11-18 19:48:12

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マーケットトピックス 2024年6月14日

前営業日トピックス

東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が上昇したことも加わり一段の上昇となった。ただ、欧州時間では上昇が一服となり、上値の重い動きとなった。

米国市場では、5月の米生産者物価指数が市場予想を下回る結果となったことを受けて米長期金利の低下とともにドルは主要通貨に対して下落した。その後、低下していた米金利が持ち直したことからドルも値を戻す動きとなった。しかし、米金利が終盤にかけて再び低下したことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。対円ではクロス円の上昇に連れて底固い動きとなり、ドル/円も終盤には再び157円台まで回復した。

米株式市場では、米生産者物価指数が市場予想に反して低下したことで、景気減速への懸念が高まったとの見方から主要株価指数は序盤から上値の重い動きとなった。ただ、FRBが早期に利下げに踏み切ることを期待した買いが入ったことや、終盤にかけて米長期金利が一段の低下となったことも加わり、金利動向に敏感なナスダックはプラス圏を回復した。 ダウ平均は、序盤から軟調な動きとなり、一時前日比304ドル安まで下落した。ただ、その後は下げ幅を縮小する動きとなり、65.11ドル安(-0.17%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、59.12ポイント高(0.34%)で終了し、S&P500とともに終値ベースの最高値を4日連続で更新した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、前日の海外時間でFOMCのメンバーの金利予想が3月時点の3回から1回に減少したことを受けて、高金利が当分維持されるとの見方からドル買いとなった米国市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、時間外取引で米長期金利が上昇したことも加わり、ドル/円は序盤の156.58から157.05まで上昇した。

(2)午後に入り、米金利の上昇が続いたこともあり、ドル円・クロス円は一段の上昇となり、ドル/円も157.31まで上昇するなど、堅調な動きが続いた。ただ、欧州時間では上昇が一服となり、やや上値の重い動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された5月の米生産者物価指数が前年比で市場予想の2.5%を下回る2.2%となるなど、コア指数なども軒並み市場予想を下回る結果となったことを受けて、米長期金利の低下とともにドルは主要通貨に対して下落した。ドル/円は、序盤の157.26から156.58まで下落したものの、東京時間に付けた本日の安値の156.58と面合わせとなり、ここでサポートされた。その後、低下していた米金利が持ち直したことから、ドル/円も157.26まで値を戻す動きとなった。ただ、米金利が終盤にかけて再び低下したことから、ドルは主要通貨に対して軟調な動きとなった。しかし、対円ではクロス円の上昇に連れて底固い動きとなり、終盤には再び157円台まで回復した。

本日のトピックス

本日は、日銀の金融政策決定会合の結果発表と植田日銀総裁の会見が予想されている。注目は金融政策の変更があるのか、また月間6兆円の国債買い入れオペを減額するのか注目されている。5月に臨時に減額を実施しているものの、円安対策との見方も出ていた。その後、植田総裁は減額は決定会合で決定されると発言していることから、今回の会合で決定されるのか注目されている。ただ、インフレが目標である2%に達していないことに加え、実質賃金が25ヵ月連続のマイナスとなったことや1-3月期GDPがマイナスに沈んだこともあり、現状維持との見方も出ている。

米国時間では、輸入物価指数、6月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されており、物価の鈍化が続いていることから、引き続き鈍化となるのか注目されている。また、ミシガン大学指数でも、期待インフレが鈍化となり、消費者のマインドが回復するのかにも注目したい。

6/14の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

6月ミシガン大学消費者信頼感指数

ミシガン大消費者信頼感指数は、ミシガン大学が消費者にアンケート調査を行い、現況指数(現在)、期待指数(将来)など消費者マインドを指数化した経済指標である。速報は300人、確報は500人を対象に調査を実施し、1964年の指数を100として算出する。コンファレンス・ボード(CB)が発表する消費者信頼感指数と共に消費者マインドを見る上で重要な経済指標である。
72.0 69.1
前回の確報は、速報から上方修正されたものの、前月から低下となり、2ヵ月連続の低下で昨年11月以来の低水準となった。1年先の期待インフレ率は2ヵ月連続の上昇となり、昨年11月以来の高水準となった。引き続き物価上昇が消費者のマインドを低下させている。今回は、前月から上昇が予想されており、インフレ率の低下が予想されており、消費者のマインドが改善すると見られている。
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