前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が堅調な動きとなり、また米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、午後に入ると株価が上げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。その後は、米長期金利が上昇したことから、ドルは堅調な動きとなった。
米国市場では、序盤に米長期金利の上昇とともに、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ただ、その後は長期金利が低下に転じたことから、ドルは主要通貨に対して下落した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きが続いた。
米株式市場では、先週末の米雇用統計の良好な結果が引き続き材料視され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。ただ、FRBの利下げ時期が後ずれするとの思惑が圧迫材料となり、上値は限定的となった。さらに、10日に米消費者物価指数の結果発表を控えて様子見ムードも強まっており、方向感の乏しい動きとなった。終盤にはポジション調整の動きもあり、ダウは再びマイナス圏まで下落して終了した。 ダウ平均株価は序盤から堅調な動きとなり、前週末比109ドル高まで上昇した。その後は下落に転じ、一時46ドル安まで下落する場面もあったが底固い動きが続いた。ただ、終盤には再びマイナス圏まで下落し、11.24ドル安(-0.03%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは5.44ポイント高(+0.03%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比625円高まで上昇したことや、実需のドル買いが観測されたことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(2)午後に入ると、日経平均株価が204円高まで上げ幅を縮小したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、欧州時間の序盤から時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.462%まで上昇し、昨年11月以来の高水準を付けたことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなり、ドル/円は一時151.94まで上昇して4/3以来の高値を付けた。ただ、その後、米10年債利回りが低下に転じたことからドルは主要通貨に対して軟調な動きとなり、ドル/円は151.72まで下落した。ただ、終盤には底固い動きとなりやや持ち直した。一方、欧州通貨や資源国通貨は対ドルで上昇したことから、対円でも堅調な動きが続いた。
本日のトピックス
先週末の米雇用統計の結果が良好な結果となり、FRBの利下げ時期が後ずれするとの思惑が広がったことから、金融政策への影響がより大きい10日に発表が予定されている米消費者物価指数の結果に注目が集まっている。そのため、昨日の為替市場や株式市場では方向感が乏しく限定的な動きとなった。
本日も同様の動きが予想されており、特に海外時間では主要な経済指標の発表がないことから、突発的なことが起きなければ、引き続き限定的な動きが続くと予想されている。