前営業日トピックス
東京市場では、米長期金利が低下したことから、ドル売り・円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった、ただ、日経平均株価が600円超上昇したことから、下値は限定的となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、欧州時間では、米長期金利の低下が続いたことから、ドル円・クロス円は一転して軟調な動きとなった。
米国市場では、米長期金利の低下が続いたことも加わり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ただ、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことや、低下が続いていた米長期金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円も堅調な動きとなった。
米株式市場では、米国のインフレの鈍化に加え、FRBの早期利下げ観測を背景に主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が低下したことも支援材料となった。ダウ平均は、序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比245ドル高まで上昇して、連日の史上最高値更新となった。その後は上げ幅を縮小して138.01ドル高(+0.36%)で終了、終値ベースの最高値も更新した。一方、ナスダックは、43.32ポイント高(+0.32%)で終了し、2022年1月以来2年ぶりの高値を更新した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)週明けの東京市場では、本日から始まる日銀の金融政策決定会合の結果発表を翌日に控えて、ポジション調整の動きが先行し、さらに時間外取引で米長期金利が低下したことも加わり、ドル円・クロス円は軟調な動きとなり、ドル/円は序盤の148.26から147.73まで下落した。ただ、日経平均株価が前週末比560円超の上昇となったこともあり、下値は限定的となった。
(2)午後に入り、米長期金利の低下が一服したことや、日経平均株価が一時608円高まで上昇したことから、ドル円・クロス円は値を戻す動きとなり、ドル/円は一時148.30まで上昇した。ただ、欧州時間に入ると米長期金利の低下が続いたことから、ドル円・クロス円は軟調な動きが続いた。
(3)米国市場では、米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えたポジション調整の円買いが出たとの見方や、欧州時間から米金利が低下となり、長期金利の指標となる米10年債利回りが4.1355から4.072%まで低下したことも加わり、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の147.90から147.62まで下落した。ただ、ダウ平均が史上最高値を更新するなど、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったことや、低下が続いていた米長期金利が持ち直したことから、ドル円・クロス円も堅調な動きとなり、ドル/円も終盤に一時148.14まで値を戻した。
本日のトピックス
本日は、日銀の金融政策決定会合の結果発表や、植田日銀総裁の会見での発言に注目が集まっており、一部で会見において政策修正に関する示唆があるとの見方もあり、注目されている。ただ、政策修正は春以降との見方もあり、踏み込んだ発言はしないとの見方があるなど思惑が交錯していることから、いずれの場合でも動きが出る可能性が考えられることから、注意も必要だろう。
米国市場では、1月リッチモンド連銀製造業指数の発表が予定されているが、先週発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀景況指数がともに市場予想を下回る結果となり、製造業減速傾向が続いていることが示されたことから、結果が注目される。ここまで3ヵ月連続の低下で、2ヵ月連続のマイナスとなっており、冴えない結果となるようならドルの圧迫要因となる可能性も考えられる。
1/23の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
1月リッチモンド連銀製造業指数 ![]()
リッチモンド連銀製造業指数は、米国の12連邦準備銀行の1つであるリッチモンド地区連銀が発表している製造業指数。1993年から算出が開始されており、NY連銀、フィラデルフィア連銀が発表する指数と合わせて製造業の景況を確認できる。管轄はウェストバージニア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、メリーランド州、ワシントンDCなど。管轄地域は米国内生産の9.1%を占める。
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-6 | -11 |
前回は市場予想を下回り、2ヵ月連続のマイナスで2023年4月以来の大幅なマイナスとなった。新規受注と出荷のマイナス幅が拡大したことが影響した。今回は、マイナス幅の縮小が予想されているが、3ヵ月連続のマイナスとなり、製造業の減速傾向が続いていることが示されると見られている。 |