前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。上昇一服後は一旦下落したものの、午後には再び円売りが優勢となった。さらに、欧州時間では円売りが加速し、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米国がキング牧師の記念日のため主要市場が休場となる中、新規材料に乏しくドル円・クロス円は限定的な動きとなった。欧州市場のクローズ後、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場では、前週末の海外市場終盤の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。さらに、日経平均株価が序盤から堅調な動きとなり、前日比290円超上昇したことも加わり、ドル/円は144.90から145.23まで上昇した。ただ、上昇一服後は上値の重い動きとなり、144.94まで下落した。
(2)午後に入り、日経平均株価が一段の上昇となり、前週末比431円高まで上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は一時145.29まで上昇した。ただ、米国市場が休場となることもあり、やや上値は限定的となった。しかし、欧州時間に入り円売りが加速するとドル円・クロス円は堅調な動きとなり、ドル/円は145.91まで上昇した。
(3)米国がMartin Luther King Day(キング牧師の記念日)の祝日ため主要市場が休場となる中、欧州市場の流れを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の145.74から145.94まで上昇したものの、新規材料に乏しく上値は限定的だった。欧州市場のクローズ後、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きとなり、ドル/円は145.68から145.81のレンジ内の動きに留まった。
本日のトピックス
前日の米国市場が休場となり、新規材料に乏しい東京市場では、序盤から限定的な動きとなった。マーケットでは、米国の利下げ時期や日銀の政策修正時期に注目が集まっており、ドル/円は神経質な動きも予想されている。その中で、金融政策を判断する上で、17日の米小売売上高などの米経済指標の発表が週末まで続くことや、19日の日本の消費者物価指数の発表が予定されており、注目度が高まっている。
本日の海外市場では、12月のドイツの消費者物価指数、ドイツとユーロ圏の1月ZEW景況感調査、1月のニューヨーク連銀製造業景気指数の発表が予定されており、また休場明けの米株式市場や金利動向にも注目したい。さらに、FRB理事の発言が予定されていることから、発言の内容にも注目したい。
1/16の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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22:30 | 米国 |
1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
NY連銀製造業景気指数は、NY州の製造業の景況感などを指数化した経済指標である。製造業に関連した新規受注・雇用・在庫など、指数化された数値が発表される。数値はゼロが景況の判断の基準となる。
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-5.0 | -14.5 |
前回は市場予想に反して低下となり、2ヵ月ぶりのマイナスで昨年8月以来の大幅なマイナスとなった。新規受注、受注残、雇用がいずれもマイナス幅を拡大したことが影響した。今回は、マイナス幅の縮小が予想されているが、予想通りなら直近6ヵ月で4回目のマイナスとなり、製造業の鈍化傾向が続いていることが示されると見られている。 |