前営業日トピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から下落したものの、序盤に大きく下落した日経平均株価が下げ幅を縮小したことや、米長期金利が上昇したことを受けて、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。新規材料に乏しい中、その後は欧州時間まで堅調な動きが続いたが、上昇一服後は再び軟調な動きとなった。
NY市場では、直前の欧州時間の動きを引き継ぎ、ドルは序盤から主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後、10月の米製造業新規受注が市場予想を下回ったことや、米長期金利が低下に転じたことから、ドルは軟調な動きとなる場面もあった。ドル/円は、一時146.47まで下落したものの、米長期金利が再び上昇に転じて上げ幅を拡大したことから、ドルも再び堅調な動きとなり、ドル/円は147.45まで上昇した。
米株式市場では、前週末にダウ平均が約1年11ヵ月ぶりの高値を付けたことから、序盤は利益確定の売りが優勢となった。さらに、米長期金利が上昇したことも圧迫要因となったが、米利下げ期待が根強いこともあり、下げ一服後は買い戻しが優勢となり、主要株価指数は下げ幅を縮小した。ダウ平均株価は、序盤に前週末比215ドル安まで下落したものの、その後は下げ幅を縮小する動きとなり、41.06ドル安(-0.11%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは119.54ポイント安(-0.84%)で終了した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の146.81から146.23まで下落したものの、下げ一服後は一時400円超下落した日経平均株価が119円安まで下げ幅を縮小したことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル/円は146.75まで上昇し、クロス円も堅調な動きとなった。
(2)午後に入ってもドル円・クロス円は堅調な動きが続き、ドル/円は147.12まで上昇した。ただ、新規材料に乏しい中で、米長期金利が低下したこともあり、ドルは上値の重い動きとなり、ドル/円は146.59まで下落した。
(3)米国市場では、序盤に米長期金利が上昇したことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後、10月の米製造業新規受注が市場予想の-3.0%を下回る-3.6%となったことや、米長期金利が低下に転じたことから、ドルは軟調な動きとなる場面もあった。ドル/円は、序盤の高値の147.08から146.47まで下落したものの、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.237%から4.297%まで上げ幅を拡大したことから、ドルも再び堅調な動きとなり、ドル/円は147.45まで上昇した。一方、クロス円もドル/円の上昇に連れ高となった。
本日のトピックス
東京市場では、前日の海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円・クロス円は堅調な動きとなったものの、日経平均株価が序盤から大きく下落したこともあり、ドル円・クロス円も上値の重い動きとなった。
週末に米雇用統計の発表を控えて、本日の米国市場では関連の高いISM非製造業景況指数、米JOLT求人件数の発表が予定されており、結果が注目されている。引き続き米金利動向に左右される展開が続いていることから、指標結果を受けて金利が動けばその動きに左右される展開が予想される。
12/5の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
11月ISM非製造業景況指数
ISM非製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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52.3 | 51.8 |
前回は市場予想を下回り、2ヵ月連続の低下となり、5月以来の低水準となった。特に、雇用指数が2022年4月以来の大幅な低下で5ヵ月ぶりの低水準となったことが影響した。今回は、前月から上昇が予想されており、特に前回大きく低下した雇用指数がどこまで改善しているのか注目されている。 |