前営業日トピックス
東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなったが、上昇一服後は上昇した日経平均株価がマイナス圏まで下落したことや、米長期金利が低下したことを受けて、ドル円・クロス円は午後にかけて軟調な動きとなった。その後は値を戻す動きとなったものの、上値は限定的となった。欧州時間では、円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は一段の下落となった。
米国市場では、欧州時間までの軟調な動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きが続きとなった。ただ、米長期債の入札結果を受けて米金利が低下したことから、ドル/円は終盤まで上値の重い動きが続いた。
米株式市場では、FRBの利上げサイクルが終了したとの見方が引き続き材料視され、主要株価指数は序盤から堅調な動きとなった。また、長期金利が低下したことも押し上げ要因となった。個別では、オープンAIを退職したサム・アルトマンCEOがマイクロソフトのAI研究チームに加入との報道を受けて、マイクロソフト株が急伸した。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、一時前週末比280ドル高まで上昇した。ただ、引けにかけては上げ幅を縮小し、203.76ドル高(+0.58%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、159.05ポイント高(+1.13%)で終了した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)本日の東京市場では、前週末の海外市場終盤の流れを引き継ぎ序盤から堅調な動きとなった。さらに、下落して始まった日経平均株価が上昇に転じたことや、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、序盤のドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は、序盤の149.55から149.99まで上昇したものの、新規材料に乏しい中、上値は限定的となった。その後、日経平均株価が下落に転じてマイナス圏まで下落したことや、米長期金利が低下したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きとなり、ドル/円は148.89まで下落した。
(2)午後に入り、日経平均平均株価がさらに下げ幅を拡大し、前週末比232円安まで下落したことなどもあり、ドル円・クロス円は下げ幅を拡大し、ドル/円は148.70まで下落した。下げ一服後は底固い動きとなり、ドル/円は149.11まで値を戻したものの、上値は限定的となった。その後は円買いが優勢となり、ドル円・クロス円は一段の下落となった。ドル/円は、一時148.10まで下落して10/3以来の安値を付けた。
(3)米国市場では、アジア時間からの円買いの動きが一服し、ドル円・クロス円は序盤から底固い動きとなった。米国の主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、米主要株価指数が序盤から堅調な動きとなったこともあり、ドル円・クロス円は底固い動きが続き、ドル/円も一時148.69まで値を戻した。ただ、米20年債の入札が良好な結果となり、金利が低下したことを受けて下落するなど、ドル/円は148.14まで下落するなど、終盤まで上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
昨日の海外市場では、主要な経済指標の発表がなく新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円は限定的な動きとなった。ただ、アジア時間から円買いの動きが続いたこともあり、ドル円・クロス円は大きく下落となった。本日の東京時間でも序盤から小動きの展開が続いており、引き続き上値の重い動きが予想されている。
本日の海外市場では、米中古住宅販売件数の発表が予定されているが、前月から減少が予想されており、住宅市場の冴えない結果が続くと見られており、マーケットの反応が注目される。
11/21の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
10月中古住宅販売件数 ![]()
中古住宅販売件数は、所有権が移転した中古住宅の販売件数であり、米国の景気動向を見る上で重要視されている経済指標の一つである。所得やローン金利の動向に影響を受けることから、ローン金利動向やローン申請件数と関係も深い。
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390万件 | 396万件 |
前回は市場予想を上回ったものの、4ヵ月連続の減少となり、2010年10月以来の低水準となった。在庫は増加したものの、9月としては1999年のデータ集計開始以来の最小となったことや、住宅ローン金利の高止まりが影響した。今回は、前月からさらに低下が予想されえており、回復時は時間がかかると見られている。 |