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2024-11-04 15:04:17

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2022年3月3日

マーケットトピックス 2022年3月3日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が下落して始まったことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、時間外取引で米長期金利が上昇したことや、実需のドル買いも観測され、仲値公示にかけドル/円は堅調な動きとなり、115円台まで回復した。仲値通過後はドル買いも一服となり、さらに日経平均株価が前日比500円超下落したことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。欧州時間では、ロシアとウクライナの2回目の停戦交渉の進展期待を背景に、主要株価指数が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

米国市場では、序盤に発表された2月のADP雇用統計が市場予想を上回る結果となったことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後、パウエルFRB議長が議会証言で0.50%の利上げもあり得るとしたことを受けて、米長短金利が軒並み上昇したことでドルは再び上昇となった。ただ、上昇一服後は上値の重い動きが続いた。一方、クロス円は欧米の主要株価指数が大幅反発となったことを受けて、堅調な動きとなった。

米株式市場では、ロシアとウクライナの2回目の停戦交渉の進展を期待した買いが先行した。さらに、パウエルFRB議長が議会証言で0.25%の利上げを支持する方向に傾斜と発言したことから、急速な金融引き締めへの警戒感が後退したことも支援材料となり、主要株価指数は大幅高となった。ダウ平均株価は、序盤から堅調な動きとなり、一時前日比718ドル高まで上昇した。ただ、終盤には上げ幅を縮小して596.40ドル高(+1.79%)で終了した。一方、ハイテク株中心のナスダックは、219.56ポイント高(+1.62%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、日経平均株価が下落して始まったことから、ドル円・クロス円は序盤から上値の重い動きとなった。その後、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル/円は115円台まで回復するなど堅調な動きとなり、ドル/円の動きに連れてクロス円も底固い動きとなった。一方、オーストラリアのGDPが前期のマイナスからプラスに改善したことを好感して、豪ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。

(2)その後、日経平均株価が下げ幅を拡大し、午後には一時前日比516円安まで下落したこともあり、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。欧州時間に入り、欧州主要株価指数がロシアとウクライナの2回目の停戦交渉の進展期待を背景に、堅調な動きとなったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。

(3)米国市場では、序盤に発表された2月のADP雇用統計が市場予想を上回る結果となり、さらに前月結果が大幅上方修正されたことを受けて、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。その後、パウエルFRB議長が議会証言で0.25%の利上げを支持すると発言したことで、急速な金融引き締めへの期待感が後退したことで、ドル上値の重い動きとなる場面もあった。しかし、質疑応答でインフレが高止まりする場合には0.50%の利上げもあり得るとしたことを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが1.745%から1.906%まで上昇するなど、米長短金利が軒並み上昇したことでドルは再び上昇となり、ドル/円は115.25から115.62まで上昇した。

(4)上昇一服後、ドルは上値の重い動きが続いた。一方、クロス円は対ドルで堅調な動きが続いたことや、欧米の主要株価指数が大幅反発となったことを受けて、堅調な動きとなった。

本日のトピックス

2日に実施されなかったロシアとウクライナの2回目の停戦交渉が本日実施される予定であり、交渉が進展するのかどうか注目されている。ただ、一部では合意には時間を要するとの見方もあり、交渉の結果を受けてマーケットが敏感に反応する可能性が考えられることから注意も必要だろう。一方、米国時間では、新規失業保険申請件数、2月の米ISM非製造業景況指数の発表が予定されており、米雇用統計を予想する上で参考にされる経済指標であることから、結果に注目したい。

3/3の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
22:30 米国

新規失業保険申請件数(2/26までの週)

新規失業保険申請件数は、労働省が失業保険を申請した人(失業者)の数を毎週発表する経済指標。毎週(木曜日)発表されるため、雇用情勢の速報性に優れており、雇用統計の先行指標として注目されている。ただ、米国の祝祭日や天候などの影響を受けやすいという点もある。
22.5万件 23.2万件
前回は市場予想を下回り、労働市場の回復が再び示され、前週の増加が一時的だったことが示された。一方、継続受給者数はコロナ感染拡大後の最低水準を更新した。今回は、さらに低下が予想されており、再び減少の流れが続くのか注目されています。
0:00 米国

2月ISM非製造業景況指数

ISM非製造業景気指数は、全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
61.0 59.9
前回は市場予想を上回ったものの、2ヵ月連続の低下となり、昨年2月以来の低水準となった。オミクロン株の感染拡大を背景に、新規受注や雇用が低下したことが押し下げ要因となった。今回は前月から上昇が予想されているが、 小幅に留まると見られている。
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