前営業日トピックス
東京市場では、豪州やニュージーランド市場が引き続き休場となったこともあり、序盤から小動きの展開となった。その後、日経平均株価が上昇したことや、実需のドル買い観測もあり、ドル円・クロス円は仲値公示にかけて堅調な動きとなった。上昇一服後は、ドイツや英国市場が休場だったこともあり、小動きの展開が続いた。
米国市場では、ナスダックが序盤から最高値を更新したことが好感され、ドル円・クロス円は底固い動きとなったが、欧州主要市場が休場だったこともあり、全般的に値動きは限定的だった。
米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から堅調な動きが続き、一時12/24と比べ108ドル高まで上昇し、2営業日ぶりに過去最高値を更新した。一方、ハイテク株中心のナスダックは69ポイント高で終了し、9000ポイントの節目を超え、過去最高値を10営業日連続で更新した。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)豪州、ニュージーランドが休場だったこともあり、ドル円は序盤から方向感がなく狭いレンジ内の動きとなった。その後、日経平均株価が上昇して始まったことや、スポットの年末仲値に向けたドル買い・円売り観測もあり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。また、米国債利回りが上昇したことも押し上げ要因となった。
(2)上昇一服後はやや上値の重い動きとなり、ドイツ、英国市場が休場だったことで新規材料に乏しく、海外勢の市場参加者も少ないことから、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きが続いた。
(3)米国市場では、休場明けの米株式市場でナスダックが序盤から最高値を更新する動きとなったことが好感され、ドル円・クロス円は底固い動きとなった。しかし、欧州主要市場が休場だったことで市場参加者が少なかったこともあり、値動きは限定的だった。
(4)原油や金など資源価格の上昇に伴い、資源国通貨が対ドルで上昇となり、豪ドルとNZドルが米ドルに対して7月以来5ヵ月ぶりの高値を付けたこともあり、ドルは円に対してもやや上値の重い動きとなった。さらに、また、米7年債の入札が旺盛だったことで米国債利回りが低下したこともあり、ドル/円は上下9銭と非常に狭いレンジ内の動きだった。
本日のトピックス
ドイツや英国などが休場明けとなるが、年末年始の休暇に入っている海外のトレーダーも多く、引き続き市場参加者が少ない上、実需の売買も細ることから、狭いレンジ内の動きが予想される。米国市場でも週末であることや、主要な経済指標の発表がないことから、限定的な動きが予想される。一方、株式市場では、前日に主要株価指数が最高値を更新したこともあり、年内は堅調な動きが続くとの見方もあることから、株価の動きには注目したい。また、北朝鮮が米国との非核化交渉の期限とする年末が近づいていることから、朝鮮半島情勢の緊迫化への懸念から、安全資産とされる金の動きにも引き続き注目したい。