前営業日トピックス
東京市場では、米雇用統計の発表を控えて限定的な動きとなった。その中で、日経平均株価が上昇して始まったものの、その後マイナス圏まで下落したことを受けて、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。しかし、引けにかけて日経平均株価が再び上昇したことに加え、欧州主要株価が堅調な動きとなったことを受けて、ドル円・クロス円は上昇する場面もあった。米雇用統計では、雇用者数の伸びが予想を下回る結果となったことや、賃金の伸びが冴えない結果となったことから、早期の追加利上げ観測が後退し、ドルは主要通貨に対して下落した。その後は値を戻す動きとなり、またISM製造業景況指数が予想を上回る結果となったことを受けて上昇となったが、上値は限定的となった。
米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)海外市場の軟調な流れが一服し、序盤から堅調な動きとなった。日経平均株価が上昇して始まったものの、その後上げ幅を縮小する動きとなり、午後には一時マイナス圏まで下落したことから、ドル円・クロス円は軟調な動きも見られた。
(2)米雇用統計を控えて様子見ムードが強く、限定的な動きが続いているが、日経平均株価が、終盤にかけて再び上昇したことや、欧州主要株価が上昇して始まったことを受けて、小動きながら堅調な動きとなった。
(3)米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果となったことから、ドル売りに反応した。
(4)米国債利回りが上昇したことや、その後に発表されたISM製造業景況指数が2011年4月以来6年4ヵ月ぶりの高水準となったことを受けて反発となった。その後ミシガン大学消費者信頼感指数や建設支出が悪化したことで、上値の重い動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、週明けで新規材料に乏しい中、限定的な動きが考えられる。先週末の米雇用統計の結果が材料視される可能性も考えられるが、大きな動きにはならないだろう。また、海外市場では、レイバーデーで米国・カナダ市場は休場となることから、小動きの展開が考えられる。