前営業日トピックス
東京市場が祝日で休場となったことから、新規材料に乏しく、アジア市場は限定的な動きが続いた。そして、米債券利回りが低下したことから、円が買われる場面もあったが、値動きは限定的となった。米国市場では、主要な経済指標の発表があり、市場予想を上回る結果となったものの、市場参加者が少ないことから、反応は限定的となり、利益確定の動きに押された。その後は、終盤まで小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本市場が休場となり、前日の海外市場の流れを引き継ぐ動きとなった。ただ、市場参加者が少ないことから、限定的な動きが続いた。
(2)米国市場では、米住宅関連、消費者関連の経済指標が予想を上回る結果となったものの、利益確定のタイミングを狙った動きに加え、米債券利回りの低下を受けて、一段の下げとなった。その後は、クリスマス休暇を控えて市場参加者も少なく、狭いレンジ内の動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、日銀決定会合の議事要旨(10月31日-11月1日分)が公表されるほか、黒田日銀総裁の講演が予定されている。特に、先週黒田総裁が、今の為替水準について驚くような水準ではないとの認識を示したことが円安容認と受け止められたこともあり、総裁の発言には注目が集まっている。また、流動性の乏しい中で、実需勢や短期筋の駆け込みのフローが出る可能性も考えられることから、注意も必要だろう。そして、海外の主要市場の大半が休場となる。また、27日はニュージーランド、豪州、香港、ドイツ、英国、カナダ市場が休場となる。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ユーロ/円は、日足ベースで高値圏でのもみ合いの動きが続いており、ここからの動きに注目したい。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして下向きとなり、乖離幅も拡大傾向となっていることから、軟調な展開が続く可能性も考えられる。そして、天井形成のパターンを見ることもできることから、サポートラインを下抜ける場合には、パターン完成となり軟調な動きとなる可能性も考えられる。その場合の下値目標の計算値は119.47と計算できることから注目したい。