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2024-11-04 07:35:55

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2016年10月5日

マーケットトピックス 2016年10月5日

前営業日トピックス

東京市場では、海外市場の流れを引き継ぎ、堅調な展開で始まった。前日の米製造業関連指標の改善を受けて、米国の年内の利上げ期待が高まったとの見方などが材料視され、序盤からドル買い・円売りが先行した。また、日経平均株価が堅調な動きとなったことも影響した。その後は、欧米の株価が堅調な動きとなったことや、当局者の発言なども材料視され、ドル/円は一時103円台手前まで上昇する動きとなった。ただ、米国の利上げ期待が高まったことから、株価や金価格は下落となり、特に金価格は前日比42ドル安と、下げ幅で2013年6月26日以来の大きさとなり、終値ベースでは今年6月下旬以来約3ヵ月半ぶりの安値を付ける動きとなった。一方、ユーロは関係者のテーパリング(量的金融緩和の縮小)を議論しているとの話を受けて、大きく上昇したものの、その後報道官が否定したことから反落する動きとなった。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)米製造業関連指標の改善に伴う米金利上昇や、堅調な日経平均株価を背景にドル買い・円売りが優勢となった。また、トランプ米大統領候補の納税問題からトランプ・リスクの後退観測もドル買いを後押しした。
(2)約2週間ぶりの102円台を付けたことで、利益確定の動きも見られた。また、豪中銀の政策金利据え置きで豪ドルが売られたことも円買いを促進した。ただ、102円台を割れなかったことから、再び円売りの動きとなった。そして、欧州株が堅調な展開で始まったことも影響した。
(3)米国の主要な経済指標の発表がないものの、欧米の株価が堅調な動きとなったことや、原油価格が3ヵ月ぶりの高値を付けたことを受けて、円売りが優勢となった。また、リッチモンド連銀総裁や、IMFチーフエコノミストが早期利上げを支持する発言をしたことを受けて、ドルは堅調な動きとなった。英ポンドは、対ドルで下げ幅を拡大して1.2736ドルまで下落し、1985年6月以来の安値を付けた。終盤には、103円台を試す動きとなったものの、上値の重い動きが続いた。

本日のトピックス

東京市場では、前日の海外市場で米国の年内利上げが意識された流れを受けて、引き続き堅調な動きとなる可能性も考えられる。米国の長期金利の上昇を受けて、日米金利差拡大も意識されそうだ。その後は、欧州主要国の主要な経済指標の発表があり、海外市場でテーパリングの話が出たこともあり、敏感に反応する可能性も考えられる。そして、米国市場では、週末の米雇用統計の結果を予想する上で重要視されるADP雇用統計、ISM非製造業指数が発表されることから、結果を受けて、年内の利上げに対する期待が高まるようならドルが買われ、反対に期待が後退するようなら軟調な動きとなる可能性も考えられることから、結果には注目したい。

10/5の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
21:15 米国

9月ADP雇用統計

民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、通常米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
16.5万人 17.7万人
前回は市場予想を上回る結果となり、4?月連続で予想を上回る結果となった。ただ、5ヵ月連続で+20万人を下回っているものの、大きなブレもなく比較的安定的な結果が続いている。今回は、前回からの低下が予想されており、3ヵ月、6ヵ月の平均値をいずれも下回ることから、予想通り又は予想を下回る結果となる場合には下振れの可能性も考えられる。
23:00 米国

9月ISM非製造業景況指数[総合]

全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の非製造業(サービス業)の景況感を示す指数。管理責任者に対するアンケートを集計した指数であり、50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
53.0 51.4
前回は、市場予想を下回り、2010年2月以来の低水準に落ち込んだ。今回は、その反動から改善が予想されているものの、下振れには注意したい。週明けに発表されたISM製造業指数が予想を上回る結果となったことから、やや楽観的な見方も出ている。

本日のトレードポイント

※出所:FX総合分析チャート 1時間足

ポンド/円は、雲の中での動きが続いており、雲の上下どちら側に抜けるのか注目したい。雲上抜けとなれば、目先の下げのトレンドラインを上抜けることになることから、一段の上昇となる可能性も考えられる。一方、雲を下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性もあり、再び130円台割れを試す動きとなる可能性も想定しておきたい。

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