お知らせ
2015/8/5よりマーケットトピックスがリニューアルとなりました。
引き続き、投資の際の参考資料としてご活用ください!
前営業日トピックス
中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対ドル基準値を元安方向に誘導し、事実上の人民元の切り下げを実施したことから、ドル高・人民元安が進行し、ドルは主要通貨に対して上昇する動きとなった。また、中国の景気減速に対する懸念が強まり、貿易上で関係の深い豪州ドルや、資源国通貨が大きく下落。一方、ユーロは、ギリシャとEUなどの債権団が支援プログラムの覚書で合意との報道を好感して堅調な動きとなった。米国市場では、株価下落を背景に、クロス円はやや軟調な動きとなったものの、ドルは125円台乗せとなった。また、米国同様に年内利上げ期待のあるポンドも堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)中国人民銀行(中央銀行)が人民元の対ドル基準値を元安方向に誘導し、事実上の人民元の切り下げを実施。ドル買い・元売りが進み、ドルは主要通貨に対して上昇となる。
(2)一旦調整の動きが出たものの、再びドル買いが強まる展開。しかし、125円台では値頃の売りに押される。
(3)2Q非農業部門労働生産性が市場の予想程の上昇とはならなかったものの、前回結果のマイナス幅が大きく縮小したことから、ドルが買われる場面もあったが、再び125円台手前で失速。
(4)米卸売在庫が予想を上回る結果となったものの、やはり125円台手前上値の重い動きとなる。
(5)125.00を上抜けたことから一段の上昇となり、一時125.19まで上昇し、6月8日以来の高値を付ける。
本日のトピックス
人民元切り下げの影響が懸念されることから、アジア市場から株価動向などに注目したい。引き続き、中国経済に対する懸念が意識される場合には、オセアニア通貨を中心に資源国通貨への影響、そして投資家のリスク回避が強まる場合には、比較的安全な資産とされる円を買う動きが強まる可能性も考えられることから注目したい。また、年内利上げ期待のある英国、米国通貨も物色されやすいだろう。米国市場では、主要な経済指標が少ないものの、雇用関連の指標発表に注目したい。また、英国では、雇用統計の発表が予定されており、注目されているILO失業率の結果に注目したい。
8/12の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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17:30 |
6月ILO失業率[四半期]
英国家統計局より発表される国際労働機関(ILO)の失業率。
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5.6% | 5.6% |
英経済を見極めるために注目されている指標の一つであり、失業率の上昇は英国の労働市場の成長不足を表わす。 | |||
23:00 |
6月JOLT労働調査[求人件数]
米労働統計局が求人状況を測定するために実施する調査で、小売業や製造業など各業種の雇用データをもとに算出する統計。
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535.0万件 | 536.3万件 |
「イエレン・ダッシュボード」の重要な雇用関連の一つであり、求人数が増加すれば、雇用者数も伸びることから、今後の雇用情勢を見極める上で重要視されている。 |
本日のトレードポイント
※出所:SBI証券FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、2ヵ月ぶりの高値を付ける動きとなったものの、上値の重い動きとなった。目先は、オシレターのMACDがやや上向きから失速気味であることから、下値のポイントに注目したい。下値のポイントは、(1)修正のトレンドライン上の124.86〜125.04(8時〜21時) (2)124.72 (3)一目均衡表の雲(上限が124.58〜124.79、下限が124.53〜124.58 8時〜21時)となる。そして、(3)を完全に下抜けるようなら、一段の下げとなる可能性も想定しておきたい。その際には、トレンドラインの124.36から125.04がポイントとなる。
気まぐれ投資コラム
相場の方向性を見極める(2)
〜トレンドラインを引いて目先の方向性を予測する
※出所:FX総合分析チャート
最初のトレンドラインから価格が乖離した場合や、トレンドラインを抜けた場合には、次のトレンドライン(修正トレンドライン)を引いて、相場の方向性やブレイクポイントを確認したい。修正したトレンドラインや、最初のトレンドラインは次のポイントとなるケースも多い。そして、トレンドラインを抜けた場合には、方向性の転換となることも多い(新たなラインを引いて確認する)ことから注目したい。