【ドル買い優勢地合いに、米4月コアCPI指数の伸びやFRB議長の発言が要因】
日銀の景気判断修正による追加緩和期待の後退もあり、ドル/円はユーロ買いが強まる中で軟調に推移していたが、米4月コアCPI指数が好結果を示し、米長期債利回りの上昇とともにドルが買われた。一方で、イエレンFRB議長が年内の利上げを示唆したことが重しとなり、米国株は下げに転じた。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
反発地合いのユーロは好結果の独経済指標やギリシャ債務懸念の緩和もあって、上値を伸ばしていたが、予想以上の米経済指標を受けたドル買いから大幅な下落に転じた。また、欧州市場では対ユーロで売られたポンドが、米国市場ではドル買いが活発化する中でさらに下落し、前日の上昇分を消す結果に。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドユーロ、黄色・・・ポンドドル)
(出所:ブルームバーグ)
CEM通貨先物市場の投機筋円売りポジションは、2週連続で縮小する一方で、ユーロ売りポジションは4週連続で縮小、約4ヶ月ぶりの低水準となった。イエレンFRB議長による年内利上げの発言を受け、今後の反応に注目。
(図3 白・・・IMM通貨先物ポジション(円対ドル)、オレンジ・・・円ドル)
(出所:ブルームバーグ)
(図4 白・・・IMM通貨先物ポジション(ユーロ対ドル)、オレンジ・・・ユーロドル)
(出所:ブルームバーグ)