【ドル円は連日の高値更新】
ドル円は連日の高値更新。NY時間に106円47銭まで上昇したものの、106.50の節目は抜けられず失速、引けにかけて売られる展開に。
(図1:ドル円 日足)
(出所:ブルームバーグ)
8日に比べて上昇ペースは落ち着いてきたが、引き続き下値を切り上げる展開が続く。
(図2:ドル円 3分足)
(出所:ブルームバーグ)
このドル上昇局面では、米金利も同様に上昇している。2.50%台に戻してきた米10年債利回りも当然ながらドル円の下支え要因になっている。
(図3:ドル円・・・白、米10年債利回り・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
米金利の中で2年債利回りが3月以降上昇傾向が続いている。FRBのQE終了、更には早期の金利の引き上げ観測も強まり、ドル買い要因となっている。
(図4:米2年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
【上値が重くなってきた米株価指数】
2,000の大台を達成した米S&P500指数は、ここにきて上昇ペースが鈍っている。9日は2,000台達成後の安値水準まで下落した。
(図5:ミニS&P指数先物 30分足)
(出所:ブルームバーグ)
米株価指数と高い相関性を維持しながら上昇してきた豪ドル円も、ここに来て上昇が止まり始めている。米株価指数が急落することにでもなれば豪ドル円の利食いを伴った売りによる下落の可能性もあり注意が必要だ。
(図6:ミニS&P指数先物/白・豪ドル・円/オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
8月に4月以降続いていたレンジ相場を上抜けした豪ドル円だが、下落に転じた後の一旦の目途は、そのレンジ相場の上限になる。
(図7:豪ドル円 日足)
(出所:ブルームバーグ)