2018/7/24
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」7月23日号より抜粋
政権維持のため支持率引上げの施策が続く
■ 今月末にかけ米国と主要国の通商協議が続く
米中貿易摩擦が過熱するなか、米国との通商問題はその他の国・地域にも拡大、自動車貿易にも飛び火しようとしています。欧州連合(EU)のユンケル委員長は25日に通商問題でトランプ米大統領との会談が予定されています。また、7月末には日米貿易協議が開かれる予定であり、自動車への関税賦課を巡る駆け引きが注目されます。IMF(国際通貨基金)は貿易戦争が自動車関税に及んだ場合の世界経済下押しの深刻さを警告しています。
■ 鮮明となる日米欧の金利正常化の差
17・18日のパウエルFRB議長の半期議会証言は足下の景気に楽観的であり今のところは段階的利上げが最善との内容。26日のECB理事会は金融政策の現状維持が見込まれ、既に資産買い入れの年内終了が表明されているため利上げの時期が焦点です。今月末の金融政策決定会合で日銀は物価が上がらない要因を詳しく点検するとされ、米欧日中銀の「出口」に向かう速度差は一段と開いています。為替相場はドル高に傾き易いとみています。
■ 米国の企業決算や4-6月期成長率に注目
今週も23日のアルファベット、25日のフェイスブック、26日のアマゾン・ドット・コムなど米主要企業の4-6月期決算が注目です。また、27日の4-6月期米実質GDPは前期比年率+4.3%の高成長が見込まれ、米経済の力強さが確認されそうです。貿易戦争が懸念されるも堅調な米景気や企業収益が株価を下支えするでしょう。(向吉)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
7/23(月) |
---|
|
7/24(火) |
|
7/25(水) |
|
7/26(木) |
|
7/27(金) |
|
注)★は特に注目度の高いイベント
(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(英)英国、(仏)フランス、(伊)イタリア、(加)カナダ、(豪)オーストラリア、(中)中国、(伯)ブラジル、(印)インド、を指します。
NAはデータなし。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注) MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2018年7月13日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注) 上記3図の直近値は2018年7月16日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
当資料に関してご留意頂きたい事項
- 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
- 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
- 当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
- 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。