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2021-06-21 07:04:41

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ワクチン接種が進んで「経済再開銘柄」が本格的に買われる局面!?

2021/6/2
投資情報部 榮 聡

米国ではワクチン接種が進んだことから、経済再開が順調に進む見通しです。新型コロナのパンデミックによって深刻な打撃を受けた産業や企業でも、今後の業績回復に自信を持ち始めているようです。そこで、今回は経済再開で恩恵が期待される銘柄をご紹介いたします。

図表1:注目銘柄リスト

銘柄 株価(6/1) 52週高値 52週安値
サウスウエスト エアラインズ(LUV) 61.35ドル 64.75ドル 30.24ドル
ボーイング(BA) 254.73ドル 278.57ドル 141.58ドル
マリオット インターナショナル A(MAR) 145.18ドル 159.98ドル 80.26ドル
コカ-コーラ(KO) 55.28ドル 55.71ドル 43.51ドル
シスコ(SYY) 81.45ドル 86.73ドル 50.03ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

1米国の経済再開がフルスピードで進展中

米国では新型コロナのパンデミックからの経済再開が進んでいるため、今回は「経済再開銘柄」を取り上げます。

まず、米国の経済再開の状況を確認しておきましょう。

米国でのワクチン接種回数は5/30(日)時点で2億9,500万回に及び、3億2,800万人の人口に対して90%、少なくとも1回ワクチンを接種した人は人口の51.1%、必要回数のワクチン接種を終えた人は41.2%に達しています。世界で必要回数のワクチン接種を終えた人の比率は5.5%に過ぎず、米国はかなり先行していると言えるでしょう。

集団免疫が実現するとされる免疫保有率70%までにはまだ時間がかかりそうですが、ワクチン接種によって免疫を獲得した人が増えて、自信をもって経済を再開できる状況になっているようです。

これを受けて米国の経済再開はフルスピードで進んでいます。

ニューヨークタイムズ紙のWEBサイトによれば、5月時点で屋内でのマスク着用義務が解除されて通常通りの事業運営が許されるなど、完全な経済再開(若干の規制が残るものを含む)が見込まれる州は40州に及びます。

この結果、経済再開が6月またはそれ以降となる州は、西海岸ではカリフォルニア、ワシントン、オレゴン、中東部ではミシガン、オハイオ、ケンタッキー、ニュージャージーなど10州までに減っています(5月31日時点)。

経済再開の動きを定量的に確認できる指標として、米国の空港でのチェックポイント通過数があります(図表2)。パンデミック前の1日当たり200万人超に対して170万人と、8割を超える回復となっています。国内線の利用に関しては、ためらいはほぼなくなっているようです。

また、レストラン予約サイト「オープンテーブル」が集計する予約件数(着席のみ)も2019年の水準に近いところまで戻っています(図表3)。

米国の経済活動は、ニュース映像などで見る印象以上に戻っていると言えそうです。

図表2:米国の航空旅客数(7日移動平均)

  • 注:米国空港のチェックポイントでの1日当たり通過件数。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:米国のレストラン予約件数(2019年の水準に対する増減)

  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

2「経済再開銘柄」にはどのようなものがあるのか?

米国の経済再開によって恩恵が見込まれ、株価上昇が期待できる「経済再開銘柄」にどのようなものがあるか考えてみました。

まず、S&P500指数の株価位置を確認します。新型コロナの感染拡大を受けて市場が急落を始める前の2020年2月19日を起点とすると、S&P500指数は2021年5月28日までに24.2%の上昇です。

市場全体では、新型コロナによる打撃を克服した水準と言え、これは政府が大規模な経済対策を打ち、また、FRB(米連邦準備制度理事会)が未曾有の金融緩和を行った成果でもあるでしょう。

業種別にみると、インターネット、ソフトウェア、半導体などDX関連はパンデミックによって需要が拡大して株価も大幅に上昇しました。また、当初はパンデミックの打撃を受けた業種でも、現在ではほぼパンデミック前の売上を回復した業種も多いようです。

一方、パンデミックによる打撃が特に深刻で、現在でも業況がパンデミック前の状態に戻っていないものが、「経済再開銘柄」ということになるでしょう。

そこで、2020年2月19日〜2021年5月28日の指数騰落率がS&P500指数の24.2%を下回る業種(158業種分類)で、パンデミックの影響が大きかったと考えられるものを図表4にリストアップしました。航空会社や航空機の製造関連、ホテル、クルーズ船、カジノ、レストラン、衣料品関連などです。

さらに、リストアップした各業種の時価総額上位3銘柄について、上記期間の株価騰落率が15%以下のものを「経済再開銘柄」として抽出しました(図表5)。

これらの銘柄から、(1)経済再開の恩恵を株価に織り込む余地が残っている、(2)万が一、経済再開が遅れても持ちこたえられる財務的体力がある、(3)シクリカルな回復を果たした後も中期的に成長が期待できる、の観点から5銘柄を選んで次節でご紹介いたします。

図表4:新型コロナのパンデミックで打撃を受けた業種の指数騰落率(2020年2月19日〜2021年5月28日)

  • 注:S&P500指数の158業種分類によります。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表5:「経済再開銘柄」の投資指標

業種
(158業種分類)
銘柄名(コード) 株価騰落
(2020/2/19〜2021/5/28)
(%)
長期信用格付け 予想EPS
(今期)
(ドル)
予想EPS
(来期)
(ドル)
株価
(5/28)
(ドル)
来期
予想
PER
(倍)
旅客航空輸送業 サウスウエスト エアラインズ(LUV) 7.1 BBB -1.52 3.15 61.46 19.5
デルタ エアーラインズ(DAL) -18.2 BB -3.76 3.97 47.68 12.0
ユナイテッド エアラインズ(UAL) -27.3 B+ -13.59 2.93 58.35 19.9
航空・宇宙・防衛 ボーイング(BA) -27.1 BBB- -0.75 5.48 247.02 45.1
レイセオン テクノロジーズ(RTX) 3.0 A- 3.80 4.94 88.71 18.0
ロッキード マーチン(LMT) -8.7 A- 26.69 27.97 382.20 13.7
ホテル・リゾート・クルーズ船 マリオット インターナショナル A(MAR) -0.5 BBB- 2.13 4.63 143.58 31.0
ヒルトン ワールドワイド ホールディングス(HLT) 12.1 BB 1.95 4.05 125.27 30.9
カーニバル(CCL) -30.3 B -5.51 0.25 29.56 116.8
清涼飲料 コカ-コーラ(KO) -3.1 A+ 2.18 2.35 55.29 23.5
ペプシコ(PEP) 5.4 A+ 6.08 6.58 147.94 22.5
カジノ・ゲーム ラスベガス サンズ(LVS) -13.6 BBB- 0.29 2.45 57.75 23.6
ウィン リゾーツ(WYNN) -0.4 BB- *- -4.57 1.63 131.87 81.1
ペン ナショナル ゲーミング(PENN) -30.2 B 2.44 2.86 81.97 28.6
食品流通 シスコ(SYY) 9.5 BBB- 1.31 3.33 81.00 24.4
衣料小売り TJXカンパニー(TJX) 7.2 A 2.57 3.12 67.54 21.6
ロス ストアーズ(ROST) 3.7 BBB+ 4.46 5.28 126.39 23.9
アパレル・アクセサリー・ぜいたく品 VF(VFC) -0.4 A- 3.07 3.66 79.72 21.8
レストラン マクドナルド(MCD) 12.2 BBB+ 8.61 9.52 233.89 24.6
ドミノ ピザ(DPZ) 14.1 - 12.99 15.00 426.87 28.5
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

3注目銘柄をご紹介

サウスウエスト エアラインズ(LUV)

【今夏のレジャー客の戻りに期待】

  • 米国内線最大手で格安航空会社のパイオニアです。ハブでない地方空港を結び、単一機材(ボーイング737)による効率運用などで高収益を誇ります。2020年12月期は、コロナ禍の影響で売上は前年比60%減と落ち込み、29億ドルの純損失を計上しました。2021年12月期も10億ドル前後の純損失は残るものの、売上は2019年12月期の7割近くまで戻る見込みです。
  • 2021年3月末の手元流動性は153億ドルを確保、コアのキャッシュフローは6月にもブレークイーブンとなる見通しで、財務的な不安はありません。1-3月期の決算説明会で同社CEOは、「今年の夏は蓄積したレジャー需要が発現すると想定しており、6月にフライト数の上乗せを計画している。6月の有効座席キロ数は2019年6月に近い水準になる見込みだ。」としています。利益率の高いビジネス客の顕著な回復は7-9月期以降になると見込まれますが、まずレジャー客が戻ると期待されます。

ボーイング(BA)

【収益の戻り余地が大きい】

  • 世界最大の航空機メーカーで、民間航空機と軍用機など軍需機器が2本柱です。新型コロナのパンデミックによって世界の民間航空機需要は蒸発して2020年12月期は128億ドルの大幅な赤字となりましたが、同社は「737MAX」の墜落事故・運航停止を受けて2019年12月期も23億ドルの純損失でした。2021年12月期の純利益は3億ドルの赤字、2022年12月期は36億ドルの黒字に転換する予想ですが、「737 MAX」の問題が起こる前の2018年12月期の純利益は94億ドルであり、戻り余地が大きいと考えられます。
  • 昨年末に運航が再開された「737 MAX」は、電気系統の改修を経て5月中旬から航空会社への納入を再開しています。今年度は400機以上ある「737 MAX」在庫の半分を納入し、2022年初にかけて月間の生産機数を31機まで高めていく計画です。1-3月期の決算発表で同社CEOは、「需要の回復は勢いが増しつつあるものの、回復軌道はまだ安定はしていない。」とコメントしました。3月末の手元流動性は220億ドルを確保しており、需要回復が本格化する来年までを乗り切るには十分とみられます。

マリオット インターナショナル A(MAR)

【世界最大のホテルチェーン】

  • 世界最大のホテルチェーンです。マリオット、リッツ・カールトン、ウェスティン、シェラトンなど30以上のブランドで、幅広い価格帯の7,000以上の施設を運営しています。ホテルの不動産を極力保有せず、「運営」に特化しているのが経営の特徴で、2020年末の固定資産純額は23億ドルに過ぎません。コロナ禍の中でも大幅な赤字計上とならなかった理由はここにあるとみられます。
  • 2020年12月期は売上が前年比50%減となりましたが、純損失は3億ドルにとどめて、大幅な財務面の悪化は回避しています。1-3月期決算は小幅な赤字が残りましたが、4-6月期は需要の回復を受けて黒字化の見通しです。流動性を確保するために2020年3月に配当金の支払いを止めていますが、Bloomberg予想によると4-6月期決算発表後の8月に1株当たり0.24ドルの配当が復活すると見込まれています。今年2月に病気で亡くなったCEOの後任人事も市場の注目を集めています。

コカ-コーラ(KO)

【外食産業の回復から恩恵】

  • ノンアルコール飲料の世界最大手で、500以上のブランド、4,700種類以上の製品を展開し、炭酸飲料やジュース、コーヒー、ミネラルウォーター、スポーツドリンクなどを手がけています。同社はレストランや劇場、スタジアムなどでの売上比率が高いため、2020年12月期の売上は前年比11%減とコロナ禍の影響が大きくなりました。しかし、経済再開を受けて2021年12月期は売上・利益とも2019年12月期に近い水準への回復が見込まれています。
  • 2021年1-3月期はオーガニック売上成長が前年比6.0%増となり、同0%の市場予想を大きく上回りました。地域別には、アジア太平洋の同18%増、北米の同4%増がけん引しました。売上は前年同期比5%増で4四半期ぶりにプラスに転換、調整後 EPSは同8%増と堅調です。アフリカ地域のボトラー子会社の新規上場を計画していることも発表されました。

シスコ(SYY)

【レストラン向けの食材配送で最大手】

  • 米国最大の業務用食材販売会社で、レストランやホテル、学校、病院などフードサービス事業者が顧客です。レストラン向けが収益の6割超を占めますが、コロナ禍が主力顧客を直撃して打撃を受けました。2021年6月期も減収・減益見込みですが、経済再開を受けて2021年4-6月期のコンセンサス予想売上は前年同期比59%増、2021年1-3月期比19%増と回復モメンタムが強まる見通しです。
  • 同社は顧客の拡大とともに、独立系レストランの売上比率を引き上げることで利益率を高めるという、安定的な利益成長ストーリーをもつ会社です。パンデミック発生後にも18億ドル(直近年度売上の3.4%に相当)の新規契約を獲得した一方、年間3.5億ドルのコスト削減策を決めており、米国事業の収益改善が見込まれます。5/20(木)のインベスター・デーでは、2024年6月期の調整後EPSを2019年6月期の3.55ドルの30%以上、つまり、4.62ドル以上を目指すとしています。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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