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2018-01-19 08:24:46

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米10-12月期決算の注目ポイントは?注目銘柄は?

2018/01/10
投資調査部 榮 聡

今回は今週末から発表が本格化する、米国の10−12月期決算の注目ポイント、18年の業績見通し、10-12月期決算の注目銘柄をご紹介いたします。

図表1:注目銘柄

銘柄 株価(1/9) 52週高値 52週安値
フィリップ モリス インターナショナル(PM) 104.89ドル 123.55ドル 89.97ドル
ゼネラル モーターズ(GM) 44.05ドル 46.76ドル 31.92ドル
メドトロニック(MDT) 85.88ドル 89.72ドル 73.20ドル
アマゾン ドットコム(AMZN) 1252.70ドル 1259.33ドル 789.51ドル
シスコ システムズ(CSCO) 39.69ドル 39.96ドル 29.80ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

10-12月期決算の注目ポイントは?

17年10-12月期決算の発表が近づいてきました。1/12(金)のJPモルガンチェース、ウェルズファーゴ、ブラックロックなどから本格化します。

米国株は、世界的な景気回復、企業業績の好調を受けて17年にはS&P500指数ベースで19.4%上昇して、1/8(月)時点で18年の予想EPSに対するPERは18.7倍まで上昇しています。株価水準が高くなっているため、今回の決算も重要でしょう。注目ポイントとして以下4つがあげられます。

〇ポイント1・・・10-12月期の増益率は7-9月期から回復する見込み(図表2)
10-12月期のS&P500指数ベースのEPS増加率は、FactSet社の集計で前年同期比10.5%増が見込まれています。4-6月期のEPS増加率はハリケーンの影響で同6.4%増に鈍化しましたが、2桁台に回復の見通しです。

〇ポイント2・・・為替は企業業績の追い風に転換(図表3)
ドル指数(主要通貨に対する米ドルの為替レートを指数化したもの)は16年末をピークに低下基調となっており、10-12月期は前年同期比で9.9%のドル安となっています。グローバル企業の売上・EPSを押し上げると見込まれます。18年1-3月期も、現在値(1/8(月)の92.358ポイント)では前年同期比8.0%のドル安水準です。

〇ポイント3・・・業種別にはエネルギー、素材、情報技術などが牽引(図表4)
業種別に増益を牽引するのは、エネルギー、情報技術、金融、素材などとなる予想で、増益率は「景気敏感業種>ディフェンシブ業種」の傾向があります。「金融」は、ハリケーンの影響で7-9月期はマイナスとなりましたが、10-12月期は一時要因は剥落して回復の見込みです。

〇ポイント4・・・18年の業績ガイダンスは例年より重要
10-12月期決算とともに発表される18年の業績ガイダンスは、税制改革法のインパクトが18年の予想EPSにまだ織り込まれていないと考えられるため、例年よりも重要と考えられます。

業績への織り込みが進んでいないと判断できるのは、税制改革法に対する期待が高まった17年8月以降の18年予想EPSの上方修正率が0.3%にとどまっているためです。米大手証券の推計によると、5〜6%程度の押上げ要因になると推定されています。

グローバル企業では、米国内事業の正確な利益構成が開示されていない場合も多く、米国内事業が主体の企業でも、税率以外の税制変更もあるため、企業によるガイダンスが出るまでは、アナリストも自信をもって業績修正できないようです。

図表2:10-12月期(4Q)の増益率は7-9月期(3Q)から改善見込み

  • 注:S&P500指数採用企業のEPS増加率の推移です。17年4Q以降は、1/5(金)時点の予想です。
  • ※FactSet社の公表データをもとにSBI証券が作成

図表3:為替は企業業績の追い風に転換

  • 注:ドル指数の四半期平均値の前年同期比です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表4:増益を牽引するのは、エネルギー、情報技術、金融、素材など

  • 注:S&P500指数の業種別の予想EPS増加率で、1/5(金)時点です。
  • ※FactSet社の公表データをもとにSBI証券が作成
2

18年の業績見通しは?

S&P500指数採用企業のEPSは、世界景気の低調とドル高によって売上・利益が伸び悩んだ15年、16年の停滞から、17年は米景気の改善、世界経済の回復、ドル高の緩和などを背景に10.2%の増益となる見込みです(図表5)。

S&P500指数の年間上昇率が、15年は-0.7%、16年は+9.5%にとどまったのに対して、17年は+19.4%と大きく上昇したのと整合的です。

18年は現時点で12.0%の増益予想ですが、17年末に決まった法人税減税(35%→21%)の織り込みは現状では一部にとどまると見られ、10-12月期決算で18年の業績ガイダンスが公表されるとともに上方修正される見込みです。

業種別には、「エネルギー」が原油価格の回復を背景に高い増益が続き、ハリーケーン被害による保険金支払の影響が出た「金融」の増益率が回復するほか、「素材」「一般消費財・サービス」「資本財・サービス」など、景気敏感業種の増益率が高くなると予想されています(図表6)。

「情報技術」は増益率では目立ちませんが、売上の増加は市場平均の前年比5.7%増を大幅に上回る同10.4%増で、10業種中最も高く、18年も相場を牽引することが期待できそうです。

図表5:米企業業績は、15年、16年の停滞から脱して成長へ

  • 注:S&P500指数採用企業のEPSの推移です。
  • ※FactSet社の公表データをもとにSBI証券が作成

図表6:18年も景気敏感業種の増益率が高くなる見通し

  • 注:S&P500指数の業種別の予想EPS増加率で、1/5(金)時点です。
  • ※FactSet社の公表データをもとにSBI証券が作成
2

個別で注目できる銘柄は?

米国市場の主要企業であるS&P100指数の採用企業について、7-9月期決算から10-12月期決算にかけて、売上とEPSの増加率が高まると予想されている企業を抽出しました(図表7)。

{[10-12月期の予想売上高増加率] - [7-9月期の実績売上高増加率]}と{[10-12月期の予想EPS増加率] - [7-9月期の実績EPS増加率]}を計算して、両方とも2%以上プラスの企業をリストアップしています。さらに、年度の予想EPSに関する過去4週の修正が、マイナス1%以上との条件を加えました。

この中から、株価動向や予想EPSの修正動向などを考慮の上、以下の5銘柄を注目銘柄としてご紹介いたします。尚、スターバックスの業績モメンタムの変化は、7-9月期が決算期の区切りの関係で1週間少ないとの、テクニカルな要因が主因のため、取り上げていません。


フィリップ モリス インターナショナル(PM)
7-9月期まで3四半期連続でEPSが市場予想を下回って、業績的には低調が続きました。一方、売上のほぼ100%が海外のため(兄弟会社のアルトリアと担当市場を分けて誕生した会社です)、ドル安による売上・利益への押上げ効果が現れやすくなっています。今後の成長を担うと期待される加熱式たばこでは「iQOS」を擁し、日本を中心にアジアで先行して売上を伸ばし、市場シェアを拡大していることに注目できます。

ゼネラル モーターズ(GM)
7-9月期は大幅な減収減益ですが、欧州事業の売却とディーラーの過在庫を削減するための計画された減産が主因です。10-12月期は大幅減収が続くものの、EPSは増加が見込まれています。米国の自動車販売は17年に続き18年も低調と見込まれますが、これは十分に株式市場で織り込まれていると考えられます。一方、同社は、電気自動車、自動運転の分野でリーダーシップを取るとの意欲を見せており、中期的な成長の可能性に注目できるでしょう。

メドトロニック(MDT)
ペースメーカー、ステント、インシュリンポンプなどの医療用機器の大手です。8-10月期実績、11-1月期予想とも減収となっていますが、これは事業売却の影響を含み、比較可能事業ベースでは、7-9月期実績は3%の増収でした。18年4月は、比較可能事業ベースで4〜5%の増収、EPSは9〜10%増の成長を見込んでいます。前回の決算リリースでは、「複数の重要な新製品の投入で売上モメンタムは下半期にかけて強まる見通し」としています。

アマゾン ドットコム(AMZN)
米国の年末商戦は、雇用の増加や株価・住宅価格の上昇など良好な消費環境を受けて好調に推移し、また、リアルの店舗からネット通販へのシフトが継続したと見られることから、同社の10-12月期の売上は増加モメンタムが加速したと考えられ、注目できるでしょう。また、1/9(火)〜1/12(金)に開催の家電見本市CESでは、「スマートホーム」がメインのテーマとなる可能性が高く、同分野でスマートスピーカー「エコー」と人工知能の「アレクサ」を擁してトップを走る同社への注目が高まりやすいと考えられます。

シスコ システムズ(CSCO)
通信機器メーカーの世界大手で、主力はインターネット接続用のスイッチとルーターです。売上の基調は徐々に改善しており、売上成長率は5-7月期に前年同期比4%減、8-10月期に同2%減、11-1月期の会社ガイダンスが同1〜3%増と、9四半期ぶりのプラスに転じる見込みです。法人税減税によって設備投資を増やす米企業が増える可能性が高く、同社は恩恵を受けると期待されることも注目できる理由です。このような背景を受けて、株価は17年ぶりの高値に進んでいます。ハードウェアからソフトウェアに事業の重点を移す取り組みを行っていますが、今年はそれがさらに加速すると期待されています。

図表7:7-9月期から10-12月期にかけて業績モメンタムが強まる予想の企業

銘柄(コード)

売上高
増加率
(今回予想)

売上高
増加率
(前回実績)

EPS
増加率
(今回予想)

EPS
増加率
(前回実績)

売上高
増加率
変化
(%ポイント)

EPS
増加率
変化
(%ポイント)

目標株価乖離
(%)

予想PER
(倍)
(%)

フィリップ モリス インターナショナル(PM)

18.1

7.0

23.0

1.6

11.0

21.4

17.1

19.8

ゼネラル モーターズ(GM)

-16.7

-21.5

4.2

-23.3

4.7

27.5

12.2

7.1

メドトロニック(MDT)

-1.1

-4.0

4.5

-4.5

2.9

9.0

10.9

17.1

スターバックス(SBUX)

8.6

-0.2

11.0

-1.8

8.9

12.8

9.4

24.7

アマゾン ドットコム(AMZN)

36.6

33.7

19.1

0.0

2.9

19.1

9.3

74.8

バンク オブ ニューヨーク メロン(BK)

5.2

1.9

17.5

9.3

3.3

8.3

8.4

13.6

サザン(SO)

1.4

-1.0

92.1

-12.5

2.4

104.6

7.5

15.9

ウォルト ディズニー(DIS)

4.8

-2.8

3.5

-2.7

7.6

6.3

5.1

17.2

ネクステラ エナジー(NEE)

11.4

0.1

9.0

6.3

11.3

2.7

5.0

21.4

デューク エナジー(DUK)

8.4

-5.0

12.1

-5.4

13.4

17.4

4.3

17.4

クアルコム(QCOM)

-0.9

-3.5

-23.2

-28.1

2.5

4.9

2.1

17.8

シスコ システムズ(CSCO)

2.0

-1.8

3.9

0.0

3.7

3.9

2.0

15.7

アルトリア グループ(MO)

2.0

-1.4

18.2

9.8

3.3

8.5

1.2

19.9

  • 注:データは1/4(木)時点です。目標株価乖離率は、「アナリストの目標株価平均値」の「現在値」に対する乖離率-です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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