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2017-11-18 06:12:25

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米企業業績は7-9月期も好調、さらなる上値が期待できるのはコレ!?

2017/11/08
投資調査部 榮 聡

米国企業の7-9月期決算は、市場予想を上回る増収・増益となって引き続き好調です。業種では「エネルギー」「情報技術」「素材」が増益を牽引して、年初来の相場を牽引してきた「情報技術」は、やはり決算も良好と確認できました。注目銘柄は市場全体のPERが高めであるため、決算動向に加えてアナリストの目標株価との乖離も考慮して選んでいます。

図表1:7-9月期決算の注目銘柄

銘柄 株価(11/7) 52週高値 52週安値
アップル(AAPL) 174.81ドル 175.25ドル 104.08ドル
フェイスブック(FB) 180.25ドル 182.90ドル 113.55ドル
ダウデュポン(DWDP) 71.14ドル 73.85ドル 51.60ドル
キャタピラー(CAT) 138.81ドル 140.44ドル 82.97ドル
マイクロン テクノロジー(MU) 43.95ドル 45.33ドル 16.75ドル
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
1

米国の7-9月期決算は好調持続、業種では「情報技術」「素材」が良い

米国主要企業の7-9月期決算は、引き続き好調に推移しています。

S&P500指数採用企業で11/3(金)までに決算発表した407社の集計で、売上は前年同期比5.6%増、EPSは7.2%増、市場予想に対しても売上は0.9%、EPSは4.7%、それぞれ上回っています。

米国経済の堅調、世界同時景気回復に加え、年初来のドル安によって前年同期比では為替もプラスに効き始めています。一方、図表2の通り17年1-3月期、4-6月期と比べると売上・EPSとも伸び率は鈍化となっています。

しかし、17年1-3月期の高い伸びは16年1-3月期に落ち込んだ反動増という面があり、また、世界的に景況が改善し始めたのが16年7-9月期だったこと、さらに、17年7-9月期にはハリケーン被害による一時的押し下げもあったことから、業績の基調は好調持続と判断して良いでしょう。

ただ、決算発表に対する株式市場の反応は「渋い」傾向があるようです。FactSet社の集計によると、利益が予想を上回った企業について決算2日前から決算2日後の株価の動きを平均すると+0.3%で、過去5年平均の+1.2%を下回り、利益が予想を下回った企業の同期間の株価騰落平均は-3.6%で過去5年平均の-2.4%を上回る下落となっているようです。

米国株式市場は税制改革案への期待で市場全体の株価バリュエーションが上昇していることが影響しているとみられ、企業業績に対する株価の反応は従来よりも厳しめとなっている点には注意が必要でしょう。

業種別に17年7-9月期の増益を牽引しているのは、「エネルギー」「情報技術」「素材」などです。このうち、「情報技術」と「素材」は、市場予想に対するプラス乖離も大きく、特に注目できるでしょう(図表3)。

「情報技術」の7-9月期EPSは、前年同期比24.8%増、事前予想比11.8%増と好調で、相場上昇の牽引にはファンダメンタルズの根拠があると確認できます。サブセクターで増益を牽引しているのは、前年同期比48%増の「半導体・同製造装置」で、「ソフトウェア・サービス」が同22%増、「テクノロジー・ハードおよび機器」が同21%増と好調です。

一方、「金融」が前年同期比9.0%の減益に落ち込んでいるのは、ハリケーン被害やメキシコの地震に伴う保険金の支払いで前年同期比63%減となったサブセクターの「保険」が足を引っ張っており、一時的と考えて良いでしょう。サブセクターの「銀行」については、同7%の増益と堅調です。

図表2:7-9月期決算は順調(S&P500指数採用企業)

  • 注:17年3Q(7-9月期)は11/3(金)までに発表を終えた407社の集計結果です。17年4Q(10-12月期)以降はBloomberg集計によるコンセンサス予想です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

図表3:利益拡大を牽引する「エネルギー」「情報技術」「素材」

  • 注:S&P500指数の業種指数のEPS動向です。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

業績好調かつ上値の期待が大きい銘柄をリストアップ

米国株式は法人税減税を含む税制改革への期待を背景に、9月上旬から11/3(金)に終わる週まで8週連続で上昇、株価バリュエーションは高水準となっています。

S&P500指数採用企業の18年12月期の予想EPSは146.79ポイントで、11/6(月)終値2,591.13ポイントに対する予想PERは17.6倍に達しています。一方、トランプ政権の「税制改革案」が実現すると18年12月期のEPSは7〜10%程度上方修正となる可能性があり、仮に7%とした場合の予想EPSは157.07ポイントで、これに対する予想PERは16.5倍です。

16.5倍ならまだ上値余地がありそうですが、同税改革は議会での審議中で実現にはリスクが残っているため、やはり株価のバリュエーションが高い水準にあるとの警戒は否めないでしょう。

そこで前回4-6月期決算を踏まえたスクリーニングと同様に、7-9月期決算の動向に加えて、アナリストの目標株価との乖離率を考慮して注目銘柄を探りました。11/3(金)までに決算発表を行ったS&P500指数採用企業の407社について、以下の条件でスクリーニングを行いました。

【スクリーニング条件】
・7-9月期業績が増収・増益で、売上の予想乖離率が+1%以上、EPSの予想乖離率が+5%以上
・アナリストの目標株価と現値の乖離率が+10%以上
・アナリストの目標株価が過去4週間に下方修正されていない
・時価総額300億ドル以上

図表4に抽出された銘柄から、株価動向なども考慮して、注目銘柄として5銘柄をご紹介いたします。新型iPhoneに関する様々な懸念を7-9月期決算の発表で払拭したアップル(AAPL)、セキュリティ強化で収益性への影響が見込まれるものの、PERに割安感があるフェイスブック(FB)、8月末に経営統合を完了して、今後3社に分社することでバリューを引き出そうとしているダウデュポン(DWDP)、世界的な景気回復を受けて業績の上振れが続くキャタピラー(CAT)、18年の半導体メモリー市場も大崩れはないだろうとの見通しを表明して注目されるマイクロンテクノロジー(MU)を選んでご紹介いたします。

図表4:7-9月期の決算好調かつ目標株価との乖離が大きい銘柄

コード

銘柄

株価
(11/3)
(ドル)

予想
PER
(倍)

7-9月期
売上高
増加率

7-9月期
EPS
増加率

7-9月期
売上高
乖離率

7-9月期
EPS
乖離率

目標株価
(ドル)

目標株価
乖離率
(%)

VRTX

バーテックス・ファーマシューティカルズ

149.97

79.6

33.4 %

231.3 %

6.3%

48.2%

183.32

22.2

MU

マイクロン・テクノロジー

43.71

5.7

90.8 %

黒字転換

2.9%

9.8%

51.81

18.5

FB

フェイスブック

178.92

25.4

47.3 %

93.9 %

4.9%

24.3%

207.46

15.9

ATVI

アクティビジョン・ブリザード

63.20

28.6

16.7 %

15.4 %

9.3%

21.2%

71.68

13.4

GOOGL

アルファベット

1,049.99

24.8

21.9 %

32.1 %

1.4%

14.7%

1,181.62

12.5

AMZN

アマゾン・ドット・コム

1,111.60

95.5

33.7 %

0.0 %

3.7%

1291.6%

1,249.23

12.4

DWDP

ダウデュポン

71.16

20.7

7.6 %

30.1 %

1.7%

25.6%

79.71

12.0

BIIB

バイオジェン

314.14

14.3

4.1 %

21.6 %

1.0%

10.1%

350.43

11.6

AAPL

アップル

172.50

15.1

12.2 %

24.0 %

3.7%

10.7%

191.97

11.3

SPGI

S&Pグローバル

158.69

24.0

5.1 %

19.6 %

4.1%

11.4%

176.57

11.3

CAT

キャタピラー

136.63

21.8

24.6 %

129.4 %

6.3%

56.4%

150.65

10.3

V

ビザ

111.36

27.3

13.9 %

15.4 %

4.9%

6.3%

122.57

10.1

  • 注:「目標株価」はBloombergが集計するアナリストの目標株価平均値です。「目標株価乖離率」は、「目標株価」÷「株価(11/3)」を計算しています。
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成
2

7-9月期決算の注目企業

銘柄名

株価(11/6)

174.25ドル

予想PER(倍)
18年9月期

15.3

ポイント

  • iPhone、iPad、Macを販売するIT機器大手です。9/22(金)に投入されたiPhone8の販売が低調と報道され、また、11/3(金)に発売された「iPhoneX(テン)」は人気ながら生産が遅れているとの懸念が指摘されていましたが、11/2(木)に発表された決算では、7-9月期実績、10-12月期ガイダンスとも市場予想を上回って堅調が確認されたため、株価には上昇余地がありそうです。
  • 7-9月期のiPhone販売は市場予想並であったものの、iPad、Mac、サービスがシェアアップなどで4-6月期から売上増加率が加速、低迷していた中国圏の売上が増加に転じています。10-12月期の売上ガイダンスも840〜870億ドル(前年同期比7〜11%増相当)と、市場予想の842億ドルを上回りました。前年度の10-12月期は14週、今年度は13週のため、実質的な前年同期比の伸びは7〜11%増よりも高く、7-9月期の同12%増を上回る可能性もあるとみられます。
  • 消費者向けにハードウェアを販売する企業のPERは市場平均よりも低くなる傾向があり、同社もその例にもれません。しかし、同社の場合はiTunes、アップルミュージックなどサービス売上の比率が徐々に高まりつつあるため、妥当PERが中期的に上昇する可能性があります。

銘柄名

株価(11/6)

180.17ドル

予想PER(倍)
18年12月期

24.8

ポイント

  • 「フェイスブック」「インスタグラム」などを擁する世界最大のオンラインコミュニティ企業です。昨年末より会社が17年12月期の売上成長は鈍化すると警告していたこと、また、直近の決算発表でセキュリティ強化に投資するため今後収益性に影響が出てくるとしたため、業績動向の株価への織り込みは控え目になっているとみられます。売上が前年同期比で40%以上伸びている会社にしては、20倍台半ばのPERは割安感があると言えるのではないでしょうか。
  • 7-9月期業績は売上が前年同期比47%増、EPSが94%増と、非常に好調でした。広告の平均価格は前年同期比35%増、広告の閲覧数は同10%増と、広告メディアとしての価値が認められたことによる単価の上昇が売上を牽引しています。月間アクティブユーザー数は20.7億人で前年同期比16%増、デイリーアクティブユーザー数は13.7億人で前年同期比16%増、当たり平均収入は5.07ドルで前年同期比26%増と順調な拡大でした。
  • セキュリティ強化の収益へのインパクトが明らかになるにつれ、リスク要因の消化から株価は上昇していく可能性がありそうです。アナリストの目標株価平均は現値から16%上の207.5ドルです。

銘柄名

株価(11/6)

70.24ドル

予想PER(倍)
18年12月期

17.0

ポイント

  • ダウとデュポンが8/31に合併してできた化学大手で、両社の事業を「農業」「素材科学」「特殊産業品」にまとめた上で分社して、バリューを引き出すとの戦略をもっています。11/2(木)に発表された7-9月期決算(期初に合併が完了していたと想定した試算ベース)は、景気回復に伴い販売数量が前年同期比4%増で売上が前年同期比8%増、調整後EPSが同10%増で、市場予想も上回って好調でした。
  • 分野別には、「パフォーマンスマテリアル&コーティング」「インダストリアルインターミディエーツ&インフラストラクチャー」「エレクトロニクス&イメージング」「セイフティ&コンストラクション」などが増収増益の一方、「アグリカルチャー」が減収で赤字拡大、「パッケージング&スペシャルティプラスチック」は増収ながら、原材料費の増加で減益となっています。10-12月期については、売上が前年同期比7%増、EBITDA(利払い、税金、償却前利益)が同11〜13%増と想定されています。「アグリカルチャー」では、新製品の投入によって売上は約10%の増収に転じると見込んでいます。
  • 世界的な景気回復の恩恵を受けられる企業として注目できるでしょう。アナリストの目標株価平均は現値を12%上回る79.7ドルです。

銘柄名

株価(11/6)

137.71ドル

予想PER(倍)
18年12月期

17.7

ポイント

  • 建設機械、鉱業機械の世界的大手メーカーです。世界同時景気回復の恩恵をフルに受けていると考えられ、業績見通しの上方修正が続く可能性に注目できるでしょう。18年12月期のコンセンサス予想EPSは、17年初の4.2ドルから、1-3月期決算後に5.1ドル、4-6月期決算後に6.5ドル、7-9月期決算後に7.8ドルへと上方修正が続いています。
  • 7-9月期のセグメント売上は、建機が前年同期比37%増、鉱山機械が同36%増、エネルギー・運輸が同12%増と全部門が好調です。さらに、地域別でも、北米が同27%増、南米が同24%増、欧州・アフリカ・中東が同22%、アジア太平洋が同31%増とすべての地域が揃って2割以上の増加となっています。全部門別、全地域別が大幅な増収であることから、業績伸長への信頼感が高いと言えるでしょう。
  • 18年12月期の予想EPSは7.77ドル、アナリストの目標株価平均は149.45ドルです。

銘柄名

株価(11/6)

43.25ドル

予想PER(倍)
18年12月期

5.6

ポイント

  • 半導体メモリーの世界的大手で、17年8月期の売上構成比は、DRAM(電源を切ると記憶内容が消えるメモリー)が64%、NANDフラッシュ(電源を切っても記憶内容が消えないメモリー)が33%、その他3%です。
  • 元々シクリカル性が強い半導体業界の中でも、特にその傾向が強いのが半導体メモリーの分野で、比較的リスクの高い投資になります。しかし、そのリスクの高さが考慮されてPERは今期予想ベースで5.6倍、減益が見込まれている19年8月期ベースでも6.3倍までしか買われていません。一方、会社は「18年(暦年)のDRAMのビット成長はクラウドが牽引して約20%伸び、需給はバランスして健全な市場となる、NANDのビット成長は約50%に近づいて、現在満たされていない需要が満たされる。」と堅調な市場環境を見込んでいます。半導体市場が通常のサイクルを超えて成長する「スーパーサイクル」に入った場合に、最も株価へのインパクトが大きい銘柄の一つと考えられます。
  • 6-8月期決算は市場予想を上回る増収増益、9-11月期ガイダンスも、売上が市場予想の60.6億ドルに対して61-65億ドル、調整後EPSは1.85ドルの予想に対して2.09-2.23ドルと大幅に上回りました。アナリストの目標株価平均は、現値から18%上の51.8ドルとなっています。
  • ※注目銘柄(5銘柄)の株価週足チャートは、当社のチャートツールを用いて作成(2017/11/06時点)。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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