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株価下落でチャンス到来!?事業環境磐石の米小売業界

2015/9/30

日独株価指数が8月安値を割り込んだのに続いて、米国株も底割れとなるのでしょうか?S&P500指数の予想PERは、16年の予想EPSに対して14.5倍の計算で、現在の業績予想が維持されるならバリュエーションでは割安感の強い水準まで調整していると言えそうです。しかし、足元の市場センチメントは非常に弱く、一旦8/25安値を割り込む可能性もありそうです。そのような状況で優先的に押し目を買う候補として、堅調な国内消費動向を背景に業績好調が見込まれる米小売企業に注目できるでしょう。当社の「米国株スクリーナー」で優良かつ成長している小売企業を抽出した後、以下の5銘柄をピックアップしてご紹介しています。

銘柄 株価(9/28) 52週高値 52週安値
ホームデポ(HD) 114.10ドル 123.80ドル 86.35ドル
ダラー ジェネラル(DG) 70.46ドル 81.42ドル 57.09ドル
ロス ストアーズ(ROST) 47.49ドル 56.68ドル 37.36ドル
オライリー オートモーティブ(ORLY) 245.88ドル 258.15ドル 146.22ドル
アルタ サロン コスメ&フレグランス(ULTA) 164.36ドル 176.77ドル 106.87ドル
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株価下落でチャンス到来!?

米国株市場の不安定な動きが続いています。17日(木)FOMC(米連邦公開市場委員会)での政策金利据え置きは世界経済への懸念をクローズアップする結果となり相場は下落に転じました。中国経済の減速に加え、医薬品・自動車業界と相次いでネガティブ材料が重なったこともあり、米市場は8/25に付けた直近安値に近づいています(図表1)。

特に28日(月)の下落はS&P500指数で2.6%と大きく、これまで相対的に堅調に推移していた銘柄群にも下げが波及したことから、市場全体のバリュエーション調整に対する懸念が強まったと見られます。

株価バリュエーションを確認すると、9/29のS&P500指数1,884.09は、15年予想EPS118ポイントに対して16.0倍まで低下しています。ただ、図表2の通り過去の推移と比べると必ずしも“低い”水準とは言えません。しかし、16年の予想EPS130ポイントに対しては、14.5倍にあたります。現在予想されている業績回復が実現するなら、株価はかなり割安感の強い水準まで調整していると言えそうです。

ただし、足元の市場センチメントは非常に弱く、一旦相場が下振れる可能性もありそうです。株式市場は引き続き中国を中心とした海外経済の減速を警戒していることから、米国外の売上が大きい企業については、株価が下落してもなかなか手を出しにくい状況となりそうです。

一方、米国の消費は足元で堅調であり、また、海外経済の鈍化も比較的波及しにくいと見られます。そこで今回は、ここから市場全体が下げた場合に投資チャンスになると考えられる、米小売企業についての投資を検討してみます。

図表1:S&P500指数も底割れ?

  • ※当社WEBサイトを通じて、SBI証券が作成

図表2:予想PERのさらなる低下はあるか?

  • ※ブルームバーグデータをもとにSBI証券が作成

図表3:EPSは15年1-3月期を底に回復が見込まれている(白抜きは予想)

  • 注:15年3Q以降の予想はブルームバーグ集計によるコンセンサス予想です。
  • ※ブルームバーグデータをもとにSBI証券が作成
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米小売業界の事業環境は良好!!

足元の米小売売上は図表4の通り、前年比4%増前後で安定した動きとなっています。これはちょうど個人所得の伸びに沿った形であるため、十分持続可能な水準だと思われます。

今後についても、雇用環境の改善が続いているため堅調が見込めるでしょう。失業率は8月雇用統計で完全雇用に近い5.1%まで低下しました。大手量販店やファーストフード業界での最低賃金引き上げや米自動車産業で賃上げの動き(9/29日経新聞報道)が出るなど、米労働者の所得環境は改善が続きそうです。

資産効果については、8月末以降の株価下落が消費にマイナスに作用すると見込まれますが、もみ合い水準からの下落率はいまのところ10%程度にとどまっています。一方で、住宅価格は年率4〜5%程度で上昇が続いているため、株価の下落による影響はある程度カバーされると考えられます。

さらに、現在株式市場で懸念されている海外経済減速の影響ですが、米国のGDPの約7割が個人消費からなる経済構造のため、海外景気の影響を受けにくいと言えるでしょう。

図表4:個人所得と小売売上の推移

  • 注:小売売上は自動車とガソリンを除いたものです。
  • ※ブルームバーグデータをもとにSBI証券が作成

図表5:米国の株価と住宅価格の推移

  • ※ブルームバーグのデータをもとにSBI証券が作成
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優良かつ成長している米小売企業はコレ!?

(2)でご説明した通り米小売業界の事業環境は良好と考えられ、また、年末商戦に向けて小売業界が注目を集めやすい季節でもあります。海外経済への懸念で市場が一段安となる場合には、投資のチャンスになるのではないでしょうか。

そこで、当社WEBサイトの「米国株スクリーナー」を使って優良かつ成長している小売企業を抽出するために、以下の条件でスクリーニングを行いました。

【スクリーニングの条件】
・小売業種に属する当社取扱い銘柄(59銘柄)
・売上成長率が前期実績・今期予想とも5%以上
・EPSの長期成長率が10%以上
・実績ROE(自己資本利益率)が15%以上
・時価総額100億ドル以上

抽出された9銘柄から、2銘柄ずつ抽出されたホームセンター、ディスカウントストア、アパレルディスカウンターの各業態からトップ企業を1銘柄ずつピックアップしました。また、業界の売上好調が続いている自動車用品販売のオライリー オートモーティブ、個別要因で高成長を続けているアルタ サロン コスメ & フレグランスを選んでいます。

図表6:小売企業のスクリーニング結果

  • ※当社WEBサイトのデータをもとにSBI証券が作成
5

注目銘柄のポイント

銘柄名 株価
(9/28)
114.10ドル 予想PER
(倍)
21.8
ポイント
  • ホームセンター業界の最大手です。米国の住宅建設市場の回復から恩恵を受けており、来年に向けても堅調な業績が続くと見込まれます。
  • 8/18発表の15年5-7月期決算は、売上が前年同期比4%増、営業利益が同6%増、EPSが同14%増と堅調で、ほぼ市場予想と一致しました。15年のガイダンスは、売上・既存店売上の伸び率とも引き上げられ、EPSは5.31〜5.36ドルへ約2%上方修正されました。
  • 株価はこのところもみ合いが続いていますが、住宅市場の回復が継続することで、上抜けていくことが期待できるでしょう。
銘柄名 株価
(9/28)
70.46ドル 予想PER
(倍)
18.0
ポイント
  • 米国のディスカウントストアです。住宅街で小規模店舗を展開、消費頻度の高い日用品やパッケージ食品を中心に販売します。43州で12,000店以上を展開する業界最大手です。
  • 顧客は相対的に所得が低い層が中心で、ガソリン価格低下や雇用環境の改善を背景とした賃上げによる恩恵は、小売業界の中でも大きいと期待されます。15年5-7月期の売上は前年同期比8%増、既存店売上が同3.3%増と堅調です。
  • 株価は8月末以降市場指数並みに下落していますが、業界や同社個別に目立ったマイナス材料はなく、戻りが期待できると見られます。
銘柄名 株価
(9/28)
47.49ドル 予想PER
(倍)
20.0
ポイント
  • アパレルのディスカウントチェーンで米国最大手です。同業でリストアップされているTJXは欧州へも展開していますが、同社売上はほとんどが米国です。
  • 既存店売上の伸びについて、8-10月期は前年同期比1-2%増、11-1月期は同0-1%と5-7月期実績の同4%増から鈍化するとの見通しが発表されて株価が下落しました。年度後半は前年比較が厳しくなることのほか、同社がマクロ環境を慎重に見ていることも影響しているようです。
  • 同社の中期的な成長見通しについて大きな変化はないことから、株価も今後徐々に回復していくことが期待されます。
銘柄名 株価
(9/28)
245.88ドル 予想PER
(倍)
28.8
ポイント
  • 自動車用品の販売会社でオートゾーン(AZO)と並ぶ米国最大手で、米国内に4,400店超を展開しています。日本のオートバックスにあたる業態です。
  • リーマンショック後に米国の平均車歴が伸びたことや、自動車の複雑化(例えば、各種安全装置やダイレクトイグニッション方式の増加など)、ガソリン価格低下による走行距離の伸びなどが業界の好調につながっているようです。さらに、同社は従業員に対するインセンティブ制度が奏功している模様で、業界内のシェアを拡大しています。
  • 4-6月期決算は、売上が前年同期比10%増、既存店売上が同7.2%増、営業利益が同15%増と好調です。株価は長期的に安定した上昇が続いています。
銘柄名 株価
(9/28)
164.36ドル 予想PER
(倍)
35.8
ポイント
  • ビューティケア製品販売店をチェーン展開している会社です。ロードサイドの独立店舗で、マス向けの美容商品(ドラッグストアで扱っているようなもの)、高級な美容商品(百貨店で扱っているようなもの)、美容サロンのサービスをワンストップショップできる便利さが受けて拡大しています。1万平米の広い店舗で2万品目を超える豊富な品揃えができることも強みとなっているようです。
  • 15年4-6月期は、売上高が前年同期比19%増、純利益が同22%増、既存店売上は同10.1%増(7.0%ポイントが客数増、3.1%ポイントが客単価増)と好調です。通期の既存店売上伸び率のガイダンスを7-9%から8-10%へ引き上げています。
  • 株価は8月末の相場急落時に一時大きく下げましたが、その後は戻しています。同社の成長性を評価して保有したい投資家が多いことを物語っていると見られます。

注目銘柄(5銘柄)の株価週足チャートは、当社のチャートツールを用いて作成(2015/9/28時点)

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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