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2019-09-18 20:29:44

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ギリシャで下落はチャンス!? グローバル企業の押し目買いを検討

2015/7/8

今回は、米国のグローバル企業の押し目買いについて検討してみました。昨年夏からの大幅なドル高と新興国の成長鈍化で、グローバルに展開する米企業の業績には下押し圧力がかかってきました。しかし、そのようなマクロ面の向かい風は年後半から来年に向けて緩和する見通しです。そうした局面で見直される可能性がある銘柄として、以下の5銘柄をピックアップしました。特にスリーエム、ジョンソン&ジョンソンに注目できると見ています。

銘柄

株価(7/2)

52週高値

52週安値

155.38ドル

170.50ドル

130.60ドル

98.44ドル

109.49ドル

95.10ドル

39.49ドル

45.00ドル

39.06ドル

79.93ドル

93.89ドル

77.10ドル

84.38ドル

111.46ドル

78.19ドル

  • 「銘柄選定の根拠(基準や前提)」
  • 海外売上比率が5割超のNYダウ採用銘柄で、15年上半期に株価が下落した銘柄群から、株価が下落した要因などを勘案して5銘柄を選んでいます。
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  グローバル企業の株価の推移

海外売上高比率の高いグローバル企業について、株価がどう動いてきたのかを確認してみましょう。図表1は、NYダウ構成銘柄を海外売上5割以上のグループと同5割以下のグループに分けて年初来の株価騰落率を調べたものです。

グループ平均を比べると、5割以上が1.5%下落、5割以下が0.7%下落と、さほど大きな差は見られませんでした(NYダウ全体では1.1%下落でした)。海外事業の構成比がパフォーマンスを決める決定的要因ではなかったようです。海外売上5割以上でも、iPhoneが好調のアップル、シューズ販売が好調のナイキなど、個別に好材料があるものは2桁の上昇率となりました。

しかし、赤でハイライトした、5割以上のグループで株価が下落したものの中には、個別で特に悪い話が出たわけではなく、主にドル高と新興国の減速というマクロ面の要因で株価が下がったものが含まれると考えられます。こうした銘柄について、押し目買いが適当かどうか検討してみます。

(2)では、マクロ要因の今後の影響について、(3)では、株価下落が個別要因でなかったかどうかを検討します。

図表1: ダウ銘柄の上半期騰落率(14/12/31〜15/6/30)

  • ※ブルームバーグのデータをもとにSBI証券が作成
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  マクロ環境の最悪期は脱出へ

まず、グローバル企業の業績を下押ししたドル高と新興国の成長鈍化について、今後の見通しを検討してみます。

図表2は、ドル指数の前年同期比上昇率の推移を示しています。上昇率が高いほど、米国外の売上・利益を目減りさせます。15年の1-3月期、4-6月期の上昇率が高く、業績に対するマイナスのインパクトが大きいことがわかります。

今後について、「6月末の水準95.49」と「3/13の高値100.33」でそれぞれ推移した場合、前年同期比の上昇率がどのようになるかを試算しています。6月末の水準ですと、上昇率はピークアウトして、3Q、4Qの業績へのインパクトは低下していくと試算できます。100.33の高値水準で推移するとした場合は、3Qが上昇率のピークになりますが、その後はインパクトが低下します。総じて、ドル高の影響は小さくなっていくと言えそうです。

一方、新興国については、図表3の通りです。これは、OECD(経済協力開発機構)が2015/6/3に発表した主要新興国の成長率見通しをグラフ化したものです。

ブラジル、ロシアは13年から14年、15年と減速が続きましたが、16年には改善が見込まれています。インドは成長率の水準が高くかつ堅調です。中国の成長率は低下が続く見通しですが、低下が加速するというわけではありません。全体として新興国経済の影響は、来年に向けて改善すると見込まれます。

以上のことから、米国のグローバル企業の業績を下押してきた2つのマクロ要因は、15年中にネガティブインパクトのピークをつけて、15年の後半から16年に向けては改善の方向と見込まれます。

図表2: ドル指数の前年同期比上昇率

  • ※ブルームバーグのデータをもとにSBI証券が作成

図表3: 主要新興国のGDP成長率見通し(OECD)

  • ※OECD(経済協力開発機構)のデータをもとにSBI証券が作成
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  株価下落の要因と投資指標を検討

今回はマクロ要因の改善で株価が戻る銘柄を探っていますので、(1)で取り上げた銘柄群のうち、株価下落の主因が個別材料と見られるインテルとE.I デュポンは選択から外します。

インテルの株価下落は、パソコンの売れ行きが年初の想定を下回ったことの影響が大きいと思われます。マクロ環境よりもウィンドウズの製品サイクルが強く影響していると思われます。

また、E.I デュポンは、とうもろこしの作付減少や南米での農薬需要減少、最近では高機能化学部門の切り離しを材料に株価が動いているようです。

残りの5銘柄については、株価の下落はドル高と新興国市場の減速の影響が主因である可能性が高いと見られます。

次に、図表4で投資指標について確認してみます。今回注目したいのは、PERの変化率です。足もとの業況が悪化したことを反映して、PERの水準が調整していることが理想的です。今後マクロ環境が改善してくる場合には、PERの水準が回復して、それが株価の上昇に繋がると考えられるからです。

尚、選択した5銘柄のうちキャタピラーを除く4銘柄は、S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。同指数はS&P500指数の構成銘柄のうち、25年以上増配を続けてきた52銘柄からなります。さらに、NYダウに採用されていますので、米国を代表する優良企業群と言えるでしょう。

図表4: 検討銘柄の投資指標

コード

銘柄名

現在値
(7/2)

PER
(株価収益率)
(予)(倍)

PER
(株価収益率)
変化率(%)
- 前年度比

売上高成長率
(予)(%)

長期成長率
(予)(%)

ROE
(自己資本
利益率)(%)

MMM

155.4

19.7

-5.3

-2.1

9.2

32.4

JNJ

98.4

16.7

-5.8

-5.2

5.0

22.7

KO

39.5

20.2

-6.4

-2.5

4.8

22.4

CAT

84.4

18.1

-8.3

-10.6

15.0

19.7

DD

60.0

16.5

-12.5

-6.7

11.2

24.8

PG

79.9

21.6

1.4

-8.1

6.7

16.8

INTC

30.6

14.0

-16.8

-1.1

8.3

20.5

  • 注:長期成長率は1株当り利益の成長率です。
  • 当社「米国株スクリーナー」のデータから作成
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  注目銘柄のポイント

銘柄名 業種 資本財
ポイント
  • 粘着剤、フィルム、不織布など45を超えるコア技術を様々な産業分野に適用していくことでユニークな差別化された製品を生み出す独特の事業モデルをもつ会社です。5万5000種の製品を販売します。代表的な製品は、粘着テープ、ポストイット類、空気フィルター、各種フィルム、自動車の塗装修理用具、道路標識、静脈注射カバーなどです。14年12月期の海外売上比率は63%です。
  • 15年1-3月期決算は、売上高が前年同期比3%減、営業利益は同1%増に止まりました。ドル高の影響を考慮して、15年12月期のEPSガイダンスは8.0〜8.30ドルから7.80〜8.10ドルへ引き下げられました。1-3月期の為替の影響を除いた売上は前年同期比3%増(数量が同2%増、価格が同1%増)でした。世界景気の低調を受けて従来より低いものの(14年12月期は前年比5%増でした)、健全な成長を遂げていると言えそうです。
  • 15年4-6月期決算発表は7/23の予定です。
  • S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。
銘柄名 業種 医薬品
ポイント
  • 世界最大のトータルヘルスケア企業で、14年12月期の売上構成比は、医薬品43%、医療機器・診断37%、消費者向け製品20%です。消費者向けでは、バンドエイド、リステリン、リーチ、タイレノール、ニコレット、アキュビューなどのブランドが有名です。14年12月期の海外売上比率は53%です。
  • 15年1-3月期の売上は前年同期比4%減でしたが、為替による目減りの影響を除くと同3%増でした。さらに、事業売却等の影響を除いた売上は同6%増で、うち米国が同9%増、海外が同3%増と実体は好調と言えるものでした。米国売上は糖尿病や癌治療薬など医薬品の好調が牽引しています。マクロの向かい風が弱まると、その成長に注目が集まりそうです。
  • 15年4-6月期決算発表は7/14の予定です。
  • S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。
銘柄名 業種 飲料
ポイント
  • 世界的な清涼飲料水メーカーです。世界200カ国以上の国で3500種類以上の製品を製造・販売します。販売数量の75%近くを炭酸飲料が占めます。米国内の非炭酸ではMinute Maid、Powerateなどのブランドがあります。14年12月期の海外売上比率は71%です。
  • 15年1-3月期の売上高の前年同期比伸び率は、前四半期の-2%から+1%へ改善しました。為替による目減りのインパクトは、前四半期の-4%ポイントから-6%ポイントへ拡大しましたが、数量と価格およびミックスの改善がこれを上回りました。ただし、この改善にはカレンダー要因がプラスに効いた北米の好調が含まれ、実質的にどの程度改善したのか不明でした。4-6月期決算で、再度改善のトレンドが出るか、注目されます。
  • 15年4-6月期決算発表は7/22の予定です。
  • S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。
銘柄名 業種 家庭用品・パーソナル用品
ポイント
  • 世界最大の日用品メーカーです。主力の洗剤類は、アリエール、ダッシュ、ファブリーズ、ヘアケア・化粧品ではパンテーン、ウェラ、SK-II、マックスファクター、ベビー用品ではパンパース、その他髭剃りのジレット、ブラウンなどがあります。14年6月期の海外売上比率は65%です。
  • 15年1-3月期は売上が前年同期比8%減、営業利益が同5%減でした。売上に対する為替のインパクトが-8%ポイント、事業売却が-1%ポイントあり、これらを除いたオーガニックな売上成長率は+1%でした。経営陣は、「過去にはドル高の影響を和らげるために、通貨下落分の半分から3分の2を価格変更によって補ってきたが、現在は競合のためこれまでのような埋め合わせができない」としており、ここで取り上げた他社と比べても特に為替の影響が大きくなっています。
  • 15年4-6月期決算発表は7/30の予定です。
  • S&P500配当貴族指数の構成銘柄です。
銘柄名 業種 資本財
ポイント
  • 世界最大の建設機械・エンジンメーカーです。180以上の国・地域に販売網を有し、油圧ショベル、ブルドーザー、ホイールローダー、ダンプトラックなどを建設会社・建機レンタル会社などに販売します。14年12月期の北米を除く売上比率は56%です。
  • 15年1-3月期の決算は、売上が前年比4.2%減で、うち2.6%ポイントがドル高の影響、2.2%ポイントが数量減でした。地域別には、売上の5割弱を占める北米が前年同期比9%増と好調なので、為替のインパクトが小さくなって海外景気が戻ってくる場合には、売上の伸びはプラスへ回復してきそうです。資源産業向けの比率は、売上で15%、営業利益で6%まで落ちており、資源価格が回復しなくても会社全体の業績は回復する可能性があります。1-3月期の営業利益は、前年同期のリストラ費用の反動や値上げの効果で前年同期比9%増となっていました。
  • 15年4-6月期決算発表は7/23の予定です。

※株価日足チャートは、2015/7/2時点のものです。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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