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決算速報(現地2/27寄り前発表)
●決算発表当日の終値:40.45ドル(-1.70%)
●通期調整後売上高:258.3億ポンド(予想256.2億ポンド)〇市場予想を上回った
●通期調整後営業利益:111.3億ポンド(予想111.2億ポンド)〇市場予想を上回った
業績は概ね市場予想通りとなり、決算発表当日は-1.70%と株価は下落したものの、当日NYダウ指数が-4.42%と1,000ドル以上も下落していることを考えると、決算内容は悪くなかったとも言えそうです。
決算発表当日を含む、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2月27日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●増配を発表し、年間の配当はこれまでの203ペンスから210.4ペンスへと増加します。
●2020年通期について、為替の影響を除いたベースで調整後売上高が3〜5%増加する見通しとしています。
●2020年通期について、現在の為替水準をベースに考えると、調整後EPSに4%程度の悪影響がでる見通しであるとしています。
経営陣の主なコメント
●リストラは概ね完了した。
●ベイパー製品(電子たばこ)市場は未だ軟調となっている。
●新型コロナウイルスにより免税店などが悪影響を受ける。
●日本の加熱式たばこ市場の成長は減速しているようだ。
決算を受けたマーケットの反応
NYダウ指数が1,000ドル以上も下落するなかで-1.70%の下落でとどまっていることや、決算発表直後はロンドン市場で上昇していたことなどから、実質的には良い決算が発表されたと考えても良いのかもしれません。
もっとも、一部アナリストから配当成長率がやや物足りないとの声もあり、ベイパー製品(電子たばこ)市場なども引き続きやや軟調なようですので、強気になれるほど良好なものでもないのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:53.87ドル(2/27時点)