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ボラティリティの季節変動を狙う!

2016/10/24

eワラントの価格変動要因として一番影響が大きいのは対象原資産の変動ですが、ボラティリティの変動もeワラントの価格に影響を及ぼします。ボラティリティとは、対象原資産の価格が今後、どのくらい変動するかを示す予想変動率のことです。価格変動要因のうちボラティリティだけが上昇するとコール型とプット型のeワラント価格は上昇し、ボラティリティのみが下落するとコール型とプット型のeワラントの価格は下落します。

ボラティリティは一定ではなく、eワラント購入後にボラティリティが大きく拡大する相場局面が発生すれば、ボラティリティの上昇による価格上昇も期待することができます。過去の値動きをみるとボラティリティは時期によって変動する傾向が見られ、この特徴を捉えることで収益獲得の可能性を高めることができるかもしれません。

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eワラントとは?

そもそもワラントってなに?3,000円程の少額から始められる「eワラントの魅力」をご紹介いたします。

ボラティリティの影響

一般に、eワラント購入後に対象原資産の価格変動が大きくなり、対象原資産のボラティリティが上昇すると、多くの金額を受取ることができる可能性が高まるので、結果的に eワラントの価格も上昇します。逆に、eワラントの購入後に対象原資産の価格変動が小さくなり、対象原資産のボラティリティが低下すると、多くの金額を受取ることができる可能性は低くなるので、結果的にeワラントの価格も下落します。

対象原資産の変動の影響はコール型なのかプット型なのかで異なりますが、ボラティリティが上昇した場合は、コール型にもプット型にもプラスの影響となります。オプションの買いや、オプションを証券化したeワラントのコール型やプット型の買いというのは、ボラティリティを買うということにもなりますので、相場の方向性に加えてボラティリティの動向にも注目してみましょう。

表1:eワラント価格への一般的な影響

 

対象原資産の上昇

対象原資産の下落

ボラティティの上昇

ボラティリティの低下

コール型

プット型

※上記以外の条件に変化がなかったという前提です。

ボラティリティの季節変動

eワラントの価格算出に用いられるボラティリティは将来の予想変動率であり、過去に実現した変動率ではありません。過去に実現した変動率をヒストリカル・ボラティリティということがあります。ヒストリカル・ボラティリティは標準偏差という統計値を計算することで得ることができますので、今後のボラティリティの動向を予想するのにヒストリカル・ボラティリティを観察することが役に立つと思われます。

図1は2009年1月から2016年10月(2016年10月は17日までのデータ)の期間で計測した月ごとのヒストリカル・ボラティリティです。日経平均株価と東証33業種のうちヒストリカル・ボラティリティが高かった業種をピックアップして表示しています。俯瞰すると年始から3月くらいまではヒストリカル・ボラティリティは高かった傾向があり、年末にかけて低下していく傾向がありました。また7月は夏季休暇のためか、12月はクリスマス休暇や年末休暇のためか、これらの月のヒストリカル・ボラティリティは低下する傾向がありました。

図1:月ごとのヒストリカル・ボラティリティ(2009年1月〜2016年10月)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

これから年末にかけての投資を考えるにあたり、ボラティリティが上昇する業種があればeワラント投資の好機かもしれません。東証33業種の中でも証券・商品先物取引業は、11月にヒストリカル・ボラティリティが目立って上昇していた業種です。図2は証券・商品先物取引業と日経平均株価のヒストリカル・ボラティリティに注目したものです。証券・商品先物取引業は東証33業種の中でも相対的に株価変動が大きいことはご存知の方も多いことでしょう。1年を通して日経平均株価よりも大きな価格変動があったことが分かります。

図2:月ごとのヒストリカル・ボラティリティ(2009年1月〜2016年10月)

出所:ロイターよりeワラント証券投資情報室作成

年後半の重大イベントを踏まえた投資戦略

過去の分析では年末にかけて日経平均株価のボラティリティが低下する傾向がありましたが、今年に関しては重大イベントを控えているため、過去とは異なる大変動相場となる可能性があります。特に証券・商品先物取引業の株式の変動は日経平均株価よりも大きな変動となる可能性がありますので、証券・商品先物取引業の株式を対象とするeワラントの投資の好機かもしれません。

年末にかけての重大イベント

11月8日 米国大統領・議会選挙
12月4日 イタリア国民投票
12月13〜14日 FOMC

重大イベントにおいては相場の方向性を予想するよりも、ボラティリティの拡大、つまり相場の大変動を期待してコール型とプット型を両方とも購入する両建て戦略が有効となることがあります。極端な例で言えば、仮に片方の価格がゼロになったとしても、もう片方が2倍以上になれば合計でプラスとなることが期待できるからです。eワラントの最大損失は購入金額までに限定されていながら、最大リターンには上限がないからこそできる、eワラントならではの投資戦術です(ただし、プットにはリターン上限があります)。

両建て戦略において選択するeワラントはコール型もプット型も満期日が同じで、かつ、なるべく満期日までの残存期間が短いもの、権利行使価格はなるべく現在の相場水準に近いものを選びます。日経平均株価や米ドルを対象とするeワラントは銘柄数も多いので条件に合う銘柄が見つかるかもしれませんが、個別株を対象とする銘柄は少ないので条件に合う銘柄が見つからないかもしれません。この場合は、コール型は権利行使価格が相場水準よりもやや上、プット型は権利行使価格が相場水準よりもやや下の銘柄を選ぶとよいでしょう。

証券・商品先物取引業に属する株式を対象とするeワラントで両建てする場合の銘柄例

SBI コール 第191回 権利行使価格 1,100円 満期日2017年2月8日
SBI プット 第139回 権利行使価格 1,100円 満期日2017年2月8日
大和証G コール 第42回 権利行使価格 650円 満期日2016年12月14日
大和証G プット 第41回 権利行使価格 500円 満期日2016年12月14日
野村 コール 第216回 権利行使価格 550円 満期日2017年1月11日
野村 プット 第191回 権利行使価格 400円 満期日2017年1月11日
※上記銘柄は2016年10月19日の株価水準を元に選別しております。相場水準に大きな変化が生じた場合は別の権利行使価格の銘柄を選択することなどをご検討ください。

両建て戦略を実行するのは、相場の急変がありそうだと考えるときの直前です。相場の急変を予想するイベントの時期が経過した後はコール型とプット型を両方とも売却することがポイントとなります。大きな相場変動が生じない場合は時間経過による目減りによって損失となる可能性がある点には注意が必要です。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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  • ニアピンeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数や為替相場の変動や、時間経過(同日内を含む)など様々な要因が価格に影響を与えるので、元本の保証はなく投資元本のすべてを失うおそれがあるリスクが高い有価証券です。また、対象原資産に直接投資するよりも、一般に価格変動の割合が大きくなります。最大受取可能額は1ワラント当たり100円に設定され、満期参照原資産価格がピン価格から一定価格以上乖離した場合は満期時に価格がゼロになります。同一満期日を持つ全ての種類のニアピンeワラントを購入しても、投資金額の全てを回収することができない可能性があります。
  • トラッカーeワラント(カバードワラント)は、対象原資産である株価指数、通貨(リンク債)、コモディティ(リンク債)の価格変動や為替相場(対象原資産が国外のものの場合)など様々な要因が価格に影響を与える有価証券です。このため、投資元本の保証がなく、損失が生じる恐れがあります。トラッカーeワラントの価格は、eワラントに比べると一般に対象原資産の価格により近い動きをします(ただし、レバレッジトラッカーは同方向または逆方向に増幅されたような値動きとなります)が、任意の二時点間において対象原資産の価格に連動するものではありません。また、金利水準、満期日までの予想受取配当金及び対象原資産の貸株料等の変動によって、対象原資産に対する投資収益率の前提が変化した場合には、トラッカーeワラントの価格も影響を受けます。さらに、取引時間内であっても取引が停止されることがあります。詳細は、最新の外国証券情報をご参照ください。
  • SBI証券におけるカバードワラント取引手数料は無料です。また、お客様の購入価格と売却価格には価格差(売買スプレッド)があります。トラッカーeワラントの購入価格には年率で計算された管理コストが予め織り込まれています。管理コストは、計算時点におけるマーケット・メーカーのヘッジコスト(金利水準、ヘッジ対象の流動性、資金調達コスト等を含む)の予想に基づいて設定され、銘柄および購入時点によって異なる可能性があります。

商号等 / eワラント証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2526号
加入協会 / 日本証券業協会

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