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2024-07-27 10:22:42

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週刊日本株式アウトルック

米ハイテク株高は追い風、材料難だが日柄面では重要週へ

2024/5/27
提供:DZHフィナンシャルリサーチ 日本株情報部 東野幸利

今週の株式見通し(2024/5/27~5/31)

 今週(2024/5/27-5/31)の日経平均株価の予想レンジは38,400円-39,200円。東京株式市場は材料難の中で神経質な相場展開が予想される。一方、米国株式市場では相対的にハイテク株が堅調だ。先週末はナスダックとフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が史上最高値を更新して終えた。5/27は米国株式市場がメモリアルデーで休場となることでリスクが取りやすくなり、半導体関連中心に買い戻しが先行し、指数を押し上げる公算が大きい。半導体関連から日立製作所やNECなど大手電機株に資金シフトする動きなども散見され、心理的な支えとなる。今年は月曜日と金曜日は他の曜日に比べ相対的に上昇する傾向が強い。週を通じては、日米の長期金利や米国株の動向にらみの展開が予想され、月末週ということもあってリバランスの需給にも留意が必要だろう。


 テクニカル分析では時間の分析で有名な一目均衡表がある。一目均衡表では先行スパンという2本の線に囲まれた「抵抗帯(雲)」というものがあり、その2本の先行スパンが交差する(雲のネジレ)前後で相場基調に変化が生じやすいという。日経平均株価は次の月末・月初のタイミングに雲のネジレが生じることで、6月相場に向けて重要な週となる。「セルインメイ(5月に売れ)」か「バイインメイ(5月に買え)」かの正念場を向えつつある。



 日経平均株価(図表1)は方向感がつかみづらい展開が続いている。5/24は売り先行から一時は700円超の下げ幅となる場面があったが、売り一巡後は下げ幅を縮小する展開となった。後場は戻りが一服したものの、陽線を形成して終えた。


 25日移動平均線(38,295円 5/24)が上向きに転じた点はサポートとして意識が強くなりやすい。100日移動平均線(37,862円 同)を割り込むような強い陰線が生じる可能性も高いままだが、5/23には5/20の終値ベースの高値(39,069円)を超えたことで、現状では4/19安値を起点とした戻り基調が続いている。


 上値メドは、心理的節目の39,000円や5/20高値(39,437円)、心理的節目の40,000円、4/1高値(40,697円)、3/22高値(41,087円)などが考えられる。下値メドは、25日移動平均線、心理的節目の38,000円、100日移動平均線、心理的節目の37,000円、4/19安値(36,733円)などがある。

図表1:日経平均株価の日足チャート(2023/5/1-2024/5/24)
  • 出所:QUICKよりDZHフィナンシャルリサーチが作成

 主要な国内経済指標の発表やイベントは、日銀金融研究所主催の国際コンファランス(~5/28)(5/27)、4月企業向けサービス価格指数(5/28)、5月消費動向調査(5/29)、2年国債入札(5/30)、4月失業率、4月有効求人倍率、5月都区部消費者物価指数、4月鉱工業生産、4月商業動態統計(5/31)がある。


 企業決算の発表では、DyDo、サンテック、プラネット(5/27)、東和フード(5/30)、トリケミカル、ACCESS、ナトコ、大和コン、ダイサン、はてな(5/31)が予定している。


 海外の経済指標の発表やイベントは、独5月Ifo景況感指数(5/27)、米3月FHFA住宅価格指数、米3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米5月消費者信頼感指数、米2年国債入札、米5年国債入札(5/28)、ベージュブック、米7年国債入札(5/29)、米1-3月期GDP改定値、米4月NAR仮契約住宅販売指数(5/30)、中国5月製造業購買担当景気指数(PMI)、米4月個人所得、米4月個人支出(5/31)などがある。


 米国の企業決算の発表では、セールスフォース、HP(5/29)、ダラー・ゼネラル、ベストバイ、コストコ・ホールセール、ネットアップ、クーパー、アルタ・ビューティー、ホーメル・フーズ(5/30)などが予定している。


なお、5/27の米国市場はメモリアルデー、英国市場はスプリング・バンク・ホリデーのため休場となる。


 

今週の注目銘柄!(5/27~5/31)

銘柄
コード
銘柄名 目標株価
(円)
ロスカット株価
(円)
注目ポイント
4369 トリケミカル研究所 5,250 3,950 先端半導体製造に必要な化学材料などの生産を手掛ける。本決算を確認して3/18に上場来高値5,430円をつけたが、その手前までで強く買われていたこともあり、3月後半から4月にかけては調整が入った。ただ、4/22に3,880円まで下げた後は切り返しており、足元では4,500円近辺まで戻している。週足チャートをみると、下を試した4月第4週に26週移動平均線を割り込んだところで反転し、この週のローソク足が大陽線となった。昨年5月辺りから動きが良くなっており、上昇トレンドは崩れていない。前期の2024年1月期は大幅減益着地となったが、2025年1月期は一転大幅増益を見込んでいる。1Q決算を5/31に発表予定だが、水準を切り上げる展開に期待したい。ターゲットは5,250円、ロスカットは3,950円
5017 富士石油 600 410 石油元売りの中堅で、出光興産の持分法適用関連会社となる予定。過去に計上した損失から財務が悪化していたが、その後は4期連続の黒字を達成するなど改善傾向。大手の傘下に入ることで、盤石な体制構築が早まることにも期待したい。株価は4月に570円まで買われて調整に入ったものの、400円台後半で底堅く推移。5/10あたりから買いが強まり、500円台を回復する場面も出てきた。25日移動平均線が依然として下向きであるが、まもなく横ばいに転じる可能性が高く、上値に動意が生じやすくなる。特段の過熱感はなくRSI(14日)も上昇傾向にあり、買い優勢の展開が続くと予想する。ターゲットは600円、ロスカットは410円
6264 マルマエ 2,750 1,790 半導体・FPD製造装置の部品である真空パーツなどを手がける。3/28に通期見通しの下方修正を発表したが、半導体分野は保守的に見直した。一方、市況は持ち直しの兆しが出てきていることから、通期計画を上振れる可能性は十分にある。2022年1月に上場来高値をつけてから2年以上の調整をはさんだことから、そろそろ見直される時期と考える。4/11に1,733円の安値をつけてから、徐々に下値を切り上げる動きを続けている。そのような状況下、5/23はエヌビディア好決算を受けて半導体株が上昇。同社株も陽線を形成して高値引けとなった。5/24は安く寄り付きながらも前日高値を更新して終えた。半導体関連でも相対的な強さがうかがえる。ターゲットは2,750円、ロスカットは1,790円
7453 良品計画 3,100 2,070 「無印良品」で衣服、生活雑貨、食品を展開。今期は過去最高益を見込んでおり、市場の評価も大きく改善している。上場来高値は4,120円だが、現状の株価は2,400円前後。今後の利益成長期待から、上値余地は大きいと考えられる。昨年の夏以降は強い上昇トレンドを形成しており、今年に入ると高値圏での上下が続いている。4月終盤から下げてきたところ、5/20にボリンジャーバンド-2σあたりで下げ止まった。翌5/21は反発しており、レンジ相場の中でオシレータ系指標のスローストキャスティクスも好転している。短期的にはボリンジャーバンド+2σを上値めどとしても、ローリスクで200円程度の値幅が狙えるタイミング。もちろん、その程度ではなく、+2σを上方にブレイクして、レンジ相場からトレンド発生にも期待できる。ターゲットは3,100円、ロスカットは2,070円
8253 クレディセゾン 4,000 2,840 カード大手。本決算では2025年3月期の最終減益計画を提示したが、2024年3月期の最終利益は計画を上振れた。決算と併せて中期経営計画を発表しており、そこでは次の3年間で700億円をめどとした自己株式の取得、保有残高の70%相当の政策保有株式の縮減といった数値目標が掲げられた。大規模な自己株取得も発表しており、これらを受けた5/16の株価は大きく上昇した。5/20には3,395円まで上昇し、年初来高値を更新した。週足チャートではきれいな右肩上がりのトレンドが継続している。5/23時点のPBRは0.75倍とバリュエーション面では割安感が強い。PBR1倍(24年3月末時点の1株あたり親会社所有者帰属持ち分は4,323円)水準に向け、上値追いの展開が続くと予想する。ターゲットは4,000円、ロスカットは2,840円

出所:DZHフィナンシャルリサーチが作成

  • 注目銘柄採用基準・・・5/24現在、プライム市場に上場、時価総額が200億円以上、PBRが7.0倍未満、配当利回りが0.5%以上、株価が100日・200日移動平均線を上回っている中から、業績面や成長性、話題性など総合的に考慮した上でピックアップした。
  • 「目標株価(円)」・・・一目均衡表分析の値幅観測やフィボナッチ、株価の過去の節目などを基準に総合判断。
  • 「ロスカット株価(円)」・・・一目均衡表や移動平均線、株価の過去の節目などを用い総合判断。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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