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毎日更新!相場見通し・テクニカル分析 (6/21)
債先に絡んだ売り仕掛けを警戒、為替の円高進行回避は下支えに:見通し
20日の225先物は前日比230円安の13030円で取引を終了。10時45分過ぎに発表された6月の中国HSBC製造業PMI速報値が市場予想を下振れた事などから徐々に右肩下がりの展開に。前日の上昇分(260円)をほぼ吐き出す格好となった。米国株式相場は下落。ダウ平均は353.87ドル安の14758.32、ナスダックは78.57ポイント安の3364.63で取引を終了した。前日に連銀が量的緩和縮小への具体的な見通しを示したことで、世界的に長期金利が上昇し、株式相場が大幅下落となった流れを受け、朝方から売りが先行した。中国の6月製造業PMI指数が予想を下回ったことで、新興国の需要減退懸念から商品相場が全面安。素材やエネルギー関連株主導で終日軟調推移となった。
円建てCME先物の清算値は日中の大証終値比225円安の12805円で取引を終了。為替市場では、ドル・円は97円20銭台、ユーロ・円は128円60銭台での推移(日本時間8時00分時点)。世界同時株安の流れを受けて13000円を大きく割り込んでのスタートとなる公算が大きい。様子見姿勢が強まっていたことから、たまっていた市場エネルギーが一気に下に動く可能性がある。債券先物に絡んだ売買が増加し断続的な売りに押される展開も想定しておきたい。一方、為替の円高進行は回避されていることは大きな下支え材料に。
日足の一目均衡表では切り上がる雲下限に沿った格好での反発が見られていたが、本日はこの水準を大きく下放れるとの見方。米VIX指数は今年最高水準に達したことで海外勢はリスクオフに動く可能性は高い。一方、日経VI(ボラティリティ・インデックス)は今週低下傾向にあったが、200円超の続落を受けて再び40台を意識した展開となりそうだ。市場の不透明感は日本だけではなく海外勢にも波及していると言えよう。本日の上値メドは12900円、下値メドは12700円とする。
提供:フィスコ社
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