2025-11-13 08:22:58

マーケット > レポート > マーケットトピックス 2024年5月23日

マーケットトピックス 2024年5月23日

前営業日トピックス

東京市場では、日経平均株価が序盤から下落したものの、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、米長期金利が上昇したこともあり、午後までジリ高の展開となった。その後は、欧州時間にかけて米長期金利が上昇したことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。

米国市場では、米長期金利が低下に転じたことから、ドルは序盤から軟調な動きとなった。その後はFOMC議事要旨の公表を控えて様子見ムードも広がり、限定的な動きとなった。FOMCの議事要旨では、長期にわたり高金利を維持することが議論され、一部メンバーが追加引き締めを支持する見方を示したことが明らかになり、ドルは堅調な動きとなった。

米株式市場では、FOMC議事要旨の公開を控えて様子見ムードも広がっており、主要株価指数は序盤から狭いレンジ内の動きが続いた。FOMCの議事要旨では、メンバーがインフレ継続への警戒感を示していたことが明らかになり、FRBの早期利下げ開始への期待が後退したことから売りが優勢となり、主要株価指数は軒並み下げ幅を拡大した。 ダウ平均は、序盤からマイナス圏で上値の重い動きが続いた。FOMCの議事要旨を受けて下げ幅を拡大し、一時前日比313ドル安まで下落した。終盤には下げ幅を縮小し、201.95ドル安(-0.51%)で終了。一方、ハイテク株中心のナスダックは、31.09ポイント安(-0.18%)で終了した。

米ドル/円

※出所:FX総合分析チャート10分足

(1)東京市場では、ドル円・クロス円は序盤から堅調な動きとなった。さらに、仲値公示にかけてドル買いが観測されたこともあり、ドル/円は底固い動きとなった。ただ、仲値通過後はやや上値の重い動きとなった。一方、ニュージーランド中銀の金融政策発表で、政策金利の据え置きが発表されたものの、声明で今回の会合でキャッシュレートの引き上げの可能性を議論したことや、総裁が会見でも金利の引き上げを検討したと発言したことから、NZドルは主要通貨に対して上昇した。

(2)午後に入り、時間外取引で米長期金利が上昇したことから、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。また、本邦10年国債利回りが1.000%に上昇し、2013年5月以来の高水準となったものの、反応は限定的だった。その後は、欧州時間にかけて米長期金利が上昇が続いたことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなり、ドル/円は156.52まで上昇した。

(3)米国市場では、5/14以来の高水準まで上昇していた米10年債利回りが低下に転じたことから、ドルも序盤から軟調な動きとなった。ドル/円は、序盤の156.60から156.34まで下落したものの、その後はFOMC議事要旨の公表を控えて様子見ムードも広がり、限定的な動きとなった。FOMCの議事要旨では、長期にわたり高金利を維持することが議論されたことや、一部メンバーが追加引き締めを支持する見方を示したことが明らかになり、ドルは一段の下落となった。ドル/円も堅調な動きが続き、終盤に156.78まで上昇した。

本日のトピックス

昨日の海外時間にFOMCの議事要旨が公開され、高金利の維持が議論されたことや、一部メンバーが追加引き締めを支持する見方を示していたことが明らかとなり、FRBの利下げ開始時期の後ずれが意識され、ドルは堅調な動きとなった。ドル/円は、156円台後半に到達しており、政府・日銀の為替介入への警戒感も意識され始めている、ただ、急速な円売りとはなっておらず、現在のようなジリ高で上昇する場合には介入を実施し難いとの見方もある。そのため、引き続き堅調な動きが続く可能性が考えられる。

本日の海外市場では、ドイツやユーロ圏の5月の製造業・非製造業PMIの発表が予定されており、速報であることから、市場予想や前回結果から乖離する場合には、敏感に反応する可能性も考えられる。また、米国時間では新規失業保険申請件数、5月の米製造業・非製造業PMIの発表が予定されており、結果が注目される。ただ、急速な上昇や下落はないと見られている。

5/23の注目材料

時間 国・地域 経済指標・イベント 予想 前回
23:00 米国

4月新築住宅販売件数

新築住宅販売件数は、米国内で販売された新築住宅件数(売買契約締結時点)を集計した経済指標であり、地域別の販売件数や販売価格、一戸建やコンドミニアム、集合住宅を含めた数字も発表されている。そして、景気動向の先行を見る上で注目されている指標の一つである。
67.9万件 69.3万件
前回は市場予想を上回り、昨年9月以来の高水準となった。住宅在庫が増加したことで、住宅価格が下落したことが影響した。今回は、前回から減少が予想されているが、前回の反動の範囲内であり、改善傾向は継続すると見られている。
今すぐFX口座を開設
FX取引サイトへ

提供:SBIリクイディティ・マーケット社

ご注意事項

  • お客様は、本レポートに表示されている情報をお客様自身のためにのみご利用するものとし、第三者への提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、 複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることはできません。情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。 また、これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社および本情報提供者は一切の責任を負いません。
  • 本レポートに表示されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、勧誘を目的としたものではありません。投資にあたっての最終判断はお客様ご自身でお願いします。
  • 為替レートは、レポート作成にあたりSBIリクイディティ・マーケット社がBloomberg等のデータを参考に取得したレートであり、当社における実際の取引レートとは異なります。