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急落する半導体株は買いなのか?
2022/7/20
提供:野村アセットマネジメント
コロナショック後に急上昇していた半導体関連株が昨年末をピークに大幅に下落
半導体関連銘柄は、中長期的に見ても業績(EPS)の成長に沿う格好で株価が上昇してきました。そして、コロナショック後に社会のデジタル化が一気に進んだこと、EV(電気自動車)の普及や自動車の電装高度化などから、半導体需要が大きく伸び、将来への期待も相俟って、業績と株価の上昇が加速しました。実際、コロナショック後の安値から昨年末の高値までの株価を週次ベースで見ると、半導体関連株の代表的指数であるSOX指数は約3倍に上昇しており、同期間のS&P500株価指数の約2倍を大幅に上回りました。
しかし、今年に入って以降は大幅下落に転じています。その理由は多様であり、一つは、米国における金融引き締めへの警戒から、金利上昇に弱いとされる成長株の一角である半導体関連株が売られやすかったことと、もう一つは、足元で企業業績の伸び悩みが観測されるなど、成長鈍化を早期に織り込んだことなどがあげられます。
半導体株指数と同EPSの推移
期間:2006年1月6日〜2022年7月8日、週次
半導体株指数:SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)
EPS:一株当たり利益
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成
コロナショック後の成長期待で拡大したバリュエーションが一気に低下
株価バリュエーションの代表指標であるPERに目を転じると、コロナショックで一時的に大幅に低下し、2006年以降の平均値の16.8倍を下回る局面はあったものの、その後に一気に上昇に転じ、過去平均を大きく超えて昨年1月には23倍を突破するなど、EPSの成長以上のスピードで株価が上昇しました。その後は、EPSの成長が株価上昇に追いついてきたことで、PERが低下傾向にありましたが、年初来の株価急落によって、PERは13倍程度まで低下し、過去平均を大きく下回る水準にまで低下しました。
株価は将来を先取りして動く傾向が強く、昨年までのバリュエーション上昇に伴う株価大幅上昇は将来の長期的成長を織り込んでいたと思われ、年初来の急落は金利上昇の影響に加え、昨年までの上昇の反動と今後の一時的な業績悪化を織り込んだと思われます。このように将来の業績悪化を織り込む格好でPERが低下し、その水準が2018年頃の前回のボトム水準に近付いてきたことから、今後の業績悪化の織り込みがかなり進んだものと考えています。
半導体株のPERの推移
期間:2006年1月6日〜2022年7月8日、週次
半導体株:SOX指数
PER:株価収益率(株価÷EPS)
PER(平均値):上記期間のPERの平均値、但し、利益が大幅に悪化した2009年1月〜6月を除く
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成
中長期的な成長期待がある半導体関連株は、成長の踊り場こそが投資の機会!
「産業のコメ」と言われる半導体は、産業として中長期的に成長してきましたし、今後も大いに成長が期待できると考えています。コロナ禍で加速した社会のデジタル化は今後もますます進み、環境保護の観点からEV需要は中長期的に拡大、自動車の電装高度化もますます進むでしょう。そうした意味では、半導体関連株は中長期的に非常に有望な投資先であると考えています。
但し、株価は期待先行でEPS成長などの実力をはるかに超えて上昇してしまうこともあり、そうした局面からの調整はつきものです。年初来の急落もそうした現象の一つであると考えています。一方、投資タイミングということを考えると、現状のように、一時的に将来期待がはがれ、目先の業績悪化や金利上昇などを警戒し、株価バリュエーションが調整している踊り場局面こそ、エントリー・タイミングとしてふさわしいのではないかと考えています。EPSなどの業績が改善することが明らかになる前に株価は底入れして上昇に転じるでしょうから、業績悪化を恐れている当面の期間が投資の機会になるのではないかと考えています。
世界半導体売上高と半導体株指数のEPSの推移
期間:2006年1月〜2022年6月、月次
世界半導体売上高:Semiconductor Industry Association(SIA)Global Semiconductor Sales Data
半導体株指数:SOX指数
(出所)Bloombergを基に野村アセットマネジメント作成
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関連銘柄
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| 1625 | NEXT FUNDS 電機・精密(TOPIX-17)上場投信 |
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半導体関連株が大幅に下落
バリュエーションは過去平均以下、割安圏に到達
中長期的な成長トレンドの踊り場こそ投資の機会!