6/3週は、レンジ相場を上抜けるきっかけとなるか要注目
2024/6/3
先週の振り返り(5/27〜5/31)
先週の主なイベント
5/27(月) 日中韓首脳会議、5月月例経済報告、中国1−4月工業企業利益、独5月Ifo景況感指数、英、米市場休場
5/28(火) 米5月カンファレンスボード消費者信頼感指数、同2年物国債入札、同5年物国債入札
5/29(水) 29日、独5月消費者物価指数、米地区連銀経済報告、同7年物国債入札
5/30(木) 2年物利付国債入札、ユーロ圏4月失業率、米週間新規失業保険申請件数、同1−3月期GDP改定値、同4月中古住宅仮契約指数
5/31(金) 4月失業率、同有効求人倍率、5月東京都区部消費者物価指数、4月鉱工業生産、中国5月製造業PMI、同5月非製造業PMI、ユーロ圏5月消 費者物価指数、米4月個人所得、同個人消費支出、同5月シカゴPMI
27日(月)、前週末のナスダック総合とSOX指数が過去最高値を更新して終えていたことが買い材料となり、日経平均、TOPIXともに反発して始まった。日経平均は120円高で始まったが、この日の夜の米国市場が休場となることから手掛かり材料不足で薄商いとなるなか、売り物に押されて上げ幅を縮める展開となった。また午後に入ってからも上値が重く、21円高まで上げ幅を縮める場面があったが、先物主導で買いが入り、取引終了にかけて水準を切り上げ、日経平均、TOPIXともに高値引けとなった。ただ、売買代金は今年最低となっている。
28日(火)、米国市場が休場で手掛かり材料不足となるなか、日経平均、TOPIXともに前日比ほぼ変わらずで取引が始まった。日経平均はその後上げ幅を広げ、38,981円をつけるなど一時81円高となる場面があった。ただ買いが続かず直ぐに売り物に押されると、マイナスに沈んで推移した。また、下げ幅を広げた場面では143円安になるなど売り物に押されたが、午後に入って売り込む動きは見られず、取引終了にかけて買い戻されて終えた。一方TOPIXは前日の終値を挟んだ値動きが続いていたが、取引終了にかけてバリュー株買いが優勢となり続伸して終えている。ただ売買代金は連日で4兆円割れとなっている。
29日(水)、3連休明けの米国市場で、FRB高官の発言を受け米長期金利が上昇したものの、ナスダック総合とSOX指数が過去最高値を更新して終えていたことが支えとなり、東京市場は小幅高で始まった。その後、先物主導で買いが優勢になると、急上昇して39,000円台を回復して39,141円をつけるなど一時286円高となる場面があったが、買いが一巡すると急速に上げ幅を縮めてマイナスに沈んだ。その後、日銀安達審議委員の講演での発言が伝わり国内金利が上昇すると、株式市場では売りが優勢となって取引終了にかけて下げ幅を広げて終えた。
30日(木)、米国債の入札が不調となり、長期金利が上昇したことが嫌気され、NYダウが1%を超す下落となっていたことや、半導体関連株の値動きを示すSOX指数が2%近い下落となっていたことなどが東京市場の売り材料となった。日経平均は400円を超す下落で取引が始まったあと、半導体関連株が売られて下げ幅を広げる展開となった。また、米顧客情報管理大手のセールスフォースが、日本時間の取引開始前に市場予想を下回る業績見通しを発表し、時間外のアメリカ市場で先物とともに下落していたことも上値の重石となり、日経平均は37,617円をつけるなど一時939円安となる場面があった。一方、38,000円を大きく割り込んだ水準では買い戻しや押し目買いが入り、400円安まで下げ幅を縮めたが、今晩の米国市場に対する警戒から上値が重く、戻し切れずに終える結果となった。
31日(金)、前日の大幅下落の反動から、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は小幅高で始まったあと、午前中は上値が重く、小幅高でのもち合いが続いていたが、昼休み中に225先物が買われて上げ幅を広げると、午後の取引開始早々に午前の高値を上回って推移した。また、取引終了にかけて日経平均、TOPIXともに上げ幅を拡大し、この日のほぼ高値で終えた。またMSCIのリバランスが取引終了時に行われたことから、売買高、売買代金ともに大幅に膨らんだ。
今週の展望(6/3〜6/7)
今週の主なイベント
6/3(月) 1−3月期法人企業統計、中国5月財新製造業PMI、米5月ISM製造業景況感指数、同4月建設支出
6/4(火) 5月マネタリーベース、10年物利付国債入札、米4月雇用動態調査求人件数、同製造業受注
6/5(水) 中国5月財新非製造業PMI、米5月ADP雇用報告、同5月ISM非製造業景況感指数、カナダ中銀政策金利発表
6/6(木) 30年物利付国債入札、ユーロ圏4月小売売上高、ECB理事会、ラガルド総裁会見、米週間新規失業保険申請件数、同4月貿易収支
6/7(金) 4月景気動向指数、中国5月貿易収支、独4月鉱工業生産、米5月雇用統計
今週から6月相場入りとなり、月初恒例の米重要経済指標の発表に加え、中央銀行の金融政策の発表についてもスタートするが、金利上昇が一服して利下げ期待が高まるとともに株価の上昇につながるかが注目される月になりそうだ。
今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、ユーロ圏から確認したいと思う。注目されるのは4月小売売上高とECB理事会の結果に加えラガルド総裁の会見での発言内容になると思われる。
4月小売売上高は、前月比でマイナスになる予想となっており、消費が鈍化すると見込まれている。ECB理事会で利下げが発表されたり、今後の利下げが示唆されたりするようだと、ユーロが一旦下落することが考えられる反面、ユーロ圏の株価にとっては下支えや押し上げ要因となることが考えられ、日米市場への影響に要注目と言えよう。
続いては米国についてだ。注目されるのは、5月ISM製造業景況感指数、同非製造業景況感指数と同雇用統計の結果になるのではないかと思われる。
予想では、どちらのISM景況感指数も前回を上回る見通しとなっていることに加え、雇用統計の失業率は前回と同じ見込みだが、非農業部門雇用者数と平均時給は前回を上回る見込みとなっている。
仮にこれらの結果が予想を上回るようだと、利下げ期待が後退するとともに、米国金利の上昇につながることが考えられ、株、為替市場の反応に注意しておく必要があろう。
最後は中国と国内についてだ。中国で注目されるのは、5月財新製造業PMIと同財新サービス業PMIだ。予想ではどちらも景況感の判断の分かれ目となる50を上回るとともに、前回の結果も上回る見込みとなっている。
そのため、これらの結果が予想を上回るようだと、中国の景況感の改善への期待が高まるとともに、国内株式市場の押し上げや下支えにつながることが考えられる反面、仮に結果が予想や前回の結果を下回るようだと、景況感の改善の遅れが示されることになり、売り材料になるのか注意して見ておく必要があろう。
また国内では、10年債と30年債の国債の入札が予定されている。それぞれの入札結果が低調と判断された場合、金利が上昇して国内株式の売り材料になることが考えられ、入札の結果と債券市場の反応にはこれまで以上に注意しておく必要がありそうだ。
チャートから読み解く!今週の投資戦略
前回は「25日移動平均線上を維持し、明確にバンドが広がるかが注目ポイント」とした。また、「25日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、25日移動平均線が下向きに変化するとともにバンドの広がりが継続したりするようだと、下降トレンドの発生が警戒される。また、38,000円を割り込んで4月19日の安値に接近したり、下回ったりすることが視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意」とも指摘したが、25日移動平均線上を維持できなかったことから、指摘した通り38,000円を割り込む場面があった。
ただ、38,000円を割り込む場面があったものの、−1σから−3σまで上向きを続けたために下降トレンドの発生が回避され、前週末は反発し、わずかに25日移動平均線を上回って終えているのが分かる。そのため今週は、引き続き25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。
仮に25日移動平均線上を維持するようだと、+1σから+3σまで上向きに変化して上昇トレンドの発生が期待される。一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、25日移動平均線を下回るとともに、−1σから−3σまでが下向きに変化するようだと、下降トレンドが発生して4月19日の安値に接近したり、下回ったりすることが考えられ買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意する必要があろう。
そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、先週後半にかけて低下したことで、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回ったものの、上向きに変化して週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、モメンタムの上昇が続くかが注目ポイントだ。
仮にモメンタムの上昇が続いて100ラインを上回ったり、100ラインを上回ったまま水準を切り上げたりするようだと、+1σを上回って上放れることが期待される反面、モメンタムが上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下するなど、水準を切り下げた場合は、25日移動平均線上を維持できないばかりか、−1σを下回るとともに各バンドが下向きに変化して下降トレンド入りすることも視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意だ。

チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析
※2024/5/31時点で、チャート形状銘柄分析機能を使用し、期間は1ヵ月、チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析
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上向きの+1σを割り込んだり、モメンタムの低下が続いたりした場合は要注意 トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、週半ばまで上向きの+2σと+3σに沿って上昇していたが、週後半は+2σを割り込んで上向きの+1σ上で下げ止まっているのが分かる。そのため今週は、+1σ上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に+1σ上を維持するようだと、再び+2σに接近したり、上回ったりすることが視野に入り、上昇トレンドが継続しそうだが、+1σを割り込んで戻せなくなるようだと、上向きの25日移動平均線辺りまで下落したり、割り込んだりすることが考えられ、上昇トレンドの一服に注意する必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が下向きのまま週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の低下が続くとともに、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインに接近するようだと、+1σを下回って25日移動平均線に接近したり、割り込んだりすることが視野に入る反面、2本線が低下しても限定的だったり、上向きに変化して上昇したりするようだと、+1σ上を維持して+2σに接近したり、上回ったりすることが期待される。 |
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遅行スパンがローソク足を上回るかやモメンタムの上昇が続くか注目 トレンドと売買タイミングを教えてくれる一目均衡表を見ると、先週5月29日の上昇局面でローソク足と当日の終値を26日後ろにずらした遅行スパンが押し返されているのが分かる。また、一時ローソク足が抵抗帯の下限や転換線、基準線を一気に割り込んだが、遅行スパンが抵抗帯の上限で下げ止まるとともに反発に向かい、週末はローソク足が抵抗帯の中に入るとともに遅行スパンも上向いて終えている。そのため今週は、遅行スパンが26日前のローソク足を上回ることができるかが注目ポイントだ。仮に遅行スパンが26日前のローソク足を上回るようだと、当日のローソク足が抵抗帯の上限に接近したり、抵抗帯の上限を上回ったりすることが視野に入る反面、26日前のローソク足を上回ることができずに低下するようだと、もち合いの下限辺りまで下落することが考えられ保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると上昇が続いているのが分かる。そのため今週は、上昇が続くかが注目ポイント。仮に2本線の上昇が続くようだと、抵抗帯の上限を突破することが視野に入る反面、上昇が限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようだと、もち合いの下限辺りまで下落することが考えられ保有者は要注意。 |
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5日移動平均線上を維持できるかやモメンタムの上昇が続くか注目 日足チャートを見ると、上向きの5日移動平均線上を維持するとともに、終値で株価水準を切り上げているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、高値を更新して上昇トレンドが続きそうだが、5日移動平均線上を維持できずに割り込んで戻せなくなるようだと、5日移動平均線が下向きに変化するとともに上値の抵抗になって25日移動平均線辺りまで下落することが考えられ、保有者は注意する必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上向きに変化して週末の取引を終えている。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続いて水準を切り上げるようだと、5日移動平均線上を維持して取引時間中の高値を上回って上昇トレンドが継続しそうだが、一方で2本線の上昇が続いても限定的だったり、2本線が下向きに変化して低下したりするようだと、上昇の勢いが弱まり、5日移動平均線を下回って25日移動平均線辺りまで下落することが考えられ、保有者は注意する必要があると思われる。 |
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もち合いを上放れるかやモメンタムが上昇するか要注目 日足チャートを見ると、高値が切り下がり安値が切り上がる三角もち合いを形成しているのが分かる。また、先週末は上値の抵抗に接近して終えている。そのため今週は、三角もち合いを上放れることができるかが注目ポイントだ。仮に抵抗線を突破するとともに、上向きに変化した5日移動平均線上を維持するようだと、三角もち合いを上放れて4月15日につけた高値に接近することが期待される。一方で、抵抗線を突破しても5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり5日移動平均線を割り込んで戻せなくなったりするようだと、5日移動平均線が上値の抵抗になって25日や75日移動平均線を下回ることが考えられるほか、三角もち合いを下放れることも視野に入るため、保有者はもち合いの下放れに警戒する必要がある。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインをわずかに上回っている。そのため今週は、2本線が水準を切り上げるかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続くようだと、もち合いを上放れることが視野に入る反面、100ラインを割り込んで低下が続くようだと、もち合いの下放れに要注意。 |
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5日移動平均線が上を維持できるかやモメンタムの上昇が続くが要注目 日足チャートを見ると、先週末の上昇で、上向きの5日移動平均線上を維持するとともに、下向きの75日移動平均線に接近して終えているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、下向きの75日移動平均線を上回ることが期待される反面、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、5日移動平均線を下回ったまま戻せなくなったりするようだと、5日移動平均線が下向きに変化して上値の重石になったり、25日移動平均線を下回ることも視野に入るため、保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上昇しているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続いて水準を切り上げるようだと、5日移動平均線上を維持して下向きの75日移動平均線に接近したり、上回ったりすることが視野に入る反面、2本線が上昇しても限定的だったり、2本線が下向きに変化して上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回って戻せなくなるようだと、5日移動平均線を割り込んで25日移動平均線辺りまで下落したり、割り込んで戻せなくなることが考えられるため、保有者は下降トレンドの発生に要注意。 |
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