5/20週は、25日移動平均線が上向きに変化するまで株価水準を維持できるか要注目
2024/5/20
先週の振り返り(5/13〜5/17)
先週の主なイベント
5/13(月) 4月マネーストック
5/14(火) 独5月ZEW景況感指数、米4月卸売物価指数
5/15(水) 4月訪日外国人客数、米4月消費者物価指数、同4月小売売上高、同5月NY連銀製造業景気指数、同5月NAHB住宅市場指数
5/16(木) 1−3月期GDP速報値、米週間新規失業保険申請件数、同4月住宅着工件数、同4月建設許可件数、同5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、同4月鉱工業生産
5/17(金) 中国4月小売売上高、同4月鉱工業生産、米4月景気先行指数
13日(月)、前週末の上値の重たい流れが引き継がれた格好となり、東京市場は小幅安で取引が始まった。その後日経平均はマイナス圏で小幅な値動きとなっていたが、10時過ぎに日銀が国債の買い入れ額を減額すると通知したことをきっかけに量的引き締めへの警戒が広がり、国内長期金利が上昇するとともに円が買われた。また225先物にまとまった売りものが出て下げ幅を広げると、日経平均も下げ幅を広げる展開となって37,969円をつけるなど一時259円安となる場面があった。ただ売り込む動きは見られず、小幅高で午前の取引を終えると、午後に入って長期金利が高水準で推移していたことが上値の重石となり、結局小幅な反落で終えた。またTOPIXは3営業日ぶりの反落となっている。
14日(火)、東京市場は買い先行で始まって上げ幅を広げると、38,477円をつけるなど一時298円高となる場面があった。ただ買いが一巡したタイミングで国内長期金利の上昇が伝わると、上値が重たくなって上げ幅を縮めて午前の取引を終えた。また午後に入ってからも昼休み中の先物の商いが膨らむなか売り物に押される場面があったが、取引終了にかけてもち直して終えた。
15日(水)、米4月PPIの結果が予想を上回ったが、米長期金利が低下してナスダックが上昇して過去最高値を更新していたことや、NYダウなど主要指数が揃って上昇して終えていたことが好感され、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は38,500円台に乗せて始まると、そのまま上げ幅を広げ38,816円をつけるなど一時460円高となる場面があった。ただ買いが一巡すると、米4月消費者物価指数の発表を今晩に控え、利益確定と見られる売り物に押されて急速に上げ幅を縮めて午前の取引を終えた。一方、昼休み中に225先物が買われたことから午前の終値を上回って午後の取引が始まったが、値を保つことができず取引終了前に一瞬マイナスに沈むなど弱含んだあともち直し、日経平均は小幅高、TOPIXは小反落で終えた。
16日(木)、注目された米経済指標で、4月CPIは予想の範囲内だったが、4月小売売上高や5月NY連銀製造業景気指数が予想を下回り、利下げ期待が高まるとともに長期金利が低下したことから金利に敏感で日経平均との連動性が高いとされるナスダック総合指数が連日で過去最高値を更新した。また、NYダウとS&P500も揃って過去最高値を更新したことが好感され、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は38,600円台に乗せて始まったあと上げ幅を広げ、38,897円をつけるなど一時511円高となる場面があったが、取引開始前に発表された1−3月期GDP速報値が予想を下回ったことが内需関連株の上値の重石となり、買い一巡後に上げ幅を縮めた。その後もち直して午前の取引を終えると、昼休み中の他のアジア市場で香港ハンセンや上海総合指数がプラス圏で上げ幅を広げていたことに加え、時間外のNYダウ先物がプラスを維持していたことなどが買い安心感につながると、取引終了にかけて株価水準を切り上げ、この日のほぼ高値で終えた。
17日(金)、前日の大幅高の反動や米国市場で半導体関連株が下落した流れが東京市場にも広がり、売り先行で始まった。日経平均は359円安で始まったあと、わずかに下げ幅を広げると、38,539円をつけ380円安となる場面があった。ただ、TOPIXが切り返して下げ幅を縮め、10時過ぎにプラスに浮上したことから日経平均も下げ渋った。また午後に入ってからも時価総額が大きなセクターが買われTOPIXがプラス圏で推移していたことから下げ幅を縮めて終えた。
今週の展望(5/20〜5/24)
今週の主なイベント
5/20(月) 中国5年最優遇貸出金利発表、バーFRB副議長講演、ウォラーFRB理事講演、ジェファーソンFRB副議長講演
5/21(火) ウォラーFRB理事講演、ウイリアムズNY連銀総裁講演、バーFRB議長が討議に参加
5/22(水) 3月機械受注、4月貿易統計、NZ中銀が政策金利を発表、英4月消費者物価指数、米4月中古住宅販売件数、FOMC議事要旨公表(4月30日、5月1日開催分)
5/23(木) 独5月製造業・サービス業PMI速報値、ユーロ圏5月製造業・サービス業PMI速報値、米同週間新規失業保険申請件数、同5月製造業・サービス業PMI速報値、同4月新築住宅販売件数
5/24(金) 4月全国消費者物価指数、英4月小売売上高、米4月耐久財受注、ウォラーFRB理事講演
先週発表された米経済指標は予想を下回るものが多かった。そのため利下げが早まるのではないかといった期待が高まっており、今週発表される経済指標の結果次第では早期利下げに対する期待が継続することが考えられ要注目だ。
今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、引き続き米国の経済指標に注目が集まりそうだ。また、FRBの理事の講演が多く予定されており、発言の内容次第で市場の変動要因になることが考えられ、振り回されないようにする必要があると思われる。
では米経済指標を確認したい。注目されるのは、FOMC議事要旨と、5月製造業・サービス業PMI速報値、週間新規失業保険申請件数になると思われる。
FOMC議事要旨では、今後の利下げについて言及されているかが注目される。また、5月製造業・サービス業PMI速報値は、それぞれ前回をわずかに上回る予想となっており、改善すると見られている。
さらに週間新規失業保険申請件数は減少すると予想されており、これらの結果が予想を上回るようだと、利下げ期待が後退して日米株価の下落につながることが考えられる反面、予想を下回るようだと、利下げが早まるとの期待が高まり、米国株の下支えや押し上げにつながることが考えられよう。
続いてはユーロ圏についてだ。注目されるのは、独5月製造業・サービス業PMI速報値とユーロ圏5月製造業・サービス業PMI速報値になると思われる。それぞれ、製造業は景況感の判断の分かれ目となる50を下回るものの、前回を上回る予想となっている。
そのため、予想や前回を上回る結果になるようだと、ECBによる早期利下げ期待が後退するとともに、ユーロ高につながることが考えられるが、一方で、予想を下回る結果になるようだと、早期利下げへの期待が高まり、独仏などユーロ圏の株高につながるとともに、日米株価の下支えや押し上げも考えられ要注目だ。
最後は中国と国内についてだ。中国では5年最優遇貸出金利が注目される。前回は据え置かれており、今回も据え置きになるようだと、市場の一部の期待を裏切ることが考えられ、上海総合や香港ハンセンなど値動きに影響を与えるか注目する必要があると思われる。
一方、国内については、4月全国消費者物価指数に注目が集まると思われる。予想では、前回を下回る伸びになると見込まれているが、予想を下回る結果になるようだと国内金利の上昇に対する警戒が和らいで、円安に振れることが考えられる反面、予想を上回る結果になるようだと、金利が上昇してグロース株を中心に売り圧力が強まったり、先物主導で売られたりすることが考えられるため結果と反応に要注意だ。
チャートから読み解く!今週の投資戦略
前回は「引き続き25日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイント」とした。また「引き続き25日移動平均線上を終値で回復して維持できないようだと、−1σを下回るとともにバンドが広がって、下降トレンドが発生することが考えられ、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意」とも指摘したが、週初は下向きの25日移動平均線に上値を押さえられていたものの、週後半の16日に25日移動平均線を回復すると、週末は反落となったが25日移動平均線上を維持して終えているのが分かる。そのため今週は、引き続き25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。
仮に25日移動平均線上を維持するようだと、25日移動平均線が下向きから横ばいや上向きに変化することが考えられるとともに、バンドが外側に広がって上昇トレンドの発生を示唆することも期待される。
一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだままバンドが外側に広がったりするようだと、下降トレンドが発生して38,000円を割り込んで4月19日の安値に接近することも視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意するともに、押し目買いは控える必要があると思われる。
そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っている。また、2本線ともに横ばいで推移しているのが分かる。そのため今週は、2本線が上昇して水準を切り上げるかが注目ポイントだ。
仮に2本線が上昇して直近の高い水準を上回ったり、上回ったまま高水準を維持したりするようだと、25日移動平均線上を維持するとともに、+1σを上回ってバンドが広がり、上昇トレンドの発生が期待される。
一方で、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようだと、25日移動平均線上を維持できずに割り込むことが考えられ、買いポジションを持っている投資家は要注意だ。
特に2本線が低下して100ラインを割り込むとともに、上回ることができなくなって低下が続くようだと、25日移動平均線を割り込んで下落の勢いが強まり、38,000円を割り込むことが視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は要注意。

チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析
※2024/5/17時点で、チャート形状銘柄分析機能を使用し、期間は1ヵ月、チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析
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5日移動平均線上を回復できるかやモメンタムの推移に注目 日足チャートを見ると、週末に反落して5日移動平均線を下回ったものの、横ばいで推移する25日移動平均線上を維持して終えているのが分かる。また、高値が切り下がり安値が切り上がるもち合いを形成している。そのため今週は、5日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイント。仮に5日移動平均線上を回復して維持するようだと、上値の抵抗線に接近したり、上回ったりすることが視野に入る反面、5日移動平均線上を回復できずに押し返されるようだと、5日移動平均線が下向きに変化して上値の抵抗になり、25日移動平均線を下回って上向きの75日移動平均線辺りまで下落することが考えられ保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているものの低下しているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の低下が続いたり、100ラインを割り込んだりするようだと、下落の勢いが強まるとともに25日移動平均線を下回って75日移動平均線に接近したり、割り込んだりすることが考えられ、保有者はトレンド転換に要注意。 |
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25日移動平均線上を維持できるかやモメンタムの上昇が続くか注目 日足チャートを見ると、先週初めに下向きの75日移動平均線を上回る場面があったが、終値で押し返されるとともに週末には5日移動平均線を下回り、5日移動平均線が下向きに変化しているのが分かる。そのため今週は、25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に25日移動平均線上を維持するようだと、下向きの5日移動平均線を株価が上回り、5日移動平均線が上向きに変化して75日移動平均線に接近することが期待される。一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込んで戻せなくなるようだと、5日移動平均線が25日移動平均線を下回ってデッドクロスが発生し、4月19日につけた安値に接近したり、下回ったりすることが考えられるため、リバウンド狙いの買いは控える必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているのが分かる。またモメンタムは上向きに変化している。そのため今週は、モメンタムの上昇が続くかが注目ポイントだ。仮にモメンタムの上昇が続きシグナルも上向きに変化するようだと、上昇の勢いが強まる反面、モメンタムが下向きに変化して2本線ともに低下したときは要注意。 |
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5日移動平均線を上回ることができるかやモメンタムの上昇が続くか注目 日足チャートを見ると、週末にかけて下落が続き、5日移動平均線と25日移動平均線に挟まれて週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線を上回って維持できるかが注目ポイント。仮に5日移動平均線上を回復して維持するようだと、上昇トレンド入り発生の可能性が高まり、4月30日につけた高値に接近したり、上回ったりすることが視野に入ると思われる。一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込むようだと、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生して75日移動平均線辺りまで下落することが視野に入るため、買いポジションを持っている投資家は要注意。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、週末に上向きに変化しているものの、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインに届いていない。そのため今週は、モメンタムの上昇が続くかが注目ポイントだ。仮にモメンタムの上昇が続き、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回るとともに、モメンタムの移動平均線であるシグナルを上回るようだと、5日移動平均線を上回ることが期待される反面、下向きに変化して低下するとともにシグナルが100ラインを割り込んだ時は下落の勢いの強まりに要注意。 |
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5日移動平均線上を維持できるかやモメンタムが上向くか要注目 日足チャートを見ると、一旦上向きの25日移動平均線まで下落したものの反発して、下向きの5日移動平均線上を維持して終えてる。そのため今週は、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイント。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、5日移動平均線が上向きに変化してサポートになり、上値の抵抗線に接近する辺りまで上昇することが期待される。一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、5日移動平均線が上値の抵抗になって反落したりするようだと、25日移動平均線を終値で割り込むことも視野に入るため保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、2本線ともに上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインをわずかに下回って終えているのが分かる。そのため今週は、2本線が上向くかが注目ポイント。仮に2本線が上向いて100ラインを上回るようだと、上昇の勢いが強まるとともに5日移動平均線を上回って上昇トレンドの継続が期待される。一方で、2本線の低下が続くようだと下落の勢いが強まり、25日移動平均線を終値で下回って戻せなくなったり、上向きの75日移動平均線辺りまで下落が続いたりすることが考えられ保有者は要注意。 |
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決算発表後の値動きとモメンタムの水準に要注意 トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、株価は25日移動平均線を上回っているなか、各バンドが内側に集まってきているのが分かる。そのため今週は上下どちらに株価が放れてトレンドが発生するかが注目ポイントだ。仮に月曜日の決算発表を受け、+3σを上回って維持するようだと、上昇トレンドの発生が期待される。一方で、−3σを下回って上回ることができなくなるようだと、下降トレンドが発生してもち合いの下限となっている3,000円を割り込んで戻せなくなることが考えられ、保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているのが分かる。そのため今週は2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続いて直近の高い水準を上回って維持するようだと、+3σに接近したり、上回ったりすることが視野に入る反面、2本線ともに低下して100ラインを下回ったり、下回ったまま水準が切り下がったりするようだと、−3σに接近したり、割り込んだりすることが考えられるため、決算発表後の値動きに注意し、トレンドと売買タイミングを確認しながら売買するようにしたいところだ。 |
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