5/13週は、25日移動平均線上を回復して維持できるか注目の週
2024/5/13
先週の振り返り(5/6〜5/10)
先週の主なイベント
5/ 6(月) 国内休場、中国4月財新サービス業PMI
5/ 7(火) 豪準備銀行政策金利発表、ユーロ圏3月小売売上高
5/ 8(水) 独3月鉱工業生産、スウェーデン中銀政策金利発表、ブラジル中銀政策金利発表
5/ 9(木) 日銀金融政策決定会合の主な意見(4月25、26日開催分)、3月景気動向指数、中国4月貿易統計、英中銀政策金利発表、米週間新規失業保険申請件数
5/10(金) 3月国際収支、4月景気ウォッチャー調査、オプションSQ、英1−3月期GDP速報値、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
6日(月)、国内休場。
7日(火)、東京市場が連休中に結果が発表されたFOMC後のパウエルFRB議長の会見での発言を受け、利上げへの警戒が後退したことや、米4月雇用統計の結果が予想を下回り、長期金利が低下したことから米主要3指数が揃って上昇して終えていたことが東京市場の買い材料となった。日経平均は38,600円台に乗せて始まると、上げ幅を広げて38,863円をつけるなど一時627円高となる場面があった。ただ買いが一巡すると売り物に押されて上値が重くなり下げ幅を縮める展開となって午前の取引を終えた。一方午後に入ると、値がさのハイテク株が買われて水準を切り上げ、日経平均もこの日の高値近辺まで持ち直して終えた。
8日(水)、前日の大幅高の反動や米国市場でナスダックやSOX指数が下落して終えていたことから売り物が出やすい状況となり、東京市場は反落して始まった。日経平均は157円安で始まると、じわじわと下げ幅を広げる展開となった。また、前日買われた半導体関連株が軒並み反落したことや、値がさ株が売り物に押されたことも下げ幅を広げる要因となった。午後に入ってからも半導体関連株の売りが続いたことに加え、取引終了間際にまとまった売り物が出たこともあって、両指数ともに前日の上昇幅以上に下落して終えた。
9日(木)、前日の大幅安の反動から買い先行で始まり、その後は強弱が対立して狭い範囲での値動きが続いていたが、決算発表への期待もあって買いが優勢となり、上げ幅を広げて午前の取引を終えた。また昼休み中の他のアジア市場で、香港ハンセンや上海総合指数が上昇していたことから日経225先物が買われて午後の取引がスタートし、38,429円をつけるなど一時227円高となる場面があった。一方、午後の取引終盤になると、時間外のNYダウ先物やナスダック100先物がマイナスで推移していたことなどが嫌気され、上値の重石となって上げ幅を縮め、日経平均は続落、TOPIXは小幅な反発で終えた。
10日(金)、ミニ先物とオプションの清算値を決めるSQだったことから、日経平均は思惑的な買いで始まると、そのまま上げ幅を広げて667円高となる場面があった。ただ買いが一巡すると急速に上げ幅を縮める展開となって午前の取引を終えた。またSQで買われた値嵩株が午後に入ってからも売り物に押されて52円高まで上げ幅を縮めたが、取引終了前にわずかにもち直して終えた。
今週の展望(5/13〜5/17)
今週の主なイベント
5/13(月) 4月マネーストック
5/14(火) 独5月ZEW景況感指数、米4月卸売物価指数
5/15(水) 4月訪日外国人客数、米4月消費者物価指数、同4月小売売上高、同5月NY連銀製造業景気指数、同5月NAHB住宅市場指数
5/16(木) 1−3月期GDP速報値、米週間新規失業保険申請件数、同4月住宅着工件数、同4月建設許可件数、同5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、同4月鉱工業生産
5/17(金) 中国4月小売売上高、同4月鉱工業生産、米4月景気先行指数
今週も重要な経済指標の発表が予定されており、結果次第では日米株価に大きな変動要因となることが考えられ要注意の週になりそうだ。
それではいつものように今週の予定を確認したい。今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、今週も引き続き米経済指標の結果に注意が必要と思われる。注目されるのは、4月卸売物価指数、4月消費者物価指数、4月小売売上高になりそうだ。
先週末に発表された5月ミシガン大学消費者信頼感指数は予想を下回って大きく低下したものの、1年先のインフレ予想は上昇しており、4月卸売物価指数や同消費者物価指数の結果が注目される。予想では4月卸売物価指数と同消費者物価指数は前月比で同じ伸びとなる見込みだが、仮に予想を上回る伸びになるようだと、インフレへの警戒感が一気に高まり、長期金利の上昇につながるとともに利下げ期待が後退することも考えられ、結果と株、為替市場の反応には注意しておく必要があると思われる。
一方、4月小売売上高は前月比でプラスを維持するものの、伸びが鈍化する予想となっており、仮に予想を上回る結果になるようだと利下げ期待の後退が株価の下落につながる反面、予想を下回るようだと、株式市場では利下げ期待の高まりから株価上昇に弾みがつくことも考えられそうだ。
続いては中国についてだ。注目されるのは、4月小売売上高と同鉱工業生産になると思われる。いずれも前月を上回る予想となっており、中国景気の回復が期待されている。そのため、結果が予想を上回るようだと、中国株の上昇に加え、日米株価の押し上げや下支えになることが期待される反面、予想を下回るようだと、水準次第では売り材料視されることも考えられ、国内の取引時間中の発表だけに注意したい。
最後は国内についてだ。注目されるのは1−3月期GDP速報値と国内企業の決算になると思われる。1−3月期GDP速報値の予想では、前期比で前回を下回るマイナスの予想となっており、国内の経済活動の停滞が見込まれている。仮に予想を下回る結果になるようだと、景況感の悪化への警戒が高まり、今週ピークを迎える今期業績見通しの結果次第では、市場全体の売り材料になることも考えられ慎重に対応したいところだ。
チャートから読み解く!今週の投資戦略
前回は「下向きの25日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイントになると思われる」とした。また「25日移動平均線を上回っても終値で押し返されたり、−1σ上を維持できずに割り込んだりするようだと、−1σの下向きが継続するとともに上向きに変化した−2σや−3σが下向きに変化して下降トレンドが発生することも視野に入り、37000円に接近することも考えられるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意する必要があると思われる」としたが、25日移動平均線上を維持できずに押し返される展開となったが、−1σ上を維持したことから、狭いレンジでのもち合いが形成されているのが分かる。
そのため今週は、引き続き25日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイントだ。仮に25日移動平均線上を回復して維持するようだと、25日移動平均線が下向きから横ばいや上向きに変化してサポートになることが期待される。また、25日移動平均線が上向きに変化すると39,000円台に乗せることも視野に入るため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要があろう。
一方で、引き続き25日移動平均線上を終値で回復して維持できないようだと、−1σを下回るとともにバンドが広がって、下降トレンドが発生することが考えられ、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意だ。
そうしたなか上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回って推移しているのが分かる。
そのため今週は、2本線が水準を切り上げるかが注目ポイントだ。仮に2本線が水準を切り上げるようだと、上昇の勢いが強まるとともに25日移動平均線上を回復することが期待されるため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要がある反面、2本線が横ばいで推移したり、下向きに変化して低下するとともに100ラインを下回って低下したりするようだと、下落の勢いが強まり、25日移動平均線上を回復できないばかりか、−1σも下回って下降トレンドが発生する可能性が高まるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意し、リバウンド狙いの買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行う必要があると思われる。

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