2025-11-07 13:07:58

4/22週は、リバウンドが発生するか注目が集まる週

2024/4/22

先週の振り返り(4/15〜4/19)

先週の主なイベント

4/15(月)  2月機械受注、米3月小売売上高、同4月NY連銀製造業景気指数、同4月NAHB住宅市場指数

4/16(火)  中国1−3月期GDP、同3月鉱工業生産、同3月小売売上高、独4月ZEW景況感指数、米3月建設許可件数、同3月鉱工業生産

4/17(水)  3月貿易収支、3月訪日外客数、英3月消費者物価指数、米地区連銀経済報告

4/18(木)  米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、同3月中古住宅販売件数、G20財務相・中央銀行総裁会議

4/19(金)  3月全国消費者物価指数

15日(月)、米国市場でNYダウなど主要株価指数が大幅安で終えていたことに加え、SOX指数が3%を超す下落率となるなど、半導体関連株の下落が目立ったことが東京市場の売り材料となった。日経平均は大幅安で始まったあと39,000円を割り込んで38,820円をつけるなど一時702円安となる場面があったが、売りが一巡すると買い戻しが優勢となった。また、半導体関連株を売り込む動きが見られなかったことや、時間外のNYダウなどの先物が反発していたことから午後に入って買い戻しが優勢になると、取引終了にかけて買いが継続し、日経平均、TOPIXともに反落となったものの高値引けとなった。
16日(火)、米長期金利が上昇したことを受け、ナスダック総合など主要3指数が大幅安で終えていたことが東京市場の売り材料となった。日経平均は39,000円を割り込んで始まり、その後も下げ幅を広げる展開となった。また、時間外のNYダウなどの先物がマイナスで推移していたことも売りが継続する要因となり、午後に入ってさらに売られると日経平均は38,322円をつけるなど、一時900円安となる場面があった。その後買い戻されたものの戻しきれず、4月5日の781円安以来の下げ幅で終えた。TOPIXは3月11日の59ポイント安以来の下げ幅。
17日(水)、前日の大幅安の反動やSOX指数が反発して終えていたことを受け、東京市場は買い先行で始まった。日経平均、TOPIXともに小幅高で始まったあと、TOPIXが値を保つことができずにマイナスに沈むと、日経平均もしばらくしてマイナスに沈んで推移した。午後に入って買い戻しが入ると日経平均は一瞬プラスに浮上したものの上値が重く、その後はマイナス圏で推移していたが、注目されたオランダの半導体製造装置大手ASMLが午後2時過ぎに発表した決算で予想を下回る結果になったと伝わると、半導体製造装置関連株などが売られ、日経平均、TOPIXともにこの日の安値で終えた。日経平均は2月14日以来となる38,000円割れとなっている。
18日(木)、朝方はNYダウなどの主要株価指数に加え、半導体関連株の値動きを示すSOX指数が下落して終えていたことなどが嫌気され、東京市場は売り先行で始まった。日経平均は取引開始後に37,644円をつけるなど一時316円安となる場面があったが、売りが一巡すると徐々に買い戻しが優勢となり、下げ幅を縮めプラスに浮上して午前の取引を終えた。また午後に入ると、時間外の米先物や半導体関連株が反発していたことなどが買い安心感につながり、取引終了にかけて先物主導で買われて水準を切り上げ、38,000円台を回復して終えた。
19日(金)、NY連銀総裁の発言を受け再び長期金利が上昇し、金利に敏感なハイテク株が下落して終えていたことが東京市場の売り材料となった。日経平均は355円安で始まり、そのまま下げ幅を広げる展開となった。10時過ぎごろに下げ止まっていたが、イスラエルがイランを攻撃したと伝わるとリスク回避の売りが優勢となり、さらに下げ幅を広げて36,733円をつけるなど一時 1,346円安となる場面があったが、攻撃が拡大しなかったことから買い戻しが入って午後の取引が始まり、下げ渋ったものの戻しきれず1,000円を超す今年最大の下げ幅で取引を終えた。

今週の展望(4/22〜4/26)

今週の主なイベント

4/22(月)  4月中国最優遇貸出金利発表

4/23(火)  4月月例経済報告、独4月製造業・サービス業PMI、ユーロ圏4月製造業・サービス業PMI、米4月製造業・サービス業PMI、同4月リッチモンド連銀製造業指数、同3月新築住宅販売件数

4/24(水)  独4月Ifo景況感指数、米3月耐久財受注

4/25(木)  日銀金融政策決定会合(26日まで)、米週間新規失業保険申請件数、同1−3月期GDP速報値、同3月中古住宅仮契約指数

4/26(金)  4月東京都区部消費者物価指数、日銀会合の結果発表、4月展望レポート発表、植田日銀総裁会見、米3月個人所得、同3月個人消費支出

先週は米ハイテク株の下落や中東の地政学リスクの高まりを受け、日経平均は週間で2,455円(6.21%)安と、1週間で2,500円近い下げ幅となっており、リバウンドが期待されるところだが、中東情勢への警戒が継続することもあり不安定な値動きに注意が必要と思われる。
そうしたなか、今週から日米企業の業績発表が本格化するため、日経平均のEPSやPERに注目が集まるのではないかと思われる。
また、日銀金融政策決定会合が開催されることもあり、今後の金融政策についても注目が集まる週となりそうだ。
今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、国内から確認しておきたい。注目されるのは、日銀金融政策決定会合の結果と植田日銀総裁の会見のほか、4月東京都区部消費者物価指数になるのではないかと思われる。
日銀金融政策決定会合では、前回、マイナス金利を解除したこともあり、今回の会合で金融政策の変更はないと見られているものの、会見で今後の利上げが示唆されるようだと、国内金利が上昇して株価の重石になったり、グロース市場の売り材料となったりすることが考えられる。
また、為替市場では円を買い戻す材料になることが考えられることから、円高に振れたときは、日経平均や輸出関連株の値動きに注意する必要があると思われる。
さらに今週から国内企業の業績発表が本格化する。予定では、23日、ニデック、24日、ファナック、中外製薬、キヤノン、25日、信越化学、アステラス、第一三共、富士通、キーエンス、26日、エムスリー、オリエンタルランド、日立、三菱電機、NEC、TDK、アドバンテスト、京セラ、村田製作所など、日経平均採用やハイテク株の決算発表が目白押しとなっている。
これらの決算発表で、今期の業績見通しが予想を上回る内容になるようだと、買い戻しや新規の買いが入って底入れすることが期待される反面、予想を下回るようだと、売り直されたり、上値が重たい状態が続いたりすることが考えられ、保有者はスケジュールと事前の予想をチェックしておくことを忘れないようにしたいところだ。
続いては米国についてだが、注目されるのは、4月製造業・サービス業PMI、1−3月期GDP速報値、3月個人所得、同個人消費支出になるのではないかと思われる。予想では、4月製造業PMI、同サービス業PMIともに前回の結果を上回る見込みとなっており、予想通りに前回の結果を上回るようだと、FRBによる利下げ期待が後退して米長期金利が上昇するとともにナスダックなどハイテク株の売り材料となることが考えられ要注意だ
一方、3月個人所得は前月比で前回を上回る予想となっているが、同個人消費支出は前月比で伸びが鈍化する予想となっている。これらの結果がどちらも予想を下回るようだと、利下げ期待が再燃するとともにナスダックなど金利に敏感なセクターが買い戻されて反発に向かうことが考えられ要注目と言えよう。
また、米国でも決算発表が本格化するが、23日、テスラ、24日、メタプラットフォームズ、ボーイング、25日、ダウ、アルファベット、マイクロソフト、キャタピラー、26日、シェブロンなどの業績発表が予定されている。

チャートから読み解く!今週の投資戦略

前回は「25日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイント」とした。また、「25日移動平均線を下回ったままで推移するようだと、25日移動平均線が明確に下向くことに加え、全てのバンドが下向きに変化して下降トレンドの発生が警戒されるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意する必要があると思われる」とも指摘したが、指摘し通り、25日移動平均線上を回復することができなかったことに加え、急速に株価水準を切り下げたことからバンドがラッパの先のように広がり、25日移動平均線が下向きに変化しているのが分かる。
また、下向きに変化した−3σと−2σのあいだで週末の取引を終えている。そのため今週は、−2σ上を回復して維持できるかが注目ポイントだ。仮に−2σを上回って維持するようだと、底入れからの反発期待が高まることが予想されるため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要がある。
一方で、−2σを上回っても戻りが限定的で押し返されたり、−2σを下回ったまま推移したりするようだと、株価水準の切り下げが継続して36,000円前後まで下落することが考えられ、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に要注意だ。
そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの分かれ目となる100ラインを下回っていることに加え、下向きで推移している。そのため今週は、2本線ともに低下が続くかが注目ポイントだ。
仮に2本線ともに低下が続いたり、直近の低い水準を下回って戻せなくなったりするようだと、下落の勢いがさらに強まり、下向きの−3σに沿って下落したり、−3σを下回ったりすることが考えられるため、リバウンド狙いの買いは控えるか慎重に行う必要があると思われる。
一方で、株価が直近の安値を更新しても2本線の低下が限定的だったり、上向きに変化して水準を切り上げたりするようだと、一旦底入れすることが期待されるため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにしたいところだ。

チャート形状が「戻ってくる?」の出来高が多い5銘柄分析

※2024/4/19時点で、チャート形状銘柄分析機能を使用し、期間は1ヵ月、チャート形状が「戻ってくる?」の出来高が多い5銘柄分析

現状分析

短期

上昇トレンド

中期

上昇トレンド

長期

上昇トレンド

週間予想レンジ

2,450円 〜 2,750円

 

ボリンジャーバンドの広がりとモメンタムの低下に注意が必要な週

トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、週末の終値で上向きの25日移動平均線を下回って終えるなか、各バンドが25日移動平均線に集まって収縮しているのが分かる。そのため今週は、25日移動平均線を下回ったままバンドが広がるかが注目ポイントだ。仮に25日移動平均線を下回ったままバンドが広がるようだと、下降トレンドの発生が警戒されるため、押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行う必要があると思われる。一方で、25日移動平均線上を終値で回復するなかでバンドが広がるようだと、上昇トレンドの継続が期待されるとともに、高値に接近したり、上回ったりすることも視野に入るのではないかと思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が下向きとなっていることに加え、モメンタムが、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回っているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の低下が続くようだと、25日移動平均線を下回ったままバンドが広がりそうだが、モメンタムが上向きに変化して100ラインを上回るようだと反発期待が高まりそう。

現状分析

短期

もち合い

中期

もち合い

長期

もち合い

週間予想レンジ

4,090円 〜 4,550円

 

抵抗帯の下限を割り込まずに維持できるかやモメンタムの上昇が続くか注目

トレンドと売買タイミングを教えてくれる一目均衡表を見ると、先週末の下落時に抵抗帯の中に入って終えているものの、抵抗帯の下限で下げ止まっているのが分かる。また、当日の終値を26日後ろにずらした遅行スパンはローソク足の上で下げ止まっているのが分かる。そのため今週は、遅行スパンがローソク足に沿って上昇できるかが注目ポイントだ。仮に遅行スパンが26日前のローソク足に沿って上昇するようだと、当日のローソク足が抵抗帯の上限を突破して上昇トレンドの発生が期待される反面、遅行スパンが26日前のローソク足を下回って戻せなくなったり、抵抗帯を下回ったりするようだと、4月3日の安値を割り込むことが視野に入るため要注意。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ライン上で上向きに変化しているのが分かる。そのため今週は、モメンタムの上昇が続くかが注目ポイント。仮にモメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上向きに変化して水準を切り上げるようだと、遅行スパンがローソク足に沿って上昇しそうだが、100ラインを下回って低下が続くようだと、遅行スパンが抵抗帯を割り込むことが考えられ下降トレンドの発生に要注意。

現状分析

短期

上昇トレンド

中期

上昇トレンド

長期

上昇トレンド

週間予想レンジ

3,550円 〜 3,900円

 

25日移動平均線上を維持できるかやモメンタムが上向くか注目

日足チャートを見ると、先週後半の下落で上向きの25日移動平均線を一時割り込むも、終値では維持しており、下向きの5日移動平均とのあいだで挟まれて終えている。そのため今週は、25日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に25日移動平均線上を維持するようだと、下向きの5日移動平均線を上回って反発に向かうことが期待される。一方で、下向きの5日移動平均線を上回っても押し返されたり、25日移動平均線を下回って戻せなくなったりするようだと、上向きの75日移動平均線辺りまで下落することが考えられ、売買タイミングに注意する必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が低下しているものの、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ライン上を維持している。そのため今週は、2本線が上向きに変化するかが注目ポイント。仮に2本線が低下しても上向きに変化したり、上向いて上昇したりするようだと、5日移動平均線を上回って維持することが期待される反面、2本線の低下が続くとともに、100ラインを下回って低下が続くようだと、25日移動平均線を割り込むことが視野に入るため、保有者は要注意。

現状分析

短期

上昇トレンド

中期

上昇トレンド

長期

レンジ

週間予想レンジ

2,030円 〜 2,200円

 

5日移動平均線を下回ったままやモメンタムの低下が続いた場合は要注意

日足チャートを見ると、下向きに変化した5日移動平均線に押し返されるとともに、上向きの25日移動平均線を下回って終えているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線を下回ったまま推移するかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線を下回ったままで推移するようだと、25日移動平均線を下回ったまま上回ることができなくなるとともに、5日移動平均線が25日移動平均線を下回るデッドクロスが発生して75日移動平均線辺りまで下落したりすることが視野に入る反面、5日移動平均線を上回って維持するようだと、5日移動平均線が上向きに変化して4月初めのように反発に向かって高値を更新することも考えられるのではないかと思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回っているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の低下が続いて水準を切り下げるようだと、5日移動平均線に押し返された状態が続くことが考えられ、下落の継続に注意が必要だ。一方で、2本線が上向きに変化して100ラインを上回るようだと、反発期待が高まりそうだ。

現状分析

短期

もち合い

中期

下降トレンド

長期

下降トレンド

週間予想レンジ

3,400円 〜 3,780円

 

遅行スパンが上昇できるかやモメンタムの低下が続くか要注目

トレンドと売買タイミングを教えてくれる一目均衡表を見ると、週末の下落で抵抗帯の上限を割り込む場面があったが、上限を維持して終えているのが分かる。また、当日の終値を26日後ろにずらした遅行スパンを見ると、抵抗帯の下限に押し返されローソク足に接近して終えている。そのため今週は、遅行スパンがローソク足に沿って上昇するかが注目ポイントだ。仮に遅行スパンがローソク足に沿って上昇するようだと、当日のローソク足も抵抗帯の上限を維持するとともに基準線を上回って上昇トレンドが発生することが期待される。一方で、遅行スパンがローソク足を下回って推移するようだと、当日のローソク足も抵抗帯の中に入るとともに下限辺りまで下落したり、割り込んだりすることが考えられ要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムが下向きに変化して、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回っているのが分かる。そのため今週は、モメンタムの低下が続くかが注目ポイント。仮にモメンタムの低下が続くようだと、モメンタムの移動平均線であるシグナルも100ラインを下回り、下落の勢いが強まることが考えられ保有者は要注意だ。一方で、モメンタムが上向きに変化して100ラインを上回り、2本線が上昇するようだと、遅行スパンがローソク足に沿って上昇することが期待される。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • ※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。