2/12週は、+1σ上を維持するとともに下向きの+2σが上向きに変化するか要注目
2024/2/13
先週の振り返り(2/5〜2/9)
先週の主なイベント
2/5(月) 米ISM非製造業景況感指数
2/6(火)12月家計調査、豪準備銀行政策金利発表、ユーロ圏12月小売売上高
2/7(水) 12月景気動向指数、タイ中銀政策金利発表、独12月鉱工業生産、米12月貿易収支
2/8(木) 12月国際収支、1月景気ウォッチャー調査、中国1月消費者物価指数、同1月卸売物価指数、インド準備銀行政策金利発表、米週間新規失業 保険申請件数
2/9(金) オプションSQ、上海市場休場(春節で16日まで)
5日(月)、米国株の高値更新や雇用統計の結果が予想を大幅に上回ったことを受け、円安に振れたことなどが買い材料となり、東京市場は買い先行で始まった。日経平均は36,419円と、261円高で始まったあと294円高となる場面があったが、直ぐに売り物に押されて上げ幅を縮めたが、売り一巡後にもち直す展開となった。一方、中国市場で深セン総合指数が一時6%を超す下落率となっていたことが上値の重石になると、午後に入って高値圏でのもち合いを続けて終えた。
6日(火)、FRBによる利下げ期待が後退して米長期金利が上昇したことに加え、業績発表の結果がまちまちだったことから米国株が下落して終えていたことが嫌気され、東京市場も下落して始まった。日経平均は105円安で始まり、その後下げ幅を広げる展開となって36,065円をつけるなど一時288円安となる場面があった。ただ売りが一巡すると10時過ぎごろから下げ渋って午前の取引を終えた。一方午後に入ると、トヨタなどの業績発表が好感されて買い戻しが優勢になると、59円安まで下げ幅を縮めたが、買いが続かず売り物に押されて反落するとともに、結局この日の安値圏で終えた。
7日(水)、NYダウなど主要株価指数は反発して終えていたものの、半導体関連株の値動きを示すSOX指数が1.14%下落して終えていたことが東京市場の売り材料となった。日経平均、TOPIXともに続落で始まると、SOX指数と連動性が高い半導体関連株が売られ、指数の上値を押さえた。一方TOPIXは小幅安で始まったあとすぐに切り返してプラスに浮上すると上げ幅を広げる場面があった。午後に入ってからは売り物に押されてTOPIXもマイナスに沈んだが、直ぐにもち直して再浮上すると小幅な反発で終えた。日経平均は下げ幅を縮めたものの戻しきれず小幅続落で終えた。
8日(木)、米国市場でNYダウとS&P500が過去最高値を更新して終えていたことや、半導体関連株の値動きを示すSOX指数が上昇して終えていたことなどが東京市場の買い材料となった。日経平均は半導体関連株や、投資先である半導体関連株の上昇が好感されたソフトバンクグループが買われて小幅高で始まったあと一時もち合いが続いていたが、内田日銀副総裁が奈良県の経済懇談会で、マイナス金利を解除したとしても緩和的な金融環境を維持していくとの考えを示したと伝わると、先物主導で上値を追う展開となり、上げ幅を広げて午前の取引を終えた。また、午後に入ってからも買いが継続し、36,956円をつけるなど一時837円高となる場面があったが、取引終了にかけて売り物に押され、わずかに上げ幅を縮めて終えた。
9日(金)、米国株の上昇や半導体関連株の値動きを示すSOX指数が上昇して終えていたことに加え、為替市場でドルが対円で買われ、149円台をつけていたことなどが買い材料となった。また、この日がオプションSQとなっていたこともあって日経平均への寄与度が高いソフトバンクGや東京エレクトロンなどの買いが続いたことから上げ幅を広げ、37,287円をつけるなど一時423円高となる場面があった。その後買いが一巡すると伸び悩んで午前の取引を終えると、午後に入ってからは週末で売り物が出やすいなか、売り物に押され日経平均は上げ幅を縮めて終えた。一方TOPIXは3日ぶりの反落となった。
今週の展望(2/12〜2/16)
今週の主なイベント
2/12(月) 国内休場、上海市場休場(16日まで)、香港市場休場(13日まで)、台湾市場休場(14日まで)
2/13(火)独2月ZEW景況感指数、米1月消費者物価指数
2/14(水) 英1月消費者物価指数、ユーロ圏12月鉱工業生産
2/15(木) 10−12月期GDP速報値、英10−12月期GDP、米週間新規失業保険申請件数、同2月NY連銀製造業景気指数、同1月小売売上高、同2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、同1月鉱工業生産、同2月NAHB住宅市場指数
2/16(金) 米1月卸売物価指数、同1月住宅着工件数・建設許可件数、同2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
今週の国内市場は3連休明けで営業日数が少なくなることや、中国や香港市場が春節で休場となることから、特にアジア市場など外部環境の変化に対する警戒は低くなると考えられる反面、日米の経済指標や企業決算の発表が多く予定されており、注目が集まると思われる。
今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、米国で注目されるのは、1月消費者物価指数と同卸売物価指数のほか、2月NY連銀製造業景気指数、同フィラデルフィア連銀製造業景気指数、同ミシガン大学消費者信頼感指数速報値になるのではないかと思われる。
1月消費者物価指数は前年同月比で低下すると見られているものの、コア指数の前月比では、変わらずの予想となっており、早期の利下げを期待させる状況にはなっていない。
また、2月NY連銀製造業景気指数と同フィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回より改善する予想になっており、こちらも早期に利下げを実施する必要性が見られない状況だ。
そのため、これらの結果が予想を上回るようだと、米国景気の底堅さが意識されるとともに、長期金利の高止まりが考えられ、金利の水準次第では株価の上値を押さえることが考えられ要注意だ。
ただ、米長期金利が高止まりするようだと、ドルが対円で150円に接近したり、取引時間中に上回ったりすることが視野に入るため、国内市場にとっては、円安が株式市場の下支えや押し上げにつながることが考えられ、結果と株、為替市場の反応に注意し、売買判断に役立てる必要があると思われる。
一方で、ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は前回より上昇する見込みとなっており、結果が予想を上回るとともに、インフレ期待が低下するようだと、米国株の押し上げにつながると考えられる反面、予想を下回るとともにインフレ期待が上昇するようだと、米国株の上値の重石になることが考えられそうだ。
ただ、インフレ期待の上昇とともに米長期金利が上昇するようだと、ドル高要因となって東京市場の輸出関連株の買い材料となるのではないかと思われる。
続いては国内についてだ。注目されるのは、10−12月期GDPと企業決算だ。今週で主な企業決算が終了するが、これまでも指摘したように、今期の業績見通しを受け、株価が素直に上昇するかが注目される。
また、日経平均やTOPIXの一株当たり利益(EPS)の上昇についても注目されるが、仮にEPSが上昇するようだと、日経平均が37,000円台に乗せたり、38,000円に接近したりすることが視野に入る反面、EPSの上昇が限定的になるようだと、日経平均は37,000円を終値で回復する場面があっても、維持できなくなることが考えられるため、株価の上値が重くなったときには反落に対する警戒を忘れないようにしたいところだ。
最後はユーロ圏についてだ。注目されるのは英1月消費者物価指数とユーロ圏12月鉱工業生産だ。英1月消費者物価指数は、前月比でマイナスになる予想となっている反面、前年同月比では物価の上昇率がわずかに大きくなる予想となっている。
こうした状況から、英国物価の上昇が続くようだと、米消費者物価指数の結果次第では英米の利下げ期待が後退するとともに、金利水準の高止まりが警戒され、英米株価の上値を押さえることが考えられ、東京市場への影響に要注意だ。
また、ユーロ圏12月鉱工業生産は前回より改善するもののマイナスが続く予想となっているが、仮に予想を上回る結果になるようだと、企業活動の底堅さが意識される反面、利下げ期待が後退することも考えられ、結果と株、ユーロの反応に注意する必要があろう。
チャートから読み解く!今週の投資戦略
前回は、「引き続き+1σに沿って上昇が続くが注目ポイント」としたが、週初から週半ばにかけて上値が重たくなったが、8日の内田日銀副総裁の発言を受けて大幅高となって、ボリンジャーバンドの上向きの+1σ上を回復すると、週末は上ヒゲを形成したものの小幅高となったことに加え、+1σ上を維持して終えているのが分かる。
ただ、+2σを見ると下向きに変化しており、上値の抵抗になることが予想される。そのため今週は、+1σ上を維持するとともに、+2σが上向きに変化するかが注目ポイントだ。仮に+1σ上を維持するとともに+2σが上向きに変化するようだと、上昇トレンドの発生が期待されるとともに、37,000円台を回復して維持することが視野に入るため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要があろう。
一方で、+1σ上を維持しても+2σが上値の抵抗になったり、+2σを下回っても下向きのままで押し返されたりするようだと、+1σ上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま上向きの25日移動平均線辺りまで下落したり、割り込んだりすることが考えられるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意する必要があろう。
そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回って上昇しているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。
仮に2本線がともに上昇を続けるようだと、+1σ上を維持することが期待される。また、上昇の勢いが強まって+2σに接近したり、上回ったりすることも視野に入ると思われる。
一方で、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下して100ラインに接近したり、100ラインを下回って割り込んだまま水準を切り下げたりするようだと、下落の勢いが強まるとともに、+1σを下回って25日移動平均線に接近したり、割り込んだりすることが考えられ、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意するとともに、押し目買いは慎重に行う必要があると思われる。

チャート形状が「まだ上昇?」の出来高が多い5銘柄分析
※2024/2/9時点で、チャート形状銘柄分析機能を使用し、期間は1ヵ月、チャート形状が「まだ上昇?」の出来高が多い5銘柄分析
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5日移動平均線上を維持できるかやモメンタムの上昇がカギ 日足チャートを見ると、上向きの5日移動平均線に沿って上昇が続いていたものの、先週末は反落して5日移動平均線をわずかに下回って終えているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線上を回復して維持できるかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、昨年10月12日の高値を再び上回るとともに上昇トレンドが継続して同年9月20日の高値に接近することが視野に入る反面、5日移動平均線上を回復できずに推移するようだと、5日移動平均線が下向きに変化して上値の抵抗になり、25日移動平均線辺りまで下落することが考えられるため、保有者は注意する必要があろう。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているものの、モメンタムが下向きに変化してシグナルを下回っているのが分かる。そのため今週は、モメンタムの低下が続くかが注目ポイントだ。仮にモメンタムとシグナルの低下が続くようだと、5日移動平均線を下回ったままで推移したり、25日移動平均線辺りまでの下落が視野に入ったりする反面、上向きに変化するようだと、5日移動平均線上を回復することが期待される。 |
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上向きの+2σに沿って維持できるかやモメンタムの上昇が続くか注目 トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、業績発表の翌営業日の7日に窓をあけて大幅高となり、+2σを上回って終えるとともに+2σが上向きに変化した。その後は上向きの+2σに沿って推移しているのが分かる。そのため今週は、+2σ上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に+2σ上を維持するようだと、株式分割後の上場来高値更新の継続が視野に入る反面、+2σ上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま推移したりするようだと、上向きの+1σに接近したり、下回ったりすることが考えられ、高値掴みにならないよう注意する必要がありそうだ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ライン上で上昇を続けているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続き、過去の高い水準を上回るようだと、高値更新の継続が期待される反面、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようだと、+2σ上を維持できずに割り込んだり、+1σ辺りまで下落することが考えられ保有者は要注意だ。 |
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5日移動平均線上を維持できるかやモメンタムの低下が続くか要注目 日足チャートを見ると、週末に反落したものの上向きの5日移動平均線上を維持して終えているのが分かる。そのため今週は、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、昨年来高値更新の継続が視野に入る反面、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま維持したりするようだと、5日移動平均線が下向きに変化して上値の抵抗になり、25日移動平均線辺りまで下落することが考えられるため、押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行う必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているものの、モメンタムが下向きに変化してシグナルに接近して週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、モメンタムの低下が続くかが注目ポイントだ。仮にモメンタムの低下とともにシグナルも低下するようだと、5日移動平均線を下回ることが考えられるとともに、25日移動平均線辺りまでの下落も視野に入る反面、モメンタムが上向きに変化して2本線が上昇するようだと、5日移動平均線上を維持することが期待される。 |
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+2σ上を維持できるかモメンタムの上昇が続くか要注目 トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、8日の決算発表を受け、9日に窓をあけて上昇し、+2σを上回って終えるとともに、+2σが上向きに変化して終えているのが分かる。そのため今週は、+2σ上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に+2σ上を維持するようだと、昨年9月4日につけた高値に接近したり、上回ったりすることが期待される反面、+2σ上を維持できずに割り込んで推移するようだと、+1σまで下落したり、割り込んだりすることが考えられるため、保有者は下降トレンドの発生に注意する必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ライン上で、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が緩やかな上昇を続けているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続くようだと、上昇の勢いが徐々に強まり、+2σ上を維持して株価の水準も切り上がると考えられる反面、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して低下するとともに100ラインを下回ったりするようだと、下落の勢いが強まって+2σを下回って+1σに接近したり、割り込んだりすることが考えられ、保有者は要注意だ。 |
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5日移動平均線上を維持できるかやモメンタムの水準に要注目 日足チャートを見ると、上ヒゲや陰線が目立つものの、上向きの5日移動平均線上を維持しており、短期的な上昇トレンドは継続中と考えられそうだ。そのため今週は、5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイント。仮に5日移動平均線上を維持するようだと、昨年来高値の更新が期待されるとともに、上昇トレンドの継続が視野に入る反面、5日移動平均線を割り込んで戻せなくなるようだと、5日移動平均線が下向きに変化するとともに、上値の抵抗になって上向きの25日移動平均線辺りまで下落することが考えられ、保有者は要注意だ。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているものの、高水準でもち合いとなっているのが分かる。そのため今週は、2本線が高水準を維持できるかが注目ポイントだ。仮に高水準を維持したり、上昇したりするようだと、5日移動平均線上を維持することが期待され、高値更新も視野に入る反面、2本線が低下したり、低下が続いて100ラインに接近したりするようだと、5日移動平均線を割り込むとともに、上向きの25日移動平均線辺りまで下落することが考えられるため、高値掴みをしないよう注意する必要があると思われる。 |
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