2025-11-11 16:07:01

1/8週は、5日と25日移動平均線のどちらをブレイクするか注目の週

2024/1/9(火)

先週の振り返り(1/1〜1/5)

先週の主なイベント

1/1(月)  元旦

1/2(火)  国内休場、中国12月財新製造業PMI

1/3(水)  国内休場、米12月ISM製造業景況感指数、同11月雇用動態調査、FOMC議事要旨公表(12月開催分)

1/4(木)  中国12月財新サービス業PMI、独12月消費者物価指数、米12月ADP雇用報告、同週間新規失業保険申請件数

1/5(金)  12月マネタリーベース、ユーロ圏12月消費者物価指数、米12月雇用統計、同12月製造業新規受注

1日(月)、元旦。
2日(火)、休場。
3日(水)、休場。
4日(木)、2024年の取引初日となる大発会の東京市場は、日経平均は3日続落、TOPIXが続伸となった。2日から取引が始まった米国市場で、半導体関連株が売られていたことや1月1日に北陸で発生した能登半島地震の経済に対する影響への懸念から東京市場は売り先行で始まった。日経平均は取引が始まったあと売り物に押されて33,000円を割り込み、32,693円をつけるなど、一時770円安となる場面があったが、売り一巡後に切り返し下げ幅を縮める展開となった。一方、為替市場で1ドル143円80銭台をつけるなど、円安が進んでいたことから自動車などの輸出関連株が買われたことに加え、地震による被害の復興を期待した買いで建設や鉄鋼株など時価総額が大きなセクターが買われたことからTOPIXはプラスに浮上し、日経平均も下げ幅を縮めて終えた。
5日(金)、米国株がまちまちでさえない値動きとなるなか、東京市場は小幅高で始まったあと売り物におされ、日経平均は一瞬マイナスになる場面があった。その後は買いが優勢となってプラスに浮上して午前の取引を終えると、為替市場で1ドル144円台後半まで円安が進んだことから225先物が買われ、午後に入ってから上げ幅を広げる展開となった。日経平均は33,568円をつけ279円高となる場面があったが、他のアジア市場で香港ハンセンや上海総合指数などが安かったことから徐々に上値が重たくなって上げ幅を縮めて終えた。

今週の展望(1/8〜1/12)

今週の主なイベント

1/ 8(月)  国内休場、ユーロ圏11月小売売上高、米11月消費者信用残高

1/ 9(火)  12月東京都区部消費者物価指数、独11月鉱工業生産、ユーロ圏11月失業率、米11月貿易収支

1/10(水)  米11月卸売売上高

1/11(木)  日銀支店長会議、日銀1月地域経済報告、11月景気動向指数、韓国中銀政策金利発表、米週間新規失業保険申請件数、同12月消費者物価指数、同12月財政収支

1/12(金)  11月国際収支、12月景気ウォッチャー調査、中国12月貿易収支、同12月消費者物価指数、同12月卸売物価指数、米12月卸売物価指数

先週末の米国で12月雇用統計が予想を上回る結果となった反面、12月ISM非製造業景況感指数が予想を下回り、NYダウなどの主要指数とドルの日中の値動きが大きく上下に振れる展開となった。
こうした値動きから、投資家が方向を絞り切れず、経済指標の結果に振り回されている状況が見て取れる。そうしたなか、今週のスケジュールは別表の通りとなっているが、今回は国内から確認したいと思う。
注目されるのは、東京都区部の消費者物価指数、日銀地域経済報告、12月景気ウォッチャー調査になると思われる。
12月東京都区部消費者物価指数は前回を下回る予想となっているが、予想通りの結果になるようだと、日銀の金融政策に変更はないと判断され、円が売られやすい状況になることが考えられる。
また、日銀1月地域経済報告や景気ウォッチャー調査では、それぞれ景況感が上向いているのかが注目される。仮に、1月地域経済報告の景気が上向いていたり、景気ウォッチャー調査が前回を上回ったりするようだと、国内金利の上昇に加え、円がドルやユーロに対して買い戻されることが考えられるほか、円高に振れた場合、日経平均の上値を押さえたり、売り材料になったりすることも考えられ、株や為替市場の反応に注意する必要があろう。
さらに今週から国内小売業の決算発表が本格化する。主な企業では、10日、ABCマート、11日、セブン&アイHD、ファーストリテイリング、12日、ローソン、ビックカメラ、安川電機、イオンなどが発表を予定しているが、これら企業の結果を受け買いが先行するようだと、昨年7月3日につけた高値を更新することが視野に入る反面、上値が重たかったり、売られたりするようだと、投資家のセンチメントが楽観から警戒に変わるとともに、これまで出てこなかった売りが出てくることも考えられるため、結果と株価の反応には注意する必要があると思われる。
続いては米国についてだ。注目されるのは12月消費者物価指数になりそうだ。コア指数の前月比予想では、前回と同じ伸び(+0.3%)になる見通しとなっているが、予想を上回る結果になるようだと、米長期金利が上昇するとともにドルが買われて円安が進むと考えられる反面、ナスダックやSOX指数などハイテク株が売られ、東京市場でも日経平均の上値の重石なることが考えられそうだ。
一方で、予想を下回る結果になるようだと、米長期金利が低下してナスダックやSOX指数などハイテク株が上昇するとともに日経平均の押し上げにもつながることが期待され、高値更新も視野に入ると思われる。
また、米国でも、バンクオブアメリカ、JPモルガン、ウェルズファーゴ、シティグループなどの決算発表がスタートするが、これらの結果が好調だと、NYダウの上昇につながるとともに、東京市場でも証券などの金融セクターに買いが入って株価を押し上げることが期待される反面、業績の結果が予想を下回って売られるようだと、東京市場の売り材料となることが考えられ、米国企業の決算発表の結果と株価の反応についても注意しておきたい。

チャートから読み解く!今週の投資戦略

昨年末から年始にかけての日経平均は、12月27日に終値で33,532円まで上昇し、7月3日につけた高値33,753円に迫る場面があったが、買いが続かず株価水準を切り下げて大納会の取引を終えた。また、年始に入ってからは1月1日に発生した能登半島地震の経済に与える影響への懸念や、米国株の軟調な新年のスタートを受け、5日移動平均線を下回って始まると、25日移動平均線も下回って大幅安となり、75日移動平均線に接近する場面があった。
ただ、終値では25日移動平均線上を回復しているとともに、翌営業日に反発して終えており、もち合いが継続していると思われる。そのため今週は、5日と25日移動平均線のどちらをブレイクして維持するかが注目ポイントになると思われる。
仮に5日移動平均線上を回復して維持するようだと、27日につけた戻り高値を上回って上昇トレンド入りすることが視野に入るため、売りポジションを持っている投資家は買い戻すタイミングを逃さないようにする必要がある反面、5日移動平均線上を回復しても維持できずに押し返されたり、25日移動平均線を終値で下回って戻せなくなったりするようだと、再び75日移動平均線に接近したり、75日移動平均線を下回って下降トレンドが発生することも考えられるため、買いポジションを持っている投資家は、押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから行う必要があると思われる。
そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、先週末に小幅な反発で終えているにもかかわらず、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が低下しているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。
仮に2本線が低下して、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回ったり、下回ったまま低下が続いたりするようだと、下落の勢いが強まるとともに25日移動平均線を下回って戻せなくなることが視野に入る反面、2本線が低下しても限定的だったり、上向きに変化して上昇したりするようだと、5日移動平均線を上回って維持することが期待されるとともに、高値更新も視野に入る。
一方で、モメンタムが100ラインを挟んで上下に変動するようだと、もち合いが継続することも考えられ、売買タイミングには注意するようにしたい。

チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析

※2024/1/5時点で、チャート形状銘柄分析機能を使用し、期間は1ヵ月、チャート形状が「上昇基調?」の出来高が多い5銘柄分析

現状分析

短期

もち合い

中期

上昇トレンド

長期

上昇トレンド

週間予想レンジ

170円 〜 180円

 

抵抗帯の上限を突破できるかやモメンタムの上昇が継続するか注目

トレンドや売買タイミングを教えてくれる一目均衡表を見ると、先週末に上昇して終えているものの、長い上ヒゲを形成しているとともに、抵抗帯の上限に届かずに終えていることが分かる。そのため今週は、抵抗帯の上限を突破できるかが注目ポイントだ。仮に抵抗帯の下限を維持するとともに、上昇中の転換線がサポートになって株価水準が切り上がり、抵抗帯の上限を突破するようだと、上昇トレンドの発生が期待される反面、抵抗帯の上限に押し返されたり、抵抗帯の下限を下回って戻せなくなったりするようだと、抵抗帯に沿ってもち合いが続くことが考えられるため、売買タイミングには注意する必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回って上昇しているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続くようだと、抵抗帯の上限に接近したり、突破したりすることが期待される反面、下向きに変化して低下したり、100ラインを下回って低下が続いたりするようだと、抵抗帯の下限や転換線を下回ることが考えられ保有者は要注意。

現状分析

短期

もち合い

中期

もち合い

長期

もち合い

週間予想レンジ

2,280円 〜 2,580円

 

抵抗帯の上限で反発できるかやモメンタムの低下が続くか注目

トレンドと売買タイミングを教えてくれる一目均衡表を見ると、先週末の下落で、抵抗帯の上限に接近して終えているのが分かる。そのため今週は、抵抗帯の上限で下げ止まって反発できるかが注目ポイントだ。仮に抵抗帯の上限で下げ止まり、反発するようだと、基準線や転換線を上回ることも視野に入る反面、抵抗帯の上限で下げ止まっても転換線や基準線に押し返されたり、抵抗帯の上限を下回って戻せなくなったりするようだと、抵抗帯の中でのもち合いになったり、抵抗帯の下限を下回ったりすることが考えられ、保有者は損失の発生や拡大に注意が必要と思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回って低下しているのが分かる。そのため今週は、2本線の低下が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の低下が続くようだと、抵抗帯の上限を下回って下落の勢いが強まることが考えられる反面、2本線が低下しても限定的だったり、上向きに変化して100ラインを上回るとともに上昇したりするようだと、抵抗帯で下げ止まるとともに、上昇の勢いが強まって転換線、基準線を上回ることも視野に入りそう。

現状分析

短期

上昇トレンド

中期

上昇トレンド

長期

上昇トレンド

週間予想レンジ

5,070円 〜 6,000円

 

25日移動平均線上で反発が続くかやモメンタムの上昇がカギ

トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、年始に発生した下落で、上向きの25日移動平均線上で下げ渋って終えているのが分かる。そのため今週は、25日移動平均線上で下げ止まるかが注目ポイントだ。仮に25日移動平均線をサポートに下げ止まるとともに反発するようだと、上向きの+1σに接近したり、上回ったりして上昇トレンドが継続しそうだが、一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま低下したりするようだと、−1σ辺りまで下落することが考えられるため、押し目買いは控えるか、下げ止まりを確認してから慎重に行う必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを上回っているものの、100ラインに接近して終えている。ただ、モメンタムの下向きの角度が緩やかになっている。そのため今週は、モメンタムとシグナルが上向きに変化するかが注目ポイントだ。仮に2本線が上向きに変化して上昇するようだと、25日移動平均線上を維持することが視野に入る反面、低下が続いて100ラインを下回るようだと、25日移動平均線割れに要注意。

現状分析

短期

もち合い

中期

上昇トレンド

長期

上昇トレンド

週間予想レンジ

1,255円 〜 1,360円

 

+1σ上を維持できるかやモメンタムの上昇が続くか注目

トレンドと売買タイミングを教えてくれるボリンジャーバンドを見ると、株価が上向きに変化した+1σを上回って同+2σに接近して週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、+1σ上を維持できるかが注目ポイントだ。仮に+1σ上を維持するようだと、各バンドが明確に上向いてサポートになることが期待されるとともに、上昇トレンドの発生が視野に入る反面、+1σ上を維持できずに押し返されたり、押し返されたまま25日移動平均線も割り込んだりするようだと、バンドが外側に広がって下降トレンドが発生する可能性が高まるため、押し目買いは控える必要があると思われる。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上昇しているのが分かる。そのため今週は、2本線の上昇が続くかが注目ポイントだ。仮に2本線の上昇が続いて水準を切り上げるようだと、上昇の勢いが続いて+1σ上を維持したり、+2σを上回ることも視野に入る反面、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる100ラインを下回ったりするようだと、25日移動平均線を割り込んで下落の勢いが強まることが考えられ、保有者は要注意だ。

現状分析

短期

上昇トレンド

中期

もち合い

長期

もち合い

週間予想レンジ

2,810円 〜 3,020円

 

5日と25日移動平均線のどちらをブレイクするかやモメンタムの向きに注目

日足チャートを見ると、大発会に25日移動平均線を下回って始まったものの終値で維持しており、上向きの5日と25日移動平均線に挟まれて週末の取引を終えているのが分かる。そのため今週は、5日と25日移動平均線のどちらをブレイクして維持するかが注目ポイント。仮に5日移動平均線上を回復して維持するようだと、大納会と大発会にあけた窓を埋めて上昇トレンドの継続が期待される反面、5日移動平均線を上回っても維持できずに押し返されたり、25日移動平均線上を維持できずに割り込んだりするようだと、75日移動平均線辺りまで下落したり、割り込んだりすることが考えられるため、保有者は要注意。そうしたなか、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、昨年末に株価は直近の高値を更新しているものの、モメンタムは水準を切り下げており、逆行現象が発生している。そのため今週は、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの向きが注目ポイントだ。仮に2本線の向きが上向きに変化して上昇するようだと、上昇の勢いが強まって5日移動平均線を上回ることが期待される反面、2本線が下向きに変化して低下するとともに、100ラインを下回って低下したりするようだと、下落の勢いが強まって25日移動平均線を下回るとともに75日移動平均線辺りまで下落することが考えられるため、保有者は要注意。

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